2010年10月9日土曜日

今週は疲れました

 今週から本格的に後期の講義が開始されました.後期の私は,火曜1限,水曜2限,金曜3-4限,土曜3限と講義が予定されています.
 今週は,月曜日に型技術協会の技術交流会で司会と講演をするために日帰りで出張しました.木曜日の6限は,夜間主3年の学生実験ガイダンスを担当したので,結果的に毎日講義をしたことになります.
 火曜日に知人の死を知って動揺していたところに,ある学生とトラブルになって消耗しました.水曜日の夜は研究室の月例コンパでしたが,感情を制御するのが大変でした.木曜日は午後に輪講を行いました.今時はこんなものなのだろうと納得はしましたが,色々と残念に思いました.
 来週は,心穏やかに過ごしたいと思いますが,どうも無理そうですね.相手に気を使うことなく,自分の言いたいことを言える人がうらやましいです.しかし,最近はそういう人間の方が多くなってきたような気がします.ちょっと,まずいですね.

2010年10月8日金曜日

カリオストロの城

 今日の夜21時からの金曜ロードショーで,「カリオストロの城」を放映していました.このアニメ映画,私が始めて見たのは中学生のときでした.初公開は1979年ということですから,だいぶ時間がたってから見たことになります.見ることになったきっかけは,当時の中学校の美術の先生が授業中に「今日はカリオストロの城をテレビでやりますねー.名作ですよねー」と言うのを聞いたことです.そこまで言うのなら見てやろうじゃないか,と見てみたところ,感動のあまり,その晩は眠れなかったことを覚えています.
 それから,テレビで放映されると聞けば,可能な限り見てきました.DVDが発売されると聞けば予約までして購入し,1年に3回は見てきました.もしかすると,宮崎駿の監督作品の中では,一番好きな作品なのかもしれません.検討し尽くされたキャラクターの動き.おそらく,テンポは一番よいのではないでしょうか.30年前の作品とは,とても思えないほどの出来栄えです.サビない名作「カリオストロの城」.見たことがないという人も多くなってきましたが,今でも自信を持ってお勧めできる作品です.

2010年10月7日木曜日

麻雀ですか…

 昨日の研究室コンパの中で,なぜか麻雀が話題になり,経緯は忘れましたが,牌と卓を買ってみんなで遊ぶことになった,という記憶がありました.今日,B4のMD君が通学の途中に溝の口のドン・キホーテに立ち寄り,牌と卓を買ってきました.いやはや,彼の行動力には驚くばかりです.
 そして夕方,研究室の学生居室が騒がしいので,何をしているのだろうと思ってのぞいてみたところ,初心者のための麻雀講座が開催中でした.私も,学生だったころは麻雀もやりましたが,ボスが帰ってから静かに遊んでいました.私の研究室の学生達,なかなかやりますね.まぁ,コアタイムでなければよしとしましょう.ただ,もう少し静かに遊んだ方がいいですね.
 麻雀は,点数を自分で数えられないと,少し寂しい気分になりますが,研究室できちんと点数を計算できるのは,牌と卓を買ってきたMD君だけのようです.ちなみに,私も点数を計算することはできません.しかし,学生が楽しそうに遊んでいるの見ていると,点数の計算も勉強しながら,もう一度麻雀をしてみたい,という気持ちがふつふつと湧いてきました.研究室コンパの夜に,徹マンでもやりますかね.

研究室月例コンパ 2010.9

 今日の夕方,研究室の月例コンパの9月分を開催いたしました.本当は先月中にやらなければならないイベントでしたが,先月は私がイベント続きでスケジュールの調整がつかず,10月になった今日の開催となってしまいました.
 今日のお題は「カナダ」ということでしたが,メープルシロップを使った肉と野菜の煮付けや,鮭のクラムチャウダーなどが出てきました.正直,メープルシロップ以外は,どこがカナダなのかよくわかりませんでしたが,味はそこそこで楽しむことができました.
 前回の大学院入試お疲れさんコンパが終わって以来,帰省した学生がお土産として買ってきたものが多数展開されました.私が仙台出張のときに買ってきた牛たんのスモーク,済州島プライベート旅行のときに買ってきた海苔,KD君が長崎から買ってきた麦焼酎,OM君が長野から買ってきた日本酒の原酒など,特にアルコールの量が大量となり,ポイントゲッターのST君が不在の中,死にものぐるいで飲み続けました.そして,飲み過ぎました…

2010年10月5日火曜日

型技術協会 第106会技術交流会

で司会と話題提供をするために,今日は日帰りで北海道室蘭市にあるキメラに行ってきました.上は,久しぶりに窓側に座った席から撮った主翼の写真です.飛行中の主翼の動きと,その周りの空気の流れを見ていると,時が経つのを忘れてしまいそうです.
 新千歳空港のバス停に11時40分集合のところ,朝9時羽田発&10時40分新千歳着予定の便だったので,新千歳空港のレストラン街で北海道らしい昼食を取るのを楽しみにしていましたが,空港混雑で離陸が遅れ,天候不順で着陸が遅れて,新千歳の出口を出たのが11時10分.私の到着を待っていた人とたった5分で海鮮丼をかきこむはめになりました.期待していた割には,あまりに味気ない昼食でした.
 空港からバスで70分ほど走り,キメラの第一工場に到着しました.キメラは20年前に神奈川県から現在の北海道室蘭に移動した会社です.社長のMZさんから挨拶いただき,製造部長のSGさんから業務内容の説明があった後,まず,第一工場を見学しました.
 キメラの仕事の特徴は,「短納期」そして「精密」ということです.精密プレス金型やその部品の製造を得意とされており,第1工場には,多種多様な研削盤,型彫やワイヤなどの放電加工機,放電加工用の電極を加工するマシニングセンタなど,精密プレス金型の部品を加工するのに必要な工作機械が多数導入されていました.地元の北海道から九州鹿児島まで,受注された部品は,必ず翌日中までに納品されるとのことです.そのため,工程管理や作業の標準化など,業務のIT化にも積極的に取り組まれています.また,働いている人が若いことも印象的でした.従業員の平均年齢は30歳以下ということで,大変驚きました.
 第1工場を見学した後,バスで数分のところにある第2工場も見学しました.この第2工場は,主にマシニングセンタによる直彫り加工を行っているようです.最近導入したという牧野フライス製作所製の5軸制御マシニングセンタ D500も導入されていましたが,本格的な運用はまだまだこれからという印象でした.
 第2工場の見学後,別室に移動して工場見学に関する質疑応答を行った後,私が「5軸制御加工の現場と課題」という題目で話題提供を行いました.最近導入した5軸制御マシニングセンタで苦労しているという,訪問先キメラ側からの希望でした.学生の時から取り組んでいる専門の技術で,一番話しやすい内容でしたが,最近は最新技術などについてあまり勉強していないので,自分から見るとマンネリ化しているように感じます.質疑応答では,かなり本音で回答させていただきましたが,参考になれば幸いです.
 最後に1時間ほど,名刺交換などのための懇談の時間が設けられました.今後の技術交流会では,訪問先とだけでなく,参加者同士も交流してもらおうという目的で,最後に懇談会をすることになりましたが,いい企画だと思います.後半は,キメラの若手技術者と一緒にずっとMZ社長の話を聞くことになり,大変勉強になりました.
 懇談会終了後,市内で懇親会に参加する宿泊組とは別に,夜の便で帰る私を含めた4名はバスに乗り,また70分かけて新千歳空港に戻りました.北海道まで日帰りで出張するとは,私もずいぶん偉くなったものです.
 千歳空港には18時40分頃到着しました.20時半のフライトまで協会事務局のSSKさんと二人,一階の食堂で宴会を決行しました.締めに何か食べようとメニューを見ていたところ,420円のイクラのおにぎりが目にとまり,昨晩,妻が「コンビニのイクラのおにぎりは偽物だ」と言っていたのを思い出し,本物のイクラのおにぎりというものを食べてみることにいたしました.本物のイクラ本来の塩味が効いていて,大変美味しくいただきました.



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2010年10月3日日曜日

ユーザーから工作機械メーカーへの技術的な要望

 先週の金曜日,2010年10月1日に開催された,日工会の技術懇談会では,講演されたドイツ製5軸制御工作機械ユーザーから,日本の工作機械メーカーに提案された技術的な要望がいくつかありました.忘れないようにまとめてみたいと思います.

1.軽量化とコンパクト化
 工作機械は,いわゆる剛性を重視して設計されます.静剛性や動剛性を高くするためには,ある程度の重量が必要で,そのために大きくなるのもやむを得ないという考えが支配的でした.しかし,精度に違いがないのであれば,軽くて小さい工作機械の方が望ましいに決まっています.重い機械は地盤の弱いところに設置できませんし,スペースが足りないため工作機械の導入を断念したという話もよく聞きます.重量や大きさが,導入の可能性を狭めているのです.ドイツの工作機械は軽量かつコンパクトなものが多いように感じます.

2.回転軸の誤差を自動計測してキャリブレーションする機能
 5軸制御工作機械には2つの回転軸があります.少し難しい話になりますが,CAMから出力された工具経路データを,NC装置内部で機械の動きに変換するときに,並進X,Y,Z軸の中心線と回転軸のオフセット距離を参照します.すなわち,このオフセット距離が所定の値と異なると,機械の動作にズレが生じ,加工誤差の原因となります.この回転軸のズレを計測し,その結果に基づいてNC装置が工作機械の動きを補正する機能が求められています.この課題については,熱心に取り組んでいる大学の研究グループがありますので,近い将来に解決されるものと思いますが,このような誤差の考え方や,計測方法,評価方法については,きちんと国際規格にする必要があるということで,関係者の皆様のご苦労がまだまだ続きそうです.

3.廉価版の工作機械の登場
 例えば,割り出し加工に特化した回転軸を持つ小型5軸制御マシニングセンターなど.企業委員のコメントから判断すると,今月末から東京ビッグサイトで開催されるJIMTOF2010では,日本の工作機械メーカーも廉価版の工作機械を多数出展するそうです.このような機械で大事な評価項目は,なんといっても販売価格でしょう.小さいくて高価な機械は,これまでもたくさん見たことがありますが,小さくて安価な機械はあまり見たことがありません.価格に徹底的にこだわりつつ,これまでの日本の工作機械と同等の精度を保持する機械が出てくることに期待します.