2017年1月28日土曜日

知恵は強い熱意の産物

が,今日28日の 『2016年版日めくり 日々のことば 松下幸之助 「道は無限にある」』 のことばでした.「寝ても覚めても没頭するほど熱心であれば、思いもかけない知恵がわき、道を切りひらくことができる。ただ座しているだけでは、新たな知恵は決してもたらされない。何としても二階に上がろうという強い熱意がハシゴを生み出すのである。」 という解説が沿えられていました.英訳は,"Being passionately engrossed in your job will bring you unexpected wisdom."  でした.

 二階に上がるハシゴの例えは今ひとつな気がしますが,座しているだけでは何も生まれないという考えには激しく同意です.分からないことは分からないままですし,時間がムダに過ぎていくだけですね.

 なんだか,今日の幸之助先生のことばは,私がずっと心に留め置いている宗一郎先生のことばに近いような気がします ⇒「m-shige's log: 独創と模倣」.

「大事な条件は,自分のアイデアによって支えられ,行動しないと意思は働いてこない.自分でやってみて,反省する.これが大切だ.自分のアイデアを出さずに,意思があるとかないとかいうのは,くだらない.」

JSME RC272 第5回研究分科会

に出席するために,平成29年1月27日(金)は 「(株)木村鋳造所 御前崎工場」 に行ってきました.木村鋳造所は,金型用鋳物をはじめ工作機械用,産業機械用など幅広く対応している鋳物のスペシャリストです.業界では大変有名な会社なのですが,これまでに見学する機会がなく,今回の見学を楽しみにしていました.

 そしてそして今回の神社,掛川城の北東に鎮座する古社 「龍尾神社(たつおじんじゃ)」 を参拝して,一番大事なことを祈念しておきました.小高い山の上に鎮座する,神社らしい神社でした.

 そしてそして今回のお城.いつも新幹線の車窓から見えて気になっていた 「掛川城」 の天守閣に登ってみました.長年の宿題をやっとクリアしたような気分でした.

 12時45分に掛川駅南口に集合してバスで会場まで移動,13時40分から始まった委員会は,木村鋳造所の概要紹介の後,乗務取締役の方からの話題提供 「韮山反射炉で鋳鉄は溶けたか?歴史に隠された謎を解く」 を拝聴しました.材料力学から日本史など,色々なことを色々な視点から学んだような気がしました.「韮山反射炉」,行ってみたいですね.何と言っても 「世界文化遺産」 ですからね.おそらく,そう遠くない未来に見学することになると思います.

 14時50分からは4班に分かれて御前崎工場と機械加工工場を見学しました.「木村鋳造所」 の代名詞とも言える 「フルモールド鋳造法」 のほぼ全ての工程を見せていただきました.「フルモールド鋳造法」 については,担当している加工学の講義でも取り上げています.非常に分かりやすい工法なので,間違いなどなく教えていると思っていますが,実際に見たことがあるものと見たことがないものを話すことには大きな違いがあると思っています.今後の加工学でのトークは,ひと味違うものになるでしょう.

 見学終了後,バスで掛川駅に戻って,北口付近にある居酒屋で技術交流会となりました.隣席になった常務さんから,業界や掛川などについて色々と教えていただきました.やはり,外に出て外の人と交流するだけで色々なことを学びますね.3月に予定されている次回の研究分科会も楽しみです.

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2017年1月26日木曜日

創意工夫に終わりなし

が,26日の 『【日めくり】2017年版 日々のことば 「松下幸之助 衆知」』 のことばでした.「最善だと思って行なっていることでも、見方を変え、立場を変えてみれば、まだまだ工夫、改善の余地がある。“もっといいやり方があるはずだ”。そんな思いで周りの声に耳を傾け、検討し、創意工夫を重ねたい。」 という解説が沿えられていました.英訳は,"The scope of innovation is limitless." でした.

 すみません.現状が最善ではなく,改善の余地があることは自覚しております.周囲の方からの叱咤激励も多数いただいております.でも最近は,どこで折り合いをつけるか模索していることの方が多いような気がします.遺憾です.全方位に対して改善を展開すると,どれも中途半端になるようなので,これからは各個撃破,一つずつ改善目標を達成していきたいと思います.

2017年1月25日水曜日

結果は石

 愛読している少女漫画 「ちはやふる」,テーマはかるたでありながら,もはやスポ根的なストーリーと,丁寧な画,個性あふれるキャラクター,そして自分としては何と言っても人生観を語る名台詞,既に生涯の記憶に残るであろう漫画の一つとなりました.その中でも,特に感銘を受けたエピソードが第20巻にあります.

 千早ちゃんとまつげくん
 結果を出すのはどっちだ

 吉野会大会A級決勝,同会ながら勝ち上がってきた千早と太一は,ついに公式戦で,しかも頂上決戦で初対戦.お互いに初のタイトルをかけて戦う二人の弟子の試合を見ながら,師匠の原田先生が 「結果」 について考える.

 結果…
 世の中には
 結果より努力が大事って考え方もあるが
 指導者にも生徒にも
 それは本当は苦しいんだ
 「がんばった」も「きつかった」も
 風のように流れていってしまう

 「結果」は石なんだ
 「がんばった」を留めおいてくれる石

 私の勝手な解釈かもしれませんが,大学の研究室での活動も同じだと思っています.学費を出してくれているご両親,目に見える結果を見せてもらったら,どんなに喜ぶことだろう.

(お母さん,私,学会で発表して賞をもらったの)
(父さん,俺が書いた論文が学会誌に掲載されたんだよ)

 卒業後,家庭を持って,子供が出来たら,子供に見せてあげなさい.今は受賞者や論文はWebで公開されているので,何年先でも見せることができる.

(お母さん,学生の時に学会で発表して,賞をもらったことがあるの)
(お父さん,学生の時に論文を書いて,学会誌に掲載されたんだ)

 そして,何と言っても石を置いた本人の達成感は,在学中の良き思い出として,いつまでも心に残ることでしょう.私は,研究室の全員が何らかの石を置けるようにと思っています.そして最近,みんなが研究室に置いていってくれた色々な石が積み重なって,大きな岩のような重さになってきたことを実感しています.

 そして―
 「結果」は集めるんだ
 強い 追い風を

2017年1月24日火曜日

生命の言葉 平成二十九年一月

 東京都神社庁が毎月発行している格言集 「生命の言葉」.平成二十九年一月の言葉は,第百二十二代天皇 「明治天皇(めいじてんのう)」 の御製(ぎょせい)でした.

 おほぞらに そびえて見ゆる たかねにも
 登ればのぼる 道はありけり

「大空に高くそびえ立っているけわしい峯々にも、登っていけば、自然と登り得る道はあるものです。只必要なのは、頂上を究めなければ止まない勇気と努力です。昔は不可能と思われたヒマラヤ、アルプス等の頂上も、勇気とたゆまぬ努力によって、見事に登ることができました。人生の行路も同様です。『明治天皇御製 教育勅語 謹解』」 という説明が,リーフレットの裏に書いてありました.

 やる前は難しく思われたことでも,やってみれば思っていたより簡単だった,なんてことはよくあることです.私自身,毎日がこのような思考の繰り返しです.やる前に心配していたことが馬鹿らしくなってしまいます.たとえそれが本当に難しい問題だったとしても,それはある程度覚悟していたこと.結局,やらなければならないことには変わりはないのですから,とりあえずやってみることが大事だと思います.自戒.

2017年1月23日月曜日

勤勉さは心の財産

が,今日23日の 『2016年版日めくり 日々のことば 松下幸之助 「道は無限にある」』 のことばでした.「学問や技術の習得には、不断の努力の積み重ねが不可欠である。その勤勉の習性は何にも代えがたい尊い徳となり、喜びを生み、信用を生み、富をもたらす心の財産として終生残るだろう。お互い勤勉の習性を身につけたい。」 という解説が沿えられていました.英訳は,"Being industrious is a metal asset that will bring about trust and profit."  でした.

「きん -べん【勤勉】 仕事や勉強などに、一生懸命に励むこと。また、そのさま。」 出典:iPadの大辞泉

 どこまでやれば 「勤勉」 とみなされるのか難しいところですが,勤勉の習性を身につけている人は,自分が勤勉だとは考えていないと思います.当たり前のように一生懸命に取り組める人が 「勤勉」 なのではないでしょうか.自分は勤勉だ! みたいな? オーラを出している人は,本当の意味での勤勉ではないと思います.

あ,また幸之助先生のおことばをネタに毒を吐いてしまった.いかんいかん.

2017年1月22日日曜日

南アルプスと奥大山

 私は,関西方面に旅行した時に 「サントリー奥大山の天然水」 を買うことを楽しみにしています.近畿・中国・四国・九州・沖縄エリア以外は 「南アルプスの水」 ですが,近畿・中国・四国は 「奥大山の水」 になります.どちらも軟水ですが,硬度は南アルプスが約30,奥大山が約20と大きな違いがあります.

100mlあたりの栄養成分は以下のとおりです.
左が南アルプス,右が奥大山です.

ナトリウム  0.4~1.0mg:0.4~1.0mg
カルシウム  0.6~1.5mg:0.2~0.7mg
マグネシウム 0.1~0.3mg:0.1~0.3mg
カリウム   0.1~0.5mg:0.2~0.6mg

カルシウム以外は大きな違いはないみたいです.どちらが好きかと問われると,奥大山の方が味わいがあるような気がしているのですが,これは普段は飲めないという気分的なものも大きいと思います.一度,きちんと飲み比べてみたいところです.

 あと,個人的に気になっている違いがあります.ラベルの巻き方が逆なのです.南アルプスが時計回り,奥大山が反時計回りで,糊付けの方法も違うみたい.工法は統一した方が良いと思うのですが,どうして違うのでしょう? 工場見学する機会があったら,質問してみたいところです.

 九州・沖縄エリアで販売されている 「サントリー阿蘇の天然水」 は飲んだことがありません.昨年,由布院を旅行した時に飲むことを楽しみしていたのですが,熊本地震の影響で工場が被害を受けたらしく,販売されていた天然水は南アルプスでした.いつの日か 「サントリー九州熊本工場」 を見学してビールと天然水を堪能したいと思っています.