2013年5月18日土曜日

やりたいことをやる時,世界の声が聞こえる

 今日は土曜日.早朝は書きたいと思える原稿の執筆をして過ごした後は,夕方までガンプラの製作に没頭していました.

 ディスプレイのために,「ACTION BASE 1」を購入 

完成したBASE JABBER 

JESTAを乗せたら,めちゃくちゃかっこいい!

 プラモデルも,「次回はもっと上手く作れるハズだ!」 などと考えてしまうと,同じキットを何度も作りたくなるような衝動にかられてしまい,困ったものなのですが,考えてみれば,研究における実験も同じようなものですね.要するに,こだわりの気持ちが,あるかないかということだと思います.

2013年5月17日金曜日

東京工大付属高校にて出張講義

 今日の午前は,JR田町駅近くにある 「国立東京工業大学附属科学技術高等学校」 で出張講義を行いました.Facebookの友達である,機械システム分野教諭の門田和雄先生から,Facebookのメッセージで依頼があったのが今年の4月15日の深夜23時10分,即座に快諾して,翌朝には日時が確定し,翌週には大学から正式な出張命令が下り,本日の開催となりました.いやはや,Facebookを利用した仕事のスピードには,いつもいつも驚かされます(笑)

ねじの世界

 10時40分から12時30まで,途中に数分間の休憩をはさんで行いました.これまでに行ってきた普通高校での出張講義では,難しい専門用語などは使わないように配慮してきましたが,この高校の生徒は,2年次までに旋盤やMCなど基本的な工作機械の操作を学んでいると聞いていましたので,今回は手加減なしの大学の講義をさせていただきました.

 結果は,本学の学生と同じレベルの反応でした.「断面2次モーメント」 を理解して,断面2次モーメントが大きい典型的な断面形状は何かという問に「H」と答える.これは,普通の高校生ではありませんよ.それに,ビデオで最新の工作機械が動く様子を見て,「速い!」 と驚いていましたが,汎用機を使ったことがあるからそのような感想が出るのであって,知らない人が見たら「そんなもんだろう」と思って終わりだと思います.とにかく,機械を知っている学生だと思いました.このような学生さん達が,もっともっとよい思いをするようにしなければ!

 今日は,国立の工業系単科大学に付属する高校と,その学生さん達の様子を知ることができる貴重な機会をいただきました.限られたスタッフにもかかわらず,素晴らしい工業教育を実践されていると思いました.これも,Facebook によって導かれた門田先生とのご縁があったればこそです.昼食をご一緒しながらお話ししていて,SNSによって繋がった人的ネットワークが,本当に大きなものになっていると実感しました.この風,もっと大きなものにせにゃいかん.

著作を2冊もお土産にいただきました.m(_ _)m


2013年5月16日木曜日

少女漫画と私

 今日,大学生協の書籍部で,特集が 「少女漫画超入門!」 となっている雑誌を見つけてしまい,思わず衝動買いしてしまいました.「これを知らなきゃ、日本文化は語れない。」 うーむ,大胆な発言ですなー 「リボンの騎士」,「ベルサイユのばら」,「ガラスの仮面」,「日出処の天子」,「ポーの一族」,「パタリロ!」 などが,代表的な作品として解説されていました.「日出処の天子」と「ポーの一族」は読んだことがありませんが,記事を読んでみると,なかなか面白そうですね.機会があったら,是非,読んでみたいと思います.私が本学の学生だった頃は,発売日には 「花とゆめ」 が生協の書籍部に平積みしてあったものですが,今となっては信じてもらえそうもない昔話です.

 ということで,妻に「少女漫画と言ったら!」と質問してみたところ,「エロイカより愛をこめて」「アルペンローゼ」 だそうです.うーん,渋いですなー  「そういうあなたが一番好きな少女漫画は何なんですか?」 という問いかけに対して,「キャンディ・キャンディ」 と脊髄反射.子供の頃,妹が買っていた 「なかよし」 の連載を夢中で読んでいました.当時は,こんなに素晴らしい少女漫画,これから出てくるのだろうかと思いましたよ.あれから30数年,思い出を美化しすぎているのかもしれないと,もう一度読みたいと思っても,それが不可能となってしまっている現状が悲しいですね.全巻持っておられる方が居たら,是非,貸していただきたいです!

2013年5月15日水曜日

日帰り人間ドック2013

 今日の朝は,年に一度の人間ドックを受診するために,「虎の門病院付属健康管理センター」 に行って来ました.昨年の人間ドックは,ちょっとした事故で 「胃内視鏡コース」 を申し込んで胃カメラを飲むことになり,ひどい目に会ってしまったので ⇒「m-shige's log: 日帰り人間ドック2012」,今年は上部消化管造影検査を含む「胃バリウムコース」 をチョイスしてみました.まあ,胃カメラを飲むのは,3年に1度くらいでいいでしょう!

 胃カメラは回避したとはいえ,バリウムを飲む胃レントゲン検査は,自分にとってはちょっとした鬼門なのです.私は,空気を飲み込んで,胃の中に溜め込んでしまう体質みたいです.飲み込んだ空気は,オナラかケップとして体外に放出されるのですが,私の場合,すべてオナラとなってしまうようで,ゲップをすることはほとんどありません.胃のレントゲンを撮る時は,最初に発泡剤の飲んで胃を膨らませて撮影した後,機械でお腹をぐいぐい押して空気をゲップとして出してから,胃をつぶした状態を撮影するのですが,ゲップを出せない私は,当然,胃をつぶすことができず,空気を下に逃がすために,特別に休憩時間をいただくことになってしまいます.順番が詰まっているのに,何もしないで座っている様子を見られていると,とっても申し訳ない気持ちになってしまいます.


 予想どおり手こずってしまいましたが,10時には全ての検査が終わったので,帰りに病院の近くにある 「虎ノ門 金刀比羅宮(ことひらぐう)」 を参拝して,検査結果に問題がないように祈念しました.この金刀比羅宮は,私が初めて御朱印をいただいた思い出の神社です ⇒「m-shige's log: 御朱印を集める」.当初は,「ささやかな楽しみ」 とか言っていた自分ですが,ささやかどころか,神社仏閣巡りがライフワークみたいになってしまいました(笑) 定期的なイベント毎に参拝する神社があるというのも,なかなかいいものです.

2013年5月14日火曜日

「㈱テラダイ」を見る

「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業のNEXT STAGE~」 の取材のために,平成25年5月13日(月)の午後,埼玉県入間市にある 「株式会社杉山チエン製作所」 の訪問に続いて⇒「m-shige's log: ㈱杉山チエン製作所を見る」,近くにある 「株式会社テラダイ」 を訪問しました.

 ㈱テラダイは,溶融した金属材料を金型に圧力を掛けながら流し込んで成形する,ダイカストによる生産を生業としている会社です.成形された部品に対する加工や,その他の部品との組み付けといったアセンブリ工程にも対応しており,アルミ合金製の自動車エンジンの部品が,主力製品となっています.

ダイカストマシンが並ぶ成形工場
250トンのダイカストマシン
小型マシニングセンタで構成される機械加工工場

 創業30年となった2006年(平成18年)に,慣れ親しんだ社名を 「株式会社寺園産業」 から 「株式会社テラダイ」 へ変更.「テラダイ」 という社名は,第2創業期となる新たなる30年,「テラ」(地球・大地)のごとく,「ダイ」カストで,「ダイ」ナミックにを為す,という創業者と後継者の念(おも)いを込めて名付けたものだそうです.

 現在のテラダイは,国内に2つと,海外(中国)に2つ,合計4つの生産拠点を展開しています.2007年(平成19年)の10月,埼玉県鶴ヶ島市に新設された,敷地面積3,000坪の 「鶴ヶ島工場」 は,2階の渡り廊下の壁がガラス張りになっており,そこからは1階の工場全体が,まるでスポーツ観戦をしているかのように見渡せるそうです.この鶴ヶ島工場のコンセプトは,「営業ツールになる工場」 床の隅々までピカピカで,裸足で歩けるという鶴ヶ島工場は,夢と志を刻んだテラダイの 「記念碑」 的な存在といえるものです.

 他社との共同開発によって,これまで大手メーカーでも成し得なかった 「半凝固(セミソリッド)」 状態の原料を使用したダイカスト成形技術を確立しました.これによって,従来では不可能であった複雑な金型による鋳造と製品強度の向上が実現されました.従来の製品と比較して,組織の密度が高まり,複雑な金型による繊細な製品の場合でも,基準を超える強度が得られています.製品の小型化についても,さらに可能性が広がるものと期待されています.また,半凝固ダイカストの研究機関として 「東日本セミソリッド技術開発センター」 を開設しており,大学をはじめ,企業間での技術情報の共有や共同開発にも取り組んでいます.

 2009年(平成21年)4月には,地域経済を活性化させるために,埼玉県入間市周辺にある中小企業5社で構成されるソリューション型協業受注集団として,「チーム入間」 を結成.それぞれの企業が得意とする 「とんがった」 技術を組み合わせ,「日本製」 にこだわり,「超精密」加工を中心に,「提案型」 の営業を積極的に行い,お客様に喜んで頂ける 「ワンストップソリューション」 を提供しています.5社の協業で仕事を受注,製作,販売することによって,製品実現までのリードタイムの短縮を実現しました.

「ものづくり」は「人づくり」 テラダイでは,人材育成にも力を入れています.「テラゾノ道場」 と呼ばれるダイカストや会計に関する勉強会を通して,社員同士の結束が強まり,その結果,志の高いプロ集団となったそうです.代表取締役社長の寺園智樹さんの使命は,プロパーの取締役を早く作ること,会社運営が出来る人材を育てることだそうです.


「大変とはピンチではない! 何かを大きく変えるチャンスである」 ということばが座右の銘であるという社長の寺園智樹さんは,とにかく前向きで,明るい方でした.「社員からは,『丸投げの放任主義』なんて言われてる(笑)」 と,嬉しそうに話されている様子を拝見しながら,「この人は失敗した人を叱ったりはしないだろうなぁ…」 などと,勝手な想像をしていました.結果として,会社全体が挑戦しやすい雰囲気になっているように感じました.涙の数だけ大きくなれる! そんな気分になった取材でした(笑)

2013年5月13日月曜日

「㈱杉山チエン製作所」を見る

「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業のNEXT STAGE~」 の取材のために,平成25年5月13日(月)の午後一,埼玉県入間市にある 「株式会社杉山チエン製作所」 を訪問しました.インタビューの前に,工場を見学させていただきましたが,所狭しと並ぶ多数のプレス機,1階の加工場から2階の組立場まで部品を移動させる役目を兼ねた自動倉庫,長大な熱処理ラインが印象的でした.
  ㈱杉山チエン製作所は,1946年に自転車やオートバイのためのチェーンのメーカーとして創設して以来,JISおよび英国スタンダードのローラチェーンなどの動力伝達用各種ローラチェーン,ダブルピッチローラチェーン,リーフチェーン,エンジニアリングチェーン,その他特殊チェーンに至るまで,数千種類におよぶチェーンを開発してきました.

 一般的なローラーチェーンは,ピン,ブシュ,ローラー,内・外プレートの5種類の部品で構成されており,各部品には100分の1ミリメートルの精度が要求されます.そして,それらの部品を生産する金型には,さらに一桁下のマイクロメートルレベルの精度が必要となります.杉山チエン製作所では,早くから金型の内製化に取り組み,精密金型製作について独自の技術を確立しています.また,ピンに特殊処理を施すことにより,従来品と比較して,疲労強度を約30%高めることができました.この表面処理技術については,海外数ヵ国で特許を取得しています.

 豊富な経験と技術に裏打ちされた,部品の成形,熱処理,組立に至るまでの一貫生産をベースに,絶えず品質改良に努め,工程を合理化し,均一かつ高品質な製品を生産してきました.現在では,総合チェーンメーカーとして,国内はもとより,米国,カナダ,欧州,オーストラリアなど,海外においても高い評価を得ており,生産されるチェーンは,品質,性能,耐久性について,世界の一級品として格付けされています.

 生産されたチェーンは,各界で広く貢献しています.標準ローラーチェーンを改良した 「ダブルキャパシティチェーン」 は,2010年に発生したチリ落盤事故で,遭難者33人を最初に発見することになる直径6インチの穴を開けた掘削機に使用されていたそうです.

ダブルキャパシティチェーン.奥は,チリ落盤事故で活躍したチェーンと同じもの.

 世界に先駆けて1987年に発売した 「SBR(Solid Bush and Roller)ローラーチェーン」 は,従来の巻ブッシュに替わって,シームレスのブシュとローラーを採用したローラーチェーンです.棒状の鋼材を冷間鍛造することによって製作されるブシュやローラーの形状が,より真円に近づくため,耐摩耗性が飛躍的に向上,従来の巻ブシュ型ローラーチェーンの約2倍以上となる長寿命を実現することができました.苛酷な強度テストもクリアしており,安定した性能を発揮します.

 取材に対応していただいた代表取締役会長である杉山愼一郎さんからは,自社製品に対する強い自負を感じました.これからも品質を第一と考えて,「寿命(Life)」「疲労(Fatigue)」「破断強度(Tensile strength)」 にこだわり,ブランド力のあるチェーンを開発,生産してきたいとのこと.ありふれた要素部品と思っていたチェーンの奥深さを感じる取材となりました.

2013年5月12日日曜日

母の日2013

 今日は,5月の第2日曜日ということで,母の日でした.私の母と妻のお母さん,それぞれに鉢植えのカーネーションをプレゼントしました.手渡しではなく,郵送だったことについては,母には先週,義母には先々週,実際に会う機会がありましたから,ご無沙汰はしていないということで,ご容赦頂きたいと思います.ありふれた定期的なプレゼントではありますが,贈るべき人達が元気でいるということが,贈る側としては一番の喜びですね.贈る側の私が元気でいるというお祝いも兼ねさせていただきながら(笑),いつまでも,いつまでも,贈り続けたいものです.