2011年9月17日土曜日

風邪の治し方

 先週末から妻が風邪を引いています.一週間経過しても,まったく良くならないので,今日は病院に行ってもらいました.妻は,風邪を引いても薬は飲まないというポリシーを持っています.確かに,発熱などは身体が細菌やウイルスと闘っているからこその現象なので,解熱剤などはどうかなと思いますが,感染されたくない私としては,抗生物質ぐらいは摂取して,早く治してもらいたいと思っております.
 自分の病気について振り返ってみれば,ここ数年,風邪などで欠勤した記憶がありません.朝から調子悪く,午後になって発症したことが何回かありましたが,そのような時は定時で退勤させていただき,これまでの経験から編み出した「風邪の治し方」を実行することになります.
 まず,熱めの風呂に入って,寒気が取れるまでじっくり身体を温めます.風呂は体力を消耗すると言われてますが,知ったことではありません.風呂から出たら,食べられるものをしっかり食べます.飲み物はスポーツドリンクを用意します.最近はアクエリアスを多用しています.それから,布団をどっさりかけて,汗をびっしょりかきながらぐっすり寝ます.翌朝,少し体がふわふわしますが,何とか一日務められる状態にすることができます.ただし,この方法は夏には使えません.夏風邪は本当に辛いです.
 上で披露した風邪の治し方は,私が勝手に通用すると思い込んで実施しているものなので,皆さんが実施されても責任は負いかねます.一方,医学的に裏付けられるということであれば,是非,教えていただきたいです.

2011年9月16日金曜日

銀閣寺,再訪

 2011年9月15日木曜日の午前中,京都の銀閣寺を見学しました.これで生涯3度目の見学となります.一番最初に見学したのは,中学校の修学旅行の時です.清水寺と同様,この時の記憶はほとんどありません.主体的に見ようとしなければ,何も残らないものです.二度目の見学は,大学の教員になったばかりの頃,京都を一人で旅した時です.この時は,見学したという記憶はあるのですが,細かい記憶はほとんどありません.いい年をした大人が,いったい何をしに行ったのでしょう?
 今回の見学では,銀閣時に来たのは初めてなのではないかと思うほど,感銘を受けました.順路に沿って隅々まで見て廻りましたが,見どころはたくさんありました.一般に「銀閣」と呼ばれている「観音殿」の他にも,「東求堂(とうぐどう)」という書院造りの建物も国宝だということを初めて知りました.国宝を管理しているため,庭園の整備も行き届いていて,大変すばらしいものでした.奥にある高台から見下ろした風景に,思わず立ち尽くしました.
歳を取ると味覚が変わるとよく言われますが,どうやら感性も変わってしまうようです.こんな調子では,12年前までに見学した全ての場所の印象が怪しいので,もう一度見学しなおすことにいたします.

JSME RC249 第8回研究分科会

を幹事として運営するために,2011年9月15日木曜日の午後は,京都大学に行ってきました.先月,夫婦で旅行したときも暑かったですが,今日の京都は大変な残暑でした.おまけに,駅前のバス停は修学旅行の中高生でごった返していました.人混みが大嫌いな私は,バスで直行することをあきらめ,烏丸線で烏丸今出川まで行き,そこからバスで東に向かいました.ずいぶん早く着いてしまったので,近くにある銀閣寺などを観光し,大学の近くにある有名な喫茶店で納得いかないカレーセットを食べ,12時すぎには会場に到着していました.
 今日の分科会では,3名の大学の先生から,切削加工のシミュレーション,応用,解析に関する研究についての講演がなされました.この分科会,切削シミュレーションに関係する研究に取り組んでいる委員が多いのですが,私もまったく無関係というわけではありません.現在取り組んでいるミーリング加工用のインタフェイスに関する研究でも,作業中に呈示される切削力を,もっと現実に近いものにした方がよいだろうという意見をよくいただくからです.もちろん,これは正しい指摘ですし,個人的にも興味を持っています.最終的には実装したい機能です.ただし,リアルタイム性などを考えると,ある程度の簡略化はやむを得ないと思います.そのさじ加減が難しいところです.
 分科会終了後,京都大学の研究室や工場を見学しました.最新の工作機械が並んだ実験スペースが眩しかったです.工場では,夏休みに集中して実施されている機械加工実習について説明を受けました.ここでは,二人一組で「スターリングエンジン」を作るそうです.最近,加工実習でスターリングエンジンを作らせる大学が多いですね.神戸大学や東京農工大学でも,スターリングエンジンを作らせていると聞いています.自分で作ったエンジンが動いたら,うれしいでしょうね.
 見学の後,分科会会場の隣りの部屋で懇親会となりました.やはり,懇親会は立食形式がいいですね.懇親会終了後,2次会に向かった皆さんを見送りながら会計を済ませ,一人寂しく京都駅に向かいました.帰りの新幹線では,分科会に参加していた東工大のS先生と,偶然にも席が隣になり,品川までの2時間14分,ずっと話していました.色々と勉強になりましたが,しばらくS先生と話すネタがありません.
 今日は充実していましたが,疲れました.議事録をまとめるのは,明日にさせていただきます.と,書いているうちに今日になってしまいました.

2011年9月14日水曜日

CupCakeCNC: 造形に成功!

 昨日のG-Codeによる運転の結果,ヒーターバレル周りの改善が必要となった卓上3Dプリンタですが⇒ m-shige's log: CupCakeCNC: G-Codeによる運転,しかし…,使わないでいた付属部品を試すことにしました.この部品,昨日の作業で問題となった「PTFE熱障壁バレル」の組み付け寸法を合わせて,補強するための部品ではないかと思っていました.しかし,Wikiの組立説明書には見当たらないし,寸法も合わないように感じたので,使っていませんでした.結局,付属している部品に,不要なものはないということです.しかし,寸法をきちんと合わせたり,組み付けやすくするために,旋盤による追加工が必要でした.ここで,先月導入したままで,まだ付属品が揃っていない卓上CNC旋盤を使ってみました⇒ m-shige's log: 移動式卓上CNC旋盤システム.旋盤をいじったのは久しぶりでしたが,なんとかなるものです.
 加工した部品を使って押出機を組み上げて,本体に装着し,昨日作成した G-Code データを使って動かしてみたところ,やっとデータの最後まで動かすことが出来ました.左の写真が,完成した CupCakeCNC で初めて造形された記念すべき研究室の守護神(?)「ジュラルナイト」です.感無量であります.
 ただ,まだまだ胸を張って他人に見せられるような出来ではありません.造形中の動作をずっと見ていましたが,樹脂が安定して押し出されていないようです.構造的にはもう改善する箇所はないので,あとはソフトウェア関係のところを確認するだけです.ドライバは適当に設定したままですし,押出機の基盤のファームウェアもアップデートしなければなりません.G-Code データも,きちんと出来ているのか不安です.
 しかし,何とか動くところまで出来て,本当にほっとしています.色々な仕事の合間に作業してきたので,組み始めてから2ヶ月もかかってしまいました.しかし,自分なりに色々と考えながら工夫するという行為は,本当に楽しめました.これからこのキットを組むという人には,色々とアドバイスできると思います.本当は,もう一回最初から組んでみたいところですが(笑)

2011年9月13日火曜日

CupCakeCNC: G-Codeによる運転,しかし…

 先月,樹脂を押し出すテストに成功していた卓上3Dプリンタですが⇒ m-shige's log: CupCakeCNC: 射出成功,しかし…,自作のパーツがうまく決まって,いよいよ 3D-CAD のデータからスライスデータを生成して運転する段階まできていました.今日の午後,ようやく仕掛かっていた仕事が切れたので,20日ぶりに作業を再開しました.
 STL データは用意できていたのですが,STL データをスライスして G-Code データにするソフトウェアと書いてある「Skeinforge」をどうやってインストールするのか分かりませんでした.英語の Web コンテンツを見てみると,どうやら今は機械を制御するソフトウェア「ReplicatorG」に統合されているようです.「Skeinforge is now integrated into ReplicatorG. You no longer need to install Skeinforge independently.」 しかし,やはり使い方がわかりません.イチかバチか,ReplicatorG で STL データを読み込んでみたところ,普段使っている3Dプリンタのソフトウェアによく似た画面になり,ボタン一つを押すだけで G-Code データを出力してくれました.よく出来たソフトウェアだと思いましたが,初心者にはかなり厳しい試練です.
 出力されたG-Codeデータを使って,早速「Build」してみました.とにかくやってみないと,何も分かりません.不安な気持ちとは裏腹に,1層目は快調に終わりました.しかしながら,2層目の途中で,ヒータバレルを固定&断熱している「PTFE熱障壁バレル」が,押し出されてくる樹脂の圧力に耐え切れず,突き出てきたヒーターバレルがテーブルに突っ込んでしまいました.また,作戦を検討しなければなりません.今晩じっくり考えて,明日,再トライする予定です.そろそろ,幸せになりたいです…

型技術協会 第2回理事会

に出席するために,2011年9月12日月曜日の午後,トヨタ自動車(株)の貞宝工場に行ってきました.この貞宝工場は,修士1年の時に友人の加工実験に付き添って,お世話になったことがあります.それ以来,意外にも学協会の活動などで訪問する機会に恵まれず,ほぼ20年ぶりに訪れることになりました.なんとなく,懐かしいような気がしました.
 理事会に先立ち,工場を見学させていただきました.この貞宝工場では,社内で使っているプレス型以外の鋳造,鍛造,樹脂成形の金型を生産しているそうです.プレス型は,昨年4月に見学した元町工場で生産していました⇒ m-shige's log: 「トヨタ自動車㈱スタンピングツール部」を見る.敷地面積17,000平方メートルの金型工場に圧倒されました.多種多様な工作機械や成形機が配置されていました.
 トヨタの生産方式と言えば,「必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産する」ジャスト・イン・タイム(JIT)が有名ですが,これは社内で使う金型も例外ではないそうです.必要になった金型を,必要になった時に,必要な数だけ作る.量産向けの金型の場合,使うことを見込んで複数個作っていると思っていましたが,在庫は一切,許されないのですね.ぶれのない取り組みに感銘を受けました.
 理事会の方は,特に紛糾することもなく無事に終了しました.理事会終了後,名古屋駅前の料亭で懇親会となりました.そして,飲み過ぎました...


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2011年9月11日日曜日

「陰陽師」を見る

 先月の京都旅行で,安倍晴明を祀っている「晴明神社」を参拝しました⇒ m-shige's log: 京都旅行2011夏(8. 晴明神社).それまでの私は,安倍晴明のことは名前しか知りませんでしたが,神社に展示してあった安倍晴明の逸話のパネルを読んでいるうちに,どのような人物だったのか興味が湧いてきました.10年ぐらい前に,安倍晴明の活躍を描いた映画「陰陽師」と,その続編である「陰陽師Ⅱ」が公開されていたことを覚えていたので,昨日の夕方,調布のTSUTAYAで両方共レンタルし,今日の午前中に「陰陽師」を,夕方から「陰陽師Ⅱ」を夫婦で鑑賞しました.見終わった第一の感想は,「角川らしい映画だなぁ」でした.照明やセットなどから感じる雰囲気から,特にそう感じました.小中学生のころ,横溝正史作品の映画をよく観ましたが,そのことを懐かしく思い出しました.
 最初の「陰陽師」の方は,晴明神社で読んだ逸話の内容が幾つか含まれていましたが,「陰陽師Ⅱ」の方は,完全なオリジナルストーリーでした.Ⅱの方は色々な場面でCGを活用するなど,映像としては向上していましたが,少し浮世離れしすぎているように感じました.どちらもエンターテイメント系の映画として,それなりに楽しむことができましたが,安倍晴明については,きちんとした本を読んで勉強した方がいいですね.これから少しぐらいは,安倍晴明について語ることができそうです.