2011年8月6日土曜日

男は,オマケに弱い…

 昨日今日と,夏らしい天気が続いていますね.暑かった日の夜に飲むビールは最高ですね.今日の夕方,夫婦で買い物に行ったついでに,我が家で飲んでいるビールの定番である「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」を購入しようと売場に行ってみると,サッポロビールの売り子さんが客引きをしていました.サントリーの棚の前に居た我々にも近づいてきて,今,サッポロビールを6缶買えば,色々プレゼントするとのこと.キャンペーン価格で少し安くなっていましたし,ヱビスビールならザ・プレミアム・モルツに引けを取らない味なので,特に問題はないだろうと思わず購入してしまいました.
 いただいたものは,オリジナルのクーラーボックス,グラス,ミニうちわの3点で,グラスとうちわは夫婦用にとペアにしてもらえました.グラスは,「明治43年創業。100年の間、日本中のホテル、レストラン、バーで、愛用されている木村硝子店。」のものということです.もらったことは確かに嬉しいのですが,一体,いつ使うのだろうと今になって考えてみると,なかなか言葉が見つかりません.
 今回のビールに限らず,何かを買う時は,同程度の品質で,値段がほとんど同じならば,オマケが付いているものに手を出してしまいます.色々な人のつぶやきやブログを見ていると,どうやら男性特有の行動らしいです.何にしても,敢えて選んで手にしたオマケですから,捨てることのないように,有効活用するように心がけたいものです.

2011年8月5日金曜日

MF-Tokyo 2011

 今日の午後,「MF-Tokyo2011 プレス・板金・フォーミング展」を見学するために,東京ビッグサイトに行って来ました.いつも利用しているりんかい線は,節電ダイヤのため,15分に一本の運行となっていました.そのため,大崎駅で次の電車を15分も待つ羽目になりました.さらに,国際展示場駅に着いてみれば,これまた節電のためにエスカレータが停止していて,これまでに使ったことのない長い階段を,うんうん言いながら登る羽目になりました.節電のためと言われれば,そうかも知れないと思わないでもありませんが,ちょっと度が過ぎていると感じました.しばらく,りんかい線の利用は差し控えさせていただきます.私も暇人ではありませんので.
 などと,愚痴を言うのはこれぐらいにして,12時半から展示を見学しました.会場に入ってみて,まず感じたことは,出展や来場者が少ないということです.東ホールの半分を使っていましたが,至る所に売店レストスペース,休憩スペース,対話スペースが設けられていました.これまでに何度も製造業の展示会を見学するために東京ビックサイトに来ていますが,こんなにスペースに余裕のある展示会は初めてです.塑性加工業界の現状が心配になってきました.しかし,来場人にとっては,余裕を持って見学することができます.今日は,これまでになく色々な加工デモを見ることができて,大変勉強になりました.出展されているプレス機は,デジタルサーボプレスがほとんどでした.機械は,大型化や複合化が進んでいると感じました.
 14時から,HEG 執行役員 車体領域執行責任者であるTさんの特別講演「Hondaが目指す“カッコよくて凄く軽い”車造りへの挑戦!!」を聴講しました.Tさんは型技術協会の理事でもあり,いつも一緒に仕事させていただいています.Tさんのこのテーマの講演を聴くのは,今回で3回目になりますが,これだけ聴かせていただくと,さすがに内容の全てを理解できているような気がします.Tさんは,「Honda EG Racing」チームの総監督として,先週行われた鈴鹿8耐に参加されており,今日の講演ではその取り組みについても話されていました.一つの目標に向かって突き進む組織は,本当にすばらしいですね.講演が終わってから上映された,ホンダのビジネスジェット機のビデオを見て,是非,航空機事業を成功させて欲しいと心の底から思いました.
 講演会が終わり,会場に戻って見学していると,型技術協会の企画委員で一緒に仕事しているHEGのMさんから声をかけられました.講演を終えたばかりのTさんも一緒でした.帰りに一杯行きませんか? と誘っていただきました.こんなに贅沢なお誘いを断るハズもなく,夕方から東京駅近くの新丸ビル内にある,ワインで焼き鳥を食べさせるお店で会食しました.3人で楽しくフランクに歓談しました.


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2011年8月4日木曜日

VERICUTトレーニング二日目

 昨日から受講しているNCシミュレーションのトレーニングのために⇒ m-shige's log: VERICUTトレーニング初日,今日も池袋に行って来ました.池袋は,大学院生の時に理化学研究所に通っていたときに,毎日利用していた駅です.もう15年も前のことなので,昨日は何も感じませんでしたが,連日来てみると当時の事を思い出します.
 今日のトレーニングの内容は,工具ライブラリの作成,最小の工具突き出し長の計算,シミュレーションの細かな設定などでした.自分の研究室でもCAMを開発しているので,市販ソフトウェアの工具ライブラリのデータ構成や操作インタフェイスなどは大変参考になりました.また,シミュレーションの途中で検出された干渉に基づいて工具突き出し長を修正する機能は,本当に便利だと思いました.
 二日間のトレーニングを受講してみた感想は,人の言うとおりに,あるいは,チュートリアルに書いてあるとおりに作業するのは,本当に楽だということです.久しぶりに気持ちよく勉強させていただきました.入社したばかりの新入社員が,会社が楽しいと言う理由がわかるような気がしました.でも,学んだことを実務に生かすことがなければ,このような勉強は単なる娯楽ですね.私も,教育関係の予算で購入したライセンスに付属する権利として,今回のトレーニングに参加させていただいたので,今回学んだ内容を講義にきちんと反映させなければなりません.仕事のための勉強には責任が伴う.当然のことです.来週,学科計算機室での運用について検討したいと思います.

2011年8月3日水曜日

VERICUTトレーニング初日

 今日はソフトウェアのトレーニングに参加するために,池袋にある株式会社CGTechに行って来ました.CGTechは,カリフォルニア州,ロサンゼルスのアーバインに本社がある,製造業向けのNCシミュレーション・最適化・解析ソフトウェアの専門企業です.主力製品といえる「VERICUT(ベリカット)」は,「NCシミュレーション&最適化ソフトウェアの世界標準」と大々的に宣伝しているのは伊達ではなく,最適化機能の評価は非常に高いと感じています.
 私は卒業研究の時から,5軸制御加工の工具経路生成に関する研究をしています.大学院生の頃,実機でエアカットすることなく,計算機上で工具干渉の有無を確認できるVERICUTの存在を知った時は,欲しくて欲しくてたまらなかったのですが,あまりにも高価だったので買ってもらうことはできませんでした.仕方がないので,徹夜でエアカットしましたよ(笑).
 時が経ち,昨年,日工会のある委員会でCGTech日本支社の社長さんと一緒になったことが縁となり,今年になって,VERICUTのアカデミックライセンスが設定されたことを紹介してもらいました.是非,大学院の講義で活用したいと考えていたところ,今年度のITものづくり関係の予算でライセンスを購入できることになりました.早速契約をして,スケジュールを調整し,今日のトレーニングに参加することになったというわけです.
 今日は,VERICUTの概要から,画面の構成,モニターの方法,エラーの検出と確認,形状要素の測定,切削モデルと設計モデルの比較,ローカル座標系の設定,などについて学びました.とても完成度の高いソフトウェアで,インタフェイスも洗練されており,非常に使いやすいと感じました.これなら,NCシミュレーションを使ったことのない学生でも楽しく学べそうです.後期の大学院の講義「生産システム工学特論」で,二回分ぐらい扱いたいと考えています.
 久しぶりにソフトウェアのトレーニングを受講しましたが,やはりCAMソフトウェアのオペレーションは楽しいですね.トレーニングは明日までとなっていますが,明日の内容も楽しみです.

2011年8月2日火曜日

樹脂サンプルのお中元

 本日,「試作加工、金型設計、製作、トライまでマルチにこなし、更には野菜作り、雪山、サーフィンと、ぽっちゃりボディーからは想像出来ない身のこなしで世間を魅了中」のSさんから,荷物が届きました.この時期なので 「お中元かな?困るなぁ」 などと勝手なことを考えながら開けてみると,プラスチックのケースにいっぱいの各種樹脂の端材でした.
アクリル,テフロン,66ナイロン,
PP,POM,PC,ABS.
 私は,担当している後期の生産システム工学の講義の中で,金型と金型による成形の話を3回ほどしています.プラスチック射出成形について話すときに,樹脂にも色々な種類があって,それぞれの特性によって用途が異なることを説明したいのですが,話や写真だけでは違いがまったく分からないので,手にとって触れられるような樹脂のサンプルが欲しいと思い続けてきました.
 先週,この講義の準備をしているうちに,この願望がフツフツと湧いてきて,思わずTwitterに 「同じ形状を,PP,PE,PS,ABS,PCでそれぞれ成形したサンプルが欲しい.」 とつぶやいたところ,Sさんが反応してくれました.「小さな板材でいいんですけどね.実際に触った方が,学生もよく分かると思うんですよ.今度,相談させてください.」 などと,少しやり取りはありましたが,まさか,こんなに素晴らしいお中元をいただけるとは.サンプルを手に取りながら,思わずほろりとしてしまいました.
 Sさん,本当にありがとうございました.頂いたサンプル,これからのものづくり世代を育成するために,十二分に活用させていただきます.今後ともよろしくお願いいたします.

2011年8月1日月曜日

修士2年中間発表 2011夏

 今日は朝から,私の研究室が所属する研究カテゴリーの修士2年の中間発表がありました.私の研究室からも,修士2年筆頭(と言っても一人しか居ませんが…)の小池さんが満を持して出陣しました.
 しかし,小池さんの発表は完全な失敗に終わりました.私の研究室から一人だけの参加ということで,他の研究室のパソコンにデータを入れて発表を始めたところ,フルカラーの動画が真っ黒になり,きちんと表示されなかったのです.苦労して作成した動画がまったく生かされませんでした.おそらく,一番悔しい形での失敗ではないでしょうか.最近はあまり聞かなくなったトラブルでしたが,当時言われていたように,動画を使う発表の時は他人のパソコンは使わない方がよいでしょう.
 他にも,準備不足で遅刻してきた人,レジメが内容に不備があった人,練習不足で時間内に終了できなかった人,スクリーンに向かって一方的に話していた人,人に評価してもらおうという態度には見えなかった人,研究の目的と結論に相関が見られない人,自分の研究の位置づけを理解していない人,使っている道具の説明ができない人,質問を理解できない人,エトセトラ,エトセトラ.最後の方の学生が締めてくれたので,後味はなんとかまとまりましたが,その他の学生については,半年後となった来年2月の審査会が心配になるような内容でした.
 修士課程の学生がやるべきことは,修士論文を書くための研究です.それがこのような状況では,日々の活動において「真剣味が足りない」と断言せざるを得ません.準備不足の学生だけでなく,質疑にきちんと対応できなかった学生まで,猛省してください.