2012年9月14日金曜日

精密工学会 2012年度秋季大会初日

 今日は,精密工学秋季大会の初日.会場に行く前に,小倉城の近くにある豊前総鎮守小倉祇園 「八坂神社」 を参拝しました.大会の成功と,今日発表することになっている学生が良い経験を積めるよう,祈念してきました.良い境内と拝殿,立派な神社でした.

 13時から,「多軸制御加工計測(1)」のセッションの座長を務めました.時間軸を含んだ加工プロセスモデル,よく分からない評価基準に基づいた多軸制御な加工,5軸制御工作機械の運動精度の評価に関する研究が2件.会場からも色々な意見がありましたが,座長の私自身からも率直な質問をさせていただき,良い雰囲気で次のセッションに繋げられたと思います.

 次の「多軸制御加工計測(2)」のセッションでは,私の研究室のOK君が「Haptic Device を用いた多軸制御工作機械操作インターフェイスの開発」副題として,「立体視機能追加と切削音の提示」という内容で発表しました.予想どおり,規定の3分前に発表が終わってしまい,「質問,どんと来い!」 的な雰囲気になりましたが,最後の質問だけ私が介入した以外は,無難な回答だったと思います.

 セッションの終了後,持て余した時間を,もう少しどうにかしたいと思っていたところ,プログラムには載っていませんでしたが,九州工業大学の「ものづくり工房」が構内の片隅で公開されていることを知り,OK君と二人で見学させてもらいました.担当の学生の熱心な説明が,なかなか良かったです.オリジナルバイク,鳥人間コンテスト,自律移動ロボット,再利用型有翼ロケットなど,電気通信大学にはない,より実践的な取り組みを実感することができて,刺激を受けました.これからも,頑張って欲しいと思います.

 夕方から,小倉駅近くにある居酒屋で,発表したOK君を慰労しました.出だしに何気なく注文したタコの唐揚げから,値段以上に充実した品々に感動しました.個人的には,「黒豚天」が一番だったかな? 今後の小倉での夜の食事は,この店で決まりですね.

 明日も,9時からのセッションで座長の予定.今晩のうちに,に予習しなければなりません.その後も,特別講演⇒懇親会と盛りだくさん.充実した一日になりそうです.

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2012年9月13日木曜日

精密工学会 2012年度秋季大会のために,小倉へ

 昨日の夜,金沢から帰京しましたが,朝から大学で仕事した後,19時30分羽田発の飛行機で博多に飛び,そこから新幹線で小倉に入りました.昨晩も金沢に宿泊し,今日,小松から福岡に飛ぶという手もあり,実際,そのようにされた先生も多いと思いますが,一週間大学を不在にするのは,正直,かなり不安です.実際,金沢滞在中にメイルでは処理できなかった案件を,今日だけでほとんど処理することができました.一番良かったことは,午後から研究室の学生達とミーティングできたことです.これで,安心して明日からの学会に専念することが出来ます.やはり,一度帰京して正解でした.

 福岡に着いて,東京より蒸し暑いことに驚きました.Twitterで,「福岡、暑い(=_=;)」 とつぶやいたところ,博多の人らしいフォロワーさんが Reply してくれて,嬉しかったです.ホテルの机の上に夜の仕事環境を展開し,これで学会モード準備完了です.早速,夕方からのメイルを処理した後,明日座長をすることになっているセッションの講演論文を予習しました.なかなか興味深い研究が多くて,楽しめそうです.続くセッションで,私の研究室の学生が発表することになっているので,良い雰囲気が続くように,活発な討論を誘導したいと思います.えげつない質問は,控えます.

 それでは皆さん,おやすみなさい.

2012年9月12日水曜日

日本機械学会 2012年度年次大会 最終日

 今日は,日本機械学会 2012年度年次大会の最終日,11時15分から「先進工作機械技術」のセッションの座長をすることになっていたため,講演論文の予習をするために,早めにホテルをチェックアウトして,9時には会場に到着しました.しかし,談話室では予習もそこそこに,もっぱら金沢工業大学や金沢大学の先生と談笑していました.学会の談話室に居る時間は,本当に短く感じるから不思議です.何気ない会話の中に,色々な情報が埋め込まれているようで,本当に勉強になります.もしかしたら,談話室での議論が,一番学者らしいかも知れません.

 11時15分から始まったセッションの発表4件は,OpenCAMカーネル,非回転工具による加工結果に基づいた5軸制御マシニングセンタの運動精度測定,パイプフレーム構造ベッド工作機械の熱変形制御,電気防錆加工のための水浄化手法など,正直申し上げて「ごった煮」の状態でしたが,考えてみれば,私はこのセッションのオーガナイザーでした!セッションの内容を制御できなかったオーガナイザーの自分に,絶望です… しかし,どの論文の内容も独創的で,座長の私自身も大いに勉強させていただきました.質疑応答も活発で,良いセッションだったと思います.

 セッション終了後,会場を後にし,市内にある神社を三つほど参拝しました.最初に参拝したのは,会場に向かうバスの中から,広坂の停留所の近くに見えて気になっていた 「石浦神社(いしうらじんじゃ)」 です.金沢市最古の神社ということですが,拝殿の様子からもそのことが伝わってきました.拝殿は,今日の参拝でナンバーワンでした.

 次に参拝したのは,「金沢の地名発祥の地」という 「金沢神社(かなざわじんじゃ)」 です.拝殿が工事中で騒がしかったのが残念ですが,御朱印は,今日の参拝でナンバーワンでした.静かになった頃に,再訪したいと思います.

 最後に参拝したのは,市内で一番有名な 「尾山神社(おやまじんじゃ)」 です.独特の三門ならぬ「神門」は,金沢市のシンボルにもなっています.境内も見所いっぱいで,存分に楽しませていただきました.しかし,石川県指定名勝となっている「神苑」を見学するのを忘れた! また来なくてはいけません… 皆さん,寺社でパンフレットを頂いたら,その場で熟読しましょう!

 2時間ほどの市内散策を楽しんだ後,17時5分小松空港発の飛行機で帰京しました.非常に充実した3泊4日の出張でした.今のマインドを長い期間維持できるように,前向きに進みたいと思います.

2012年9月11日火曜日

高岡のメーカを表敬訪問

 今日は日本機械学会年次大会の中日でしたが,以前から交流のある機械メーカを表敬訪問するために,午後は高岡に行くことになっていました.午前中の時間を利用して,全国に2,000社以上ある白山神社の総本社,加賀一ノ宮「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」 を電撃参拝しました.

 9時半ぐらいに現地に着くように,8時前にホテルを出ました.金沢駅から,JR北陸本線で西金沢駅まで.そこから北陸鉄道に乗り換えて,終点の鶴来駅(つるぎ)まで.そこからバスに乗ろうと思ったところ,2時間に1本ぐらいしかない! 雨が降る中,長距離を歩くことに一瞬怯みましたが,ここまで来たら行くしかない! ということで黙々と歩き続け,10時前に到着しました.辺境の地にあるというのは,一ノ宮の宿命ですね.雰囲気のある参道.重厚な拝殿.やっぱり,来てよかったです.

 鶴来駅からの電車の中で,2010年度に学部を卒業し,北陸先端科学技術大学院大学に進学したST君に出会いました.北陸先端科学技術大学院大学は,こんなところにあるんですか! 本当に偶然の再会に,本当に驚きましたが,彼と会うのも半年ぶり,色々と近況を聞くことができて,よかったです.

 ST君と金沢駅で別れ,私は北陸線に乗り換えて高岡へと思ったところ,普通電車は30分後!ああ! おまけに,電車も遅延したため,約束の13時までには高岡に到着しましたが,昼食を取る時間がありませんでした(泣)

 メーカでは,色々と見せてもらった後,何か一緒にやれることはないか意見交換しましたが,なかなかうまく進みません.より積極的に交流しようということになりましたが,だいたい,いつも,こうなります.白山比咩神社で,この件をお願いしておけばよかったかなぁ… でも,一ノ宮でお願いするようなことではありませんね.

 昨日の学会では,色々と夢を見させてもらいましたが,今日一日で,あっという間に現実に引き戻されたような気持ちです.明日は学会の最終日です.夢を見直したいと思います.

日本機械学会 2012年度年次大会 二日目

 平成24年9月10日月曜日,研究室の特攻隊長okmt君の発表が朝一のセッションだったため,7時からの東横インの朝食には間に合わず,コンビニおにぎり一個の朝食を済ませ,8時過ぎには,金沢大学角間キャンパスに到着しました.総合受付のある自然科学本館A会場から,セッションの会場である総合教育講義棟C会場まで,10分以上歩かなくてはなりませんでした.総合大学の広さ,恐るべしであります.

 okmt君の発表「産業用ロボットを用いた研磨作業の自動化 ―統計的パターン認識に基づいた外観検査―」について,発表自体はまったく心配していませんでしたが,10分という発表時間が短いことだけが心配でした.これまでの成果を説明するには,10分は短すぎると思っていました.事実,発表後の質問も内容の細かい確認に終始し,本質的な質問はありませんでした.しかし,質疑応答も的確で,発表自体は完成度の高いものだったと思います.大変に,ご苦労様でした.

 昼食の後,手術ロボット「ダ・ヴインチ」の操作を体験しました.先週の研究分科会でも話題になっていた「ダ・ヴインチ」⇒「m-shige's log: JSME RC257 第3回研究分科会」,まさか,こんなところで展示されていて,しかも,操作体験まで出来るとは!なんという幸運でしょう! 最初は,操作に失敗して恥をかかないかとビクビクしていましたが,そんな不安を一蹴するほどの操作性でした.手ブレも,完璧にキャンセルされていて,むしろ,このインタフェイスを介した方が,安全に手術できるのではないかと思いました.同じようなインタフェイスの研究に従事する一人として,完成度の高さに脱帽です.一層,頑張らなければいけませんね.

 夜は,金沢大学のF先生のアレンジで,電通大の先輩である金沢大学のA先生と,偶然一緒になった本学のY先生と,二先生の学生達と一緒に,日本酒の美味しい店で懇親会となりました.ちょうど,日本酒の冷やおろしの季節でもあり,地元の新鮮な海鮮料理とともに,様々な日本酒の冷やおろしを存分に堪能しました.久しぶりに参加した年次大会の初日は,素晴らしいスタートとなりました.

2012年9月9日日曜日

日本機械学会年次大会のために,金沢へ

 今年の日本機械学会年次大会は,金沢大学角間キャンパスで開催されます.昨年の精密工学会秋季大会に続いて,金沢大学の関係者の皆様には,大変にお疲れ様です.明日の最初のセッションで,研究室の特攻隊長okmt君が発表するので,前日の今日から,小松まで飛行機,そこからバスで金沢に入りました.

 飛行機の中から見えた,黒い富士山.これまでに5回,山頂まで登りました.富士山頂にある神社で御朱印をもらうために,もう一度,登りたいです.

 どこかの広大な田園風景が素晴らしかった.東京だけが日本ではないのだと,つくづく思いました.

 1時間ぐらいのフライトでしたが,窓からの景色を見ているだけで,あっという間に小松に着いてしまいました.飛行機は,景色を楽しめる昼に乗るに限りますね.でも,帰京するときは,夜景が綺麗な夜もありかも.

 この学会は,水曜日の昼前に座長の予定があるため,水曜日の夕方のフライトで帰京する予定です.色々な研究者と議論するのはもちろん,考える時間もたくさんありそうです.充実した学会にしたいと思います.