2013年8月3日土曜日

義歯も歳ですな

 私の右上1と左上1の歯は,義歯なのです.今日の朝食の時に,不覚にも桃の種にこびりついた実を前歯でこそぎ落としてしまい,決定的な欠損を引き起こしてしまいました.とても,Formalな場でお見せ出来る状態ではないと判断し,すぐに行きつけの歯科に電話して,対応をお願いしました.もう,20年もお世話になった義歯なので,そろそろ寿命だと思います.2回の通院でなんとかなりそうです.診察終了後,立派な義歯が入るよう,天神様にお願いしておきました.
 最近,老視眼鏡の新調など,自分の身体に関係するモノに対する出資が続いています.色々とくたびれているというか,体もモノも,劣化するものであるということを実感しています.結構,ダメージ,デカいです.みなさんも,体と体に付属するモノに対するケアを怠らぬよう.

VERICUT Users' Exchange 2013 in Japan

 平成25年8月2日金曜日は,今や研究室で必須のツールとなった,工作機械(5軸/複合旋盤/複合加工)GコードNCプログラム 切削シミュレーションソフト 「VERICUT」 のユーザ会に出席するために,名古屋市熱田区にある 「名古屋国際会議場」 に行って来ました.それにしても,やっぱり,名古屋は暑いわ! 早めに行って,少し散策でもしようと思っていたのですが,あまりの暑さに気分が悪くなってしまい,結局,開始1時間も前に会場に行って仕事してました.
 13時から始まったユーザ会は,楽しみにしていた事例発表2件もよかったですが,VERICUT V7.2 ~ V7.3 のレビューや,V7.2のTipsや活用方法などで,予想以上に有用な情報を入手ことができて,本当によかったと思っています.研究室の学生達が聴いたら,喜ぶだろうなぁ… などと考えながら聴いていました.来週,テキストの内容を研究室にフィードバックしたいと思います.

 17時から行われた懇親会では,知り合いの人達との交流を深めたことよりも,いつもお世話になっているアジアパシフィックのカントリーマネージャーの方が,お酒にとっても強いことに驚いてしまいました.自慢ではありませんが,私はかなりお酒に強い(そして,だらしない…)方です.私よりも早いペースでアルコールを消費する人に,久しぶりに出会いました.この人とさしで飲んだら,大変なことになるだろうなぁ… などと思いながら,その時が来るのを楽しみにしております(笑)
幻のスフォルツァ騎馬像

2013年8月1日木曜日

世に生を得るは 事を為すあり

 今日は8月の1日,布多天神社へ 「朔日(ついたち)参り」 に行って来ました.今月の 「幸せを呼ぶ 天然石おみくじ」 を引いてみたところ,結果は 「吉」 でした.他人の事に手を出したり,うかつに新しい事を進めるのは慎み,不相応を常とすること.小さな事はうまくいくが,新しい事や大きな事を始めるのはちょっと無理.要するに,挑戦するのはやめなさい,ということです.色々と挑戦することが出来る夏休みを前にして,なんと酷いことでしょう… orz 
 くじと一緒に入っていた天然石は,通算で2個目となる 「翡翠(ひすい)」 でした.天然石の運気の方は,上向きのように感じました.

 東京都神社庁が毎月発行している格言集 「生命の言葉」.平成二十五年八月の言葉は,江戸時代末期の志士,「坂本龍馬(さかもとりょうま)」 の言葉でした.

 世に生を得るは 事を為すあり

 「人がこの世に生まれてくるのは、何かを成し遂げるためである。どんなことでも目標をもって生きることが人生を意義あるものしてくれる。」 という説明が,リーフレットの裏に書いてありました.なんだか,おみくじで指示された内容とは逆に,挑戦をけしかけるような内容です.私は,今月を,どのように過ごせばよいのでしょう?

2013年7月31日水曜日

研究室月例コンパ2013年7月

 今日は,研究室の月例コンパを開催しました.月例としているにも関わらず,先月のコンパは,私の都合で中止となってしまったので,久しぶりの研究室コンパとなりました.今回のコンパは,今週の日曜日に行われた他専攻大学院の入試を受験した2人の4年生を慰労することがメインテーマだったハズなのですが,乾杯してしまえば,誰かを慰労しようなんてことは,すっかり忘れてしまいましたね.はは.
今回は,野菜が多くていいなぁ.
UMZ君お婆さん提供のお酒.

 今や昔のアニメの話で,バカバカしいほどに盛り上がった後,お待ちかねのデザートタイムとなりました.今日のデザートは,私が自宅で食べた 「ビグ・ザムとうふ」「ザクとうふ」 ⇒「m-shige's log: 豆腐!機動ビグ・ザム!」の抜け殻を利用した 「抹茶ブリン」 でした.
ジーク,ジオン!
構わん! 前部ビーム撃て!
下か? 対空防御!
 とうふよりも綺麗に抜けるようで,なかなかの趣向でした.次回のコンパでは,ゼリーをいただきたく,どうぞよろしくお願いいたします.m(_ _)m

「樫山金型工業㈱」を見る

 平成25年7月30日火曜日は,型技術協会 第3回新加工技術研究委員会で,長野県佐久市にある「樫山金型工業株式会社」 を見学しました.最寄り駅の佐久平駅まで,大宮からの新幹線で,たったの50分.長野も,新幹線が使えるところは気軽に行けるのですね.今更ながら,驚きです.

 13時30分から始まった委員会は,まず,樫山社長から,会社概要の説明と金型業界の現状についての話題提供がありました.①デザイン・試作~成形まで幅広く対応,②8,000型の実績,③微細切削加工技術に活路,④データ・セキュリティ及びトレーサビリティへの対応,とにかく,しっかりした金型づくりを目指しておられるということです.
 製造業のプロセスが変化し,ものづくりの中心軸は日本から移行,垂直立ち上げ販売に対応できるのは中国だけ.日本は,ハイエンドとローエンドに二極化し,中間は海外へ.多品種少量生産は,製品1個あたりにかけられる金型費が少ない.そうなると,金型を安く作らなければならなくなる.金型の付加価値,市場価格が減少していく.そして,金型の技術力も落ちていく.金型は,大量生産のための道具なのです.
 私も,依頼原稿などで何回か紹介したことがある 「D3テクスチャー(R)」 は,「3D Digital Designツールによる製品表面の意匠を自由にデザインするための新しいプロセスです。従来、主にエッチング加工で処理していた金型表面意匠をデジタルデータとして作成し、高速微細切削加工により再現します。」 樫山金型工業は,この技術に関するプロジェクトに積極的に参画しています.従来の処理と比較した時の利点は,①全く新しいパターンの開発,②同じテクスチャーの再現性,③凹凸の高さのコントロールやグラデーションの表現が可能,④深さのあるテクスチャー,⑤データの取り回しが容易で大容量のデザインデータに対応可.逆に,エッチングで対応した方がよいケースとしては,①大きな面積に対する加飾,②既にパターンが用意してあって,一から作る必要がない場合,③切削では加工できない超微細なパターン(ナノ,マイクロ以下),ということです.個人的には,製品に付加価値を加える新技術として期待しているので,関係者の皆さんには,引き続き頑張っていただきたいです.

 続いて,CGSのKIZMさんから,CAMソフトウェアの現状について話題提供がありました.現在市販されているCAMソフトウェアの新機能は,MSG(英),Volumil(米),iMachining(米)などのベンダーが提供している,いわゆるCAMカーネルを利用して開発されたものが殆どです.展示会などで,どのブースでも同じ様な機能を紹介しているように感じるのは,このためです.今後ますます,業界の再編が加速すると思われます.

 最後に,工場を見学させていただきました.YASUDAのマシニングセンタが7台も導入されていました.放電加工機は,三菱が多かったです.一番驚いたのは,放電加工用に製作している電極の数です.1年間で,1万5千個も作るそうです.切削では対応できないような加工が増加し,放電加工の割合が増えてきているそうです.

 久しぶりに,本格的な金型メーカを見学したような気がします.CAD/CAMの工程のコストが問題になっているとか.関連する研究に携わるものとして,まだまだやることは多いと思いました.

2013年7月29日月曜日

カラーレーザプリンタ今昔

 先々週,研究室内で共有し,唯一カラー印刷ができるカラーレーザプリンタ 「RICOH IPSiO Color 7100」 が不調となりました.印刷された用紙の裏に,黒いトナーがべったりと付着するという症状でした.備蓄してあった消耗品を,すべて交換してみましたが,直りませんでした.稼動中に「パリパリ」という異音がするので,どこかの機構が破損したのだと思います.物品共用簿を見ると,購入年月日が「平成15年1月6日」となっていますから,何度も修理しながら10年間も使ってきたことになります.十分に減価償却はしたであろうと判断し,新鋭機を導入することにいたしました.7100さん,長い間,本当にご苦労様でした.

 そして待望の新鋭機ですが,結局,同じメーカの 「RICOH IPSiO SP C731」 を選定することになりました.これまでの経緯から,絶対に違うメーカのものにしようと強く思っていたのですが,色々な項目について総合的に判断した結果なので,仕方ありません.A3用紙を印刷したいことと,A4で500枚近い枚数を印刷することがあることなどから,オプションの 「IPSiO 550枚増設トレイ C730」 を購入してA4用紙のトレイとし,300枚しか用紙を入れられない標準トレイはA3用紙のトレイとしました.導入は完璧です.

 初期設定をして早速使ってみましたが,まず,ずいぶんコンパクトになりました.7100は,プリンタというより印刷機みたいな感じでしたが,C731はプリンタに見えます.あたりまえですが.そして,起動が早い.電源投入してから,数十秒で使用することが出来ます.さらに,ファーストプリント(データ処理終了から排紙完了までの時間)は10秒以下.これまでのイライラ感から,完全に開放されました.そしてなんといっても,「両面印刷」が標準! これまで,両面カラー印刷の資料については,両面コピーができる学科共用のカラーコピー機を使っていましたが,これからは,いつでも,研究室内で処理することができます.これは本当に,革新的な出来事です.
 その他,色々な機能が付属していて,細かな設定が必要みたいですが,一度にやると嫌になってしまうので,気晴らしと考えて,少しずつ最適化していきたいと思います.「その程度のプリンタ,今どき,普通だよ.どうして,もっと早く検討しなかったの?」 という声が聞こえてきそう… 確かに,このプリンタ,すんごく安かったんです.見積りを見た時,「モノクロプリンタと間違えてんじゃないの?」 と思ったくらいですから.カラーレーザプリンタも,10万そこそこで両面印刷か… 時代は変わった…

2013年7月28日日曜日

技術教育の難しさについて一考察

 昨日,上野の国立科学博物館に行って,「地球館」 2階の 「科学と技術の歩み」 のフロアを見学したことを投稿しましたが ⇒「m-shige's log: 勉強は人間の使命」,このときに技術教育の難しさを感じました.非常によく練られた展示内容だったのですが,1階や3階の生き物に関する展示をしているフロアと比較すると,子供の数が圧倒的に少なかったのです.見学している子供も,あまり面白くはなさそうでした.
 同じ階にあった 「音、光、力、運動、電気、磁気など私たちの身の回りで起こっている物理現象を体感し、実験することができる」 という 「身近な科学」 のフロアは,歓声をあげる子供達でいっぱいでしたが,傍から見ていると,実験器具を遊具のように感じているようでした.でもこれは,仕方のないことだと思います.小さな子供が,現象の本質を理解することは難しいですし,分かるように説明しても,面白いと思ってくれる子供は少ないと思いますから.子供達が,分かりやすい生き物の展示の方に興味を示すのは,今も昔も変わらない,当然のことだと思います.

 しかし,分かりやすいというだけの理由で進路を選択するとすれば,技術系に進むという選択は後ろの方になってしまいそうです.ここはひとつ,子供でもひと目で分かるような圧倒的な技術をぶちかまして,子供達に衝撃を与えなければいけません.事実,私が技術寄りの理系に進もうと思うきっかけになったのは,小学生の時に両親に連れて行ってもらった 「宇宙博」 で見た巨大なロケットでした ⇒「m-shige's log: 宇宙博の思い出」.そう考えると,飛行機や新幹線に乗ったり,巨大な船舶を見たりすることは,子供達にとって良い刺激になると思います.
 分かりやすいと技術としては,ロボットが一番分かりやすいと思います.実際,理工学に進学する学生の多くは,ロボットがやりたいということですから.理工学はロボットだけではないのに,ロボットに希望が偏るのはどうかという意見はありますが,動機がロケットであろうと,ロボットであろうと,理系を選択してくれたという事実に違いはありません.そういう意味では,ロボットは子供達を技術の世界へ誘う貴重なソースと言えるでしょう.

 ここまで書いて,Youtube で 「H2Aロケット」「スペースシャトル」 の打ち上げシーンの動画を見ながら,やはり一目で衝撃を与えるには,大きさや轟音などによる圧倒的な迫力が必要だと思いました.私にとっての科学技術のチャンピオンは,ロケットであるということを再認識しました.

「国立科学博物館」 に行った時に,ミュージアムショップの入口にあるベンダーマシンで販売している 「カプセルミュージアム(フィギュア)」 を,一つだけ購入することにしました.今回は 「トキ」 でした.全9種類ということですが,コンプリート達成はあるのでしょうか? 終わりそうにない旅の始まりです.