2009年5月9日土曜日

すべての経済はバブルに通じる

という新書を読み終えました.この本は,色々な書評で評価の高かったことを覚えていて,BOOKOFFで見つけた時に買っておいたものです.私にとっては,かなり専門的な内容で,ざっとななめ読みするのが精一杯でした.それでも,経済はねずみ講であるとか,バブルは必然的なものであるとか,普段は考えることがないことを知って,かなり刺激になりました.読み終わって,経済というものは,ごく一部の人達によって,ゲームのように動かされているのだな,と思いました.ちょっと不愉快ですね.経済に対して私は無力なようなので,これからも自分にできることを地道にやっていこうと思いました.

研究室定例コンパ開催


 おはようございます.昨晩,研究室の定例コンパ in 5月が開催されました.私がパルコ地階の酒屋で買ったくらやみ祭銘柄の府中の純米酒,福井に帰省したKS君が買ってきた黒龍の他に,ゲスト参加してくれた2006年度卒業のMN君が持ってきた会津の地酒が加わり,合計三升+小瓶という大量の日本酒が用意されました.いつもは日本酒は飲めないと言っている人たちも,MN君が持ってきた小瓶の純米吟醸が火付け役となってがんがん飲み始め,そして,日本酒は全部消えてしまいました.恐ろしい研究室だ,ここは.なんだか,みんな色々とたまっているようです.
 今回から,学部生が料理を作ることになります.毎年度,メンバーのカラーが調理に反映されるので面白いのですが,今年の新人にはレストランなどでバイトしている玄人はだしが数名いて,かなりしっかりした料理が出てくるようです.これから毎月,楽しみですね.
 いつものように飲みすぎた私は,這うように帰宅し,風呂に入ってからブログを書こうとパソコンを立ち上げたところで力尽きたようです.困ったもんだ.

2009年5月7日木曜日

射出成形機を見学

 今日の午後,共同研究センターにある射出成形機を卒研生と一緒に見学しました.毎年,新人にやらせている企画加工,研究室では,学部生が取り組む加工ということで「G加工」と読んでいますが,今年は何を加工するか企画するところから任せてみたところ,来年の学科創立50周年に配布できるような記念メダルを成形する金型を作るということになりました.
 実は,3年前の学部生に今日見学した射出成形機を使って何か量産させようとしたことがあるのですが,さすがにレベルが高すぎて,途中で断念してしまいました.今回もできるかどうか分かりませんが,学科50周年のために何か作りたいという心意気を買って,やらせてみることにしました.でも,さすがに一ヶ月間でできるとは思えないので,各自の卒研テーマと同時進行ということになりそうです.
 私も,金型の入門書などを書いているくせに,一度も金型を作ったことがなく,ちょっと引け目に感じてたので,今回は学生と一緒に勉強してみようと思います.幸いなことに,相談に乗ってくれる型屋さんを紹介してもらったので,色々と教わることができそうです.いつか,金型を設計,加工し,それを使って成形するところまで体験できる演習形式の講義などができればと考えています.きっと,私の座学の講義よりも有意義なものになるでしょう.

2009年5月6日水曜日

子供は理系にせよ!

 今日で大型連休も終わりです.本を読んだりしながら,ゆっくり色々なことを考えました.普段は即断して処理することが多いですが,じっくり考えることも大事だと思いました.
 今日,大槻義彦教授の「子供は理系にせよ!」と言う本を読み終えました.題名のとおり,理系に進学して,研究機関やメーカーに就職することを啓蒙する本です.なかなか歯切れのよい文章です.
 理系に進むことのすばらしさについて,インタビューやアンケートなどの実例をあげながら説明していました.要するに,自分のしていることが何なのか分かりやすい,ということに尽きるのではないかと思います.自分のやっていることが実際に役に立つということが分かりやすい.
 また,すばらしい理系の世界に,いかにして子供を進めるかという話もあり,これは父親が研究者であったり,製造業で働いていたりして,理系の話題が多いという家庭の雰囲気が,子供を自然に理系に進ませるようになるということでした.まったくそのとおりだと思いました.
 個人的には,文系のことをメチャクチャに言っているのがとても痛快でした.でも,普段の私は,もっとすごいことを言っていると思います.あまりに問題発言が多いので,文章として残すことはできません.悪しからず.

2009年5月5日火曜日

ハゲタカ → ジャック・アタリ

 昨日からNHK総合で「ハゲタカ」の再放送をやっています.午前9時から11時まで2話分,明日までの3日間で全6話です.2年前に土曜ドラマとして放映されていた時,夫婦で夢中になって見ていました.妻は,DVD-BOXを買ってしまうほど入れ込んでいます.「腐ったこの国を買い叩く!」 やはり,作品としての評価も高かったようで,色々な賞を受賞し,今度映画もやるようですね.まだ見ていない人は,是非,見ることをお勧めします.
 昨日と今日は,ハゲタカの後にフランスの経済学者・思想家・作家のジャック・アタリ氏のインタビューをやっていました.昨日は,今度の世界的な金融危機がどうして起こったのか,歯切れよく解説していました.今日は,これから世界に押し寄せると予想される「五つの波」について話していました.

1.アメリカ支配の崩壊
 20~30年かけてアメリカが世界から撤退.
2.多極型秩序
 国家はグローバルな市場より弱い.結局,多極型秩序は失敗に終わる.
3.超帝国
 2040年頃.市場そのものが帝国になる.全てが民営化.監視の強化.
4.超紛争
 ノマド=遊牧民族の増加.バーチャルノマド.超ノマド.
5.超民主主義
 2060年頃.利他主義.トランスヒューマン.合理的な博愛.

とっても勉強になりました.理想論かも知れませんが,最後の「超民主主義」と「利他主義」の話がよかった.再放送があったら録画したいです.

2009年5月4日月曜日

高学歴ワーキングプア

 先週,「高学歴ワーキングプア」という新書を読み終えました.副題が「「フリーター生産工場」としての大学院」となっていて,大学の教員としては無視できない気がして,4月に大学生協で購入した本でした.国策として大学院博士課程を増やしたのに,その受け入れ先の整備が不十分で,定職に就けない博士が増加している,という内容でした.どちらかというと,文系の話が基本となっているようですが,理系でもよく見られる問題が多く取り上げれていました.なんとなく知っていたことでも,他の人からはっきり言われるとショックを感じます.研究に没頭したいという熱意も大事ですが,博士課程進学は学位取得後の進路も良く考えておかなければならないということです.そういう私はどうだったか考えてみると,何も考えず,ただ研究したいから進学したような気がします.学位取得後も,指導教員の先生の勧めに従って,すぐに助手になることができましたから,とても幸運でした.今はこんないいかげんな考え方ではダメなのでしょうね.本当に,若者には大変な時代になったと思います.
 最後の7章「大学法人に期待すること」は,大学関係者は必読と思いました.どの本も,最後の章は気合が入っていますね.

2009年5月3日日曜日

ダイソーをたずねて府中まで

 今日は妻がイベントで東京ビックサイトに出かけて一人だったので,午前中は府中に買い物に行きました.駅ビルのダイソーで百円グッズを11個も購入しました.ほとんどがおもちゃです.1月の講演会で,オークマの人が「こんな(すばらしい)ものを,100円なんかで売ってはダメだろう!」という100円ショップで購入したらしい商品のサンプルを回覧したのをマネしようと思いまして.おかげで,7個も買ってしまいました.でも,こういう目的の買い物も結構楽しいものです.最近,ひいきにしていた西友調布店のダイソーが閉店になってしまい,不便な思いをしていました.南口のロイヤルプラザ地下一階にも大きなダイソーがありますが,やはり府中店の方が規模が大きくて品揃えが豊富です.積層造形のアルカリ水溶液から成形品をサルベージするための道具もいくつか購入しました.これでだいぶ便利になると思います.ふざけているようで,結局,仕事に関係するものばかり.性(さが)ですね.