2011年12月10日土曜日

11年ぶりに日本各地で皆既月食

 今日は11年ぶりに日本各地で皆既月食の日でした.最近,日食とか月食とか,色々な現象の発生が事前に報道されますが,当日の天気が悪いことが多く,満足に観察した記憶がありません.今回も,あまり期待していなかったので,好天だったにも関わらず,調布天神通りにある餃子の店で9時半まで痛飲してしまい,帰宅したころには既に月食が始まっていました.
 10時頃から月食が始まり,11時過ぎには皆既月食となり,月食が終わったのは12時前.月食という現象をこれほどしっかり観察したのは初めてだと思います.マニュアルできちんと撮影できるカメラを持っていなかったことが残念です.月食が始まった頃は,肉眼でじっと観察していましたが,あまりの寒さのため,途中からは15分間隔の観察に切り替えてしまいました.満月が完全に地球の影に隠れてしまい,周囲が真っ暗になる様子はとても神秘的でした.次回の月食を見ることを楽しみにして生きていきます.

2011年12月9日金曜日

最後の学生実験

私が大学の教員となった1998年から自分で準備し,翌年1999年度から担当してきた学生実験のテーマ「2-4 CAM」,本日が最後となりました.来年度,夜間主コースの実験の再履修のためのテーマとして使われる可能性がありますが,正式に開講する予定はありません.

 今日の実験では,13年間毎週話してきた内容を噛み締めるように説明させていただきました.非現実的な話かも知れませんが,どんな講義でも,毎回,「これが最後の講義だ」と思ってやれば,素晴らしいものになると思いました.

 最後の加工が終わり,「これで終了です.帰っていいよ」と言った途端,ものすごい虚脱感に襲われました.かなり負担に感じていた学生実験が終わったら,ほっとするだろうと思っていたのですが,それなりにやりがいを感じていたんですね.

 自分が専門としているCAMのオペレーションを直接教える機会がなくなったことになりますが,来年度から担当することになっている6学期の「マシンデザインⅡ」で,3次元CAMの内容も取り上げるようにしたいと思います.

 13年間,第1週の3次元CADの操作を指導してくれた歴代TAの皆さんに,心より御礼申し上げます.
 また,実験に使ってきた2台の計算機,2台のローランド ディー.ジー.製工作機械,昭和57年に製造された掃除機にも感謝します.特に,真っ先に使えなくなるだろうと思っていた掃除機は,スイッチは壊れてしまいましたが,一度もリプレースすることなく,最後まで働いてくれました.言葉が見つかりません.


 「Vive la 2-4 CAM! (ヴィーヴ・ラ・2-4 CAM!= 2-4 CAM 万歳!)」

東京都立産業技術研究センター見学会

 平成23年12月8日の午後,今年の10月に臨海副都心青海地区に本部を開設した「東京都立産業技術研究センター(都産技研)」を見学しました.お隣にある「独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)」と間違えそうですね(笑)
 都産技研は,都内の中小企業の技術支援を行う機関です.独自に研究開発をしながら,技術相談,依頼試験,機器利用,技術セミナー・講習会の開催など,様々な活動をしています.SNS上で,都産技研でどのようなことができるのか具体的に知りたいという要望があり,私も移設後の都産技研がどうなったのか見てみたくなったので,Facebookのイベントとして,私がアレンジさせていただきました.
 会議室で概要説明を受けたあと,早速,施設の見学となりました.最初に,産業用ロボットに関する講習や試験をしている部屋を見学しました.小さな多関節ロボットを,LabVIEWのプログラムで制御して,画像処理による外観検査を体験してみる講習会を開催しているそうです.2日間で7,500円の講習料は破格ではないでしょうか.私の研究室のテーマにも関係する内容なので,機会を作って受講してみたいですね.
 試用できるFANUC製のロボットが2台ありました.1台は最新の「ゲンコツロボット」でした.ロボットプログラムの作製も手伝ってくれるということなので,ロボットによる作業の自動化を検討している方にはとても有用だと思います.モーションキャプチャシステムも導入されていて,1時間数千円で利用できるそうです.これも,中小企業1社では導入が難しいものです.本当になんでもあるので,出だしから驚いてしまいました.
 次に,X線CT装置を見学しました.昔,X線CT装置で測定したデータと3次元CADのデータを比較して,精度を評価する研究に関わったことがあります.当初は,撮像できる対象も限られていたうえに精度も今ひとつでしたが,性能はかなり向上しているようです.スキャンしたデータを3次元CADデータに変換し,積層造形機で中身までコピーする完全な「リバース・エンジニアリング」も出来るそうです.おそらく出来るだろうと思ってはいましたが,技術が進歩する速さに,ため息が出てしまいます.
 続いて,色々な測定器を観察して行きました.最近の電子顕微鏡には,観察しながら試料を加熱できるものがあるんですね.「あれが出来たら,これが出来たら」と思っていたことが,どんどん出来るようになっているんですね.
 最後に,「雷インパルス電圧発生装置」を見学しました.平たく言えば,雷を発生させる装置です.金属の棒を持ったマネキンと,持っていないマネキンを並べて,上から雷を落としたらどうなるか,というデモンストレーションを見せてもらいました.ブザーが鳴った後,いかにもエネルギーが充填されていくような音が続き,もう一回ブザーが鳴った直後に,「バーン!」という大きな音がして,金属の棒の先に落雷する様子を見ました.すごい迫力でした.これを見るだけで,来た甲斐があったような気分になります.
 1時間半という短い時間でしたが,都産技研のポテンシャルを感じるには十分でした.しかし,都産技研のWebから,このポテンシャルを感じることは難しいと思います.まさに,「百聞は一見に如かず」です.一般公開など,施設全体を一度に見学できる機会があったら,必ず再訪しようと思います.

 東京テクノロジー、発進!

2011年12月7日水曜日

名刺入れをリプレース

 私が愛用してきた名刺入れは,私がまだ学生だった頃,旅行代理店に務めていた妹が,会社で配っていたアメリカの航空会社のノベルティをくれたものです.合成革製で,「Continental Airlines」 という刻印が押してあります.15年ぐらい使ってきたので,ボロボロになってしまい,収納できる名刺の数にも不足を感じるようになっていました.
 先週の木曜日に出席した日本工作機械工業会の創立60周年記念祝賀会 ⇒ 「m-shige's log: 日本工作機械工業会 創立60周年記念祝賀会」 で,記念品として 「抜群の感触 こだわりの天然皮革 ベジタブル タンニングレザー(別称 ぬめ革)」 で作った名刺入れをいただきました. 「社団法人 日本工作機械工業会 創立60周年記念」 という刻印が押してあります.手にすると重厚感があり,収納できる名刺の数も十分です.
 普段身に付けるものには,本当に無頓着な私ですが,思いがけず良い名刺入れを手に入れたので,これも何かの縁だと思い,長年使ってきた名刺入れに別れを告げ,新しい名刺入れにリプレースすることにいたしました.初代の名刺入れと同様,長い付き合いになるように,大事に使いたいと思います.特に,酔っぱらって無くさないように気を付けます(笑)

2011年12月6日火曜日

第3回金型サロンin東京

に参加するために,今日の夕方は,五反田の「ゆうぽうと」 に行って来ました.「金型サロン」 は,エンドユーザーが中心となっている型技術協会が,金型メーカーが中心となっている金型工業会との連携を深めるために企画し,今年の5月に第一回が開催されました ⇒「m-shige's log: 型技術協会 第一回金型サロン」.先月,第二回が関西で開催され,本日,第三回を再び関東で開催することになったというわけです.
 最初に,日産自動車の常務執行役員の方が,「EVの将来展望」 という題目で,日産の電気自動車「LEAF」 ついて講演されました.「圧倒的な静かさ」,「胸のすくような加速感」,「ITでのサポート」 など,これまでに聞いたことのあるEVの利点だけでなく,新型の急速充電器の紹介や,EVのバッテリーを家庭用電源や野外活動に利用する 「LEAF to Home」 や 「Battery to Office」 などの取り組み,バッテリー・リサイクルなどの話を聴講し,大いに勉強になりました.
 講演会後に行われた懇親会は,ほとんどが金型工業会の方ばかりという雰囲気の中でも,10月末に電気通信大学で開催した講演会 ⇒ 「m-shige's log: 電気通信大学 特別学術講演会 「発信型中小企業が創るこれからの日本のものづくり」」 で講演していただいたペッカー精工の社長さんや,講演会を聴きに来てくれた数名の方と会話するなどして,楽しく過ごすことができました.今回は,型技術協会をアピールするのは厳しかったかな?次回に向けての課題ですね.

2011年12月5日月曜日

左手中指が腱鞘炎になりました

 先月から,左手中指の内側が突っ張るような気がしていました.自然に治るだろうと思って,いつもどおりゴルフスクールに行って練習していたのですが,先月末に山梨でラウンドした後から症状が悪化してしまいました.指の付け根を押すと痛みを感じますし,タイピングなどをしていると痺れるような痛みが出てきて,しっかり伸ばすことが出来なくなります.冷やしてしまうと,さらに絶望的です.おそらく,腱鞘炎(けんしょうえん)だろうと思いましたが,そうでないと大変なので,一応,病院に行って診てもらうことにしました.
 先生に,ゴルフをやっていることを告げ,症状を説明したところ,あっと言う間に見切った様子でした.一応,レントゲン写真は撮りましたが,骨にはまったく異常はなく,やはり単なる腱鞘炎でした.先生もゴルフで同じ症状に悩まされていて,気持ちはよく分かるとのこと.お互いに苦笑いでありました(笑).特に,強く握る人が発症しやすいということです.私は妻に「あなたのグローブが傷む速さは,異常!」 と言われるほど強く握っているようなので,これは大当たりですね.「特に冬場がツライ」 と言われましたが,これは慢性化するということでしょうか(泣).「冬場のラウンドにはホカロンを持参して,温めながらプレイした方がいいですよ」 という,ありがたいアドバイスまで頂いてしまいました.
 しかし,症状は軽いということで,傷みや炎症を抑える軟膏を塗りながら様子をみて,無理をしなければ,ゴルフをしてもよいということです.昨日お休みしたゴルフスクールも再開することにしますが,これからは軽く握るように気を付けて,量より質の練習を心がけたいと思います.

2011年12月4日日曜日

東小金井と吉祥寺を散策しました

左手中指を故障してしまい,今日のゴルフスクールはお休みしなければなりませんでした.最近,練習に余計な力を入れ過ぎていたのだと思います.明日の夕方,病院に行く予定です.
 午後の予定がまるまる空いてしまったので,久しぶりに夫婦で散策に出かけることにしました.目的地は,東小金井となりました.なぜ,東小金井? と訊かれると,説明するのが難しいのですが,簡単に言うと色々な東京を知りたいという妻の勉強のためです.京王線と西武多摩川線を乗り継いで,新小金井で降り,そこから東小金井駅まで歩きました.駅付近をうろうろ散策しましたが,知らない街をぶらぶらするのは結構好きです.妻も色々と勉強になったようでした.
 せっかく遠くまで来たのだから,昼食はその土地の店で食べようということになり,駅前商店街の中ほどにある「アンティークとおもてなしのお食事」の店に入ることにしました.二人ともローストビーフのオープンサンドイッチを食べましたが,下に敷かれたパンが絶品でした.店内の家具だけでなく,お皿も明治時代のアンティークを使うなど,店全体でレトロな雰囲気を演出している良いお店でした.
 昼食後,帰宅するには中途半端な時間だったので,吉祥寺を散策することにしました.これも,妻の勉強の一環です.やはり吉祥寺の賑わいは,中央線の他の駅とは違います.井の頭恩賜公園をぶらぶらしてみましたが,ストリートライブや大道芸をする人や,露天を開いている人がたくさん居て,予想していたよりも賑やかな様子に驚きました.ここも,せっかく来たのだからということで,二人でサイクルボートに乗ってみることにしました.30分という短い時間でしたが,二人で動力部と舵取部を交代しながら休むことなく漕ぎ続け,池周辺の紅葉と鴨との戯れを楽しみました.このボートはオススメです.
 怪我が原因で外出することになったのですが,思いがけず楽しい一日となり,文字どおり「怪我の功名」でした.明日から頑張ります!

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