2014年2月8日土曜日

生涯最大の大雪か

 朝起きて外を見たら,一面の銀世界でした.今日は土曜日でしたが,来週の月曜日に外出の予定があるので,月曜日から始まる案件の準備をするために,大学に行って3時間だけ仕事しました.居室のブラインドを上げ,「降り続く雪を見ながら仕事をするのも,なかなか風情があっていいなあ…」 などと思ったのは,室内でぬくぬくしている人間の思い上がりでした…

 帰りに外に出てみると,スキー場で体験するような吹雪になっていて,メインストリートは雪に覆われて真っ白.甲州街道で信号待ちしていたところに,走行中のトラックが飛ばした大量の泥雪が全身を直撃したところで,日常にはない危険が発生しているということに気が付きました.帰宅後,すぐに大学の研究室に電話して,来週の卒論発表会の準備をしていた卒研生に,明るいうちに帰宅するように指示しました.

 昨年の1月14日の大雪が,今回の大雪と比較されています.その日の私は,夫婦で新宿の映画館にヤマトを観に行ってました ⇒「m-shige's log: 宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」.この時は,確かに,東京(と言っても,多摩ですが…)で暮らすようになって最大の大雪だと思いましたが,外出しようとする気持ちを折られるというほどではありませんでした.しかし,今回の大雪では,外出するなんてとても考えられません.現時点で,明日の朝まで降り続くという予報なので,生涯最大の大雪の記憶が,塗り替えられることになりそうです.

2014年2月7日金曜日

パーソナルファブリケーションの微風

 12月から,M科とJ科,10名×2グループに対する,「PBL(プロジェクトベーストラーニング)」 の担当者を務めさせていただきました.「学生が自律的・自発的にプロジェクトに参加し、サブグループでの議論を通じて問題を解決するプロセスを学ぶと同時に、コミュニケーションを取りながら協働することの重要性を学ぶ」 というPBLの目的に沿いつつ,私の研究室らしい特徴のある課題を考えてみたところ,「複数の部品で構成される作品を,Freeの3次元CADを使い,分担して設計する」 という課題を課すことにしました.設計した作品は,私が管理している学科所有の3Dプリンタで成形してあげることにしました.

 12月に実習したM科のグループは,東地区にある建物を,1人1棟作るというテーマで取り組んでくれたのですが,提出してもらったSTLデータの全てに不具合があって,成形することができませんでした.建物ということで,「Google SketchUp」 を使う学生が多かったのですが,きちんとしたソリッドモデルにするには,少し不向きだったのかもしれません.これは,私自身も経験不足だったようで,心苦しく思っています.

 1月に実習したJ科のグループは,チェア,チェスト,本棚が付属した 「デスクセット」 を作ることにしました.デスク本体と大小の引き出し1つずつの3パーツ,チェスト本体と大中小の引き出し1つずつの4パーツ,チェアと本棚が単独で1パーツずつ,合計9パーツの作品となりました.機械系の学生ではないので,使いやすいということを重視して,利用する Free CAD を 「Autodesk 123D Design」 に統一したことが吉と出ました.心配していたSTLデータの不備もなく,今週の月曜日には3Dプリンタによる成形に成功.交差が甘くて,当初は引き出しがスムーズに収納できませんでしたが,研究室に君臨するモデラートリオがサンドペーパーで調整してくれた結果,素晴らしい作品に仕上がりました.グループの学生に連絡して,今日の昼休みに作品を引き渡すことにしたというわけです.

 学生達との成形の約束を果たすことができて,ホッとしました.学生達にとっても,良い経験になったと思います.それに,今回の実習のやり方は,小規模な講義や,一般の人向けのイベントにも使えそうだという手応えも感じました.色々と検討していきたいと思います.

 そして今回の作品ですが,自分が作ったパーツだけ持っていてもつまらないし,一人が全部もらうのも気が引けるということで,研究室に寄贈してもらえることになりました.思い出のアイテムとして,居室の書棚に飾っておきたいと思います.結局のところ,今回のPBLで一番得をしたのは,教員の私だったのかもしれません.

2014年2月6日木曜日

平成25年度 修士論文審査会 二日目

 今日は,「平成25年度 修士論文審査会」 の二日目でした.東4号館222教室のB会場において,研究室の学生3名が,自分の修士論文を発表しました.

B19 14:20-14:40 岡 頼陽
 「Haptic Deviceを用いた旋盤加工用インタフェイスの開発」
B20 14:40-15:00 郭 海霖
 「5軸制御加工における加工面全体の工具姿勢変化の最適化」
B21 15:00-15:20 金子英司
 「産業用ロボットを用いた研磨作業の自動化
  ―切削用のNCデータを利用したロボットプログラムの作成―」

 教員の私もドッキリするような質問に対して,いつの間に身に付けたのか,見事な腹芸で乗り切ったかと思えば,「ジャブのレベルだ」と感じた質問に対して,自分から顔面を突き出してカウンターにして自沈したり,まさに喜怒哀楽の1時間を堪能させていただきました.

 私自身も,教員として,ずいぶんふてぶてしくなったと思います.一昔前は,発表している学生の一挙一動にビクビクしながら,祈るような気持ちで,時が経つのを待っていましたから.今日は,質疑応答で歯がゆいと感じた時に,何回か口出しはしましたが,基本的には冷静だったと思います.

 3人の学生は,3年間お疲れ様でした.あとは,これまでの研究活動を振り返りながら,発表が来週となった卒研生に,各自の魂を余すところなく注入してやってください.後継者への引き継ぎもよろしく.あ,3月は全員,学会発表だったなあ! 結局,「研究という冒険はつづく。」

2014年2月5日水曜日

平成25年度 修士論文審査会初日

 今朝は,昨晩の雪で真っ白になった奥多摩の山々が,朝日で紅色に染まった様子が,とっても綺麗でした.いつもより,山が近く,大きく感じました.

 今日と明日の二日間,私の所属する知能機械工学専攻では,修士論文審査会が行われます.私の研究室の学生3名の発表は,明日の午後となっています.今日は,他の研究室の学生の発表を聴いていました.発表と質疑をそつなくこなす学生もいれば,「これは相当先生に絞られただろうなぁ…」と感じる学生もいました.でも,どの学生も,しっかり指導してもらっているということはよく分かりました.私自身も,出来ることは精一杯してきたつもりですが,実際のところ,どうなんだろう? ちょっと,自信がぐらついています.
 ここ数年,良い意味でふてぶてしい学生を見なくなったような気がします.もちろん,審査をお願いしている立場ですから,鼻持ちならないような態度は論外ですが,「教えてあげよう」 みたいな上目線で発表する学生が,もう少しいてもよいと思っています.かく言う私は,かなりふてぶてしい学生だったと思います.今になって振り返ってみると,自分のテーマに関係する知識だけとんがっていただけでした.恥ずかしい限り,若気の至りです.しかし,自分のテーマに関することは,他の誰よりも考えぬいているという自負はありました.でもこれは,一つのテーマに専念している学生として,当たり前のことだと思います.
 明日発表する3名も,自分のテーマについて一番理解しているのは自分自身であるということを忘れず,自信を持って審査に挑んで欲しいと思っています.

2014年2月4日火曜日

オレたち花のバブル組

という文庫本を日曜日に購入し,日月火の夜で読了しました.「半沢直樹」 シリーズの第2弾,先週読み終えた 「オレたちバブル入行組」 の続編です ⇒「m-shige's log: オレたちバブル入行組」.それにしても,読書のペースが加速している…

 読んだ感想ですが,率直に言わせていただくと,前巻の方が面白かったですね.これはTVドラマの方も,5話までの方が面白かったのではないかと推測してしまいます.読みながら,自分もバブル世代なのだということに気付かされました.人数が多いということでは,団塊の世代の次のピークを構成しているハズなのですが,バブルは団塊ほど目立っていませんねぇ… 自分の分野の研究者も,自分の世代は少ないように感じています.バブル世代,もっと,活躍したいですね.

 最近の私は,現実の世界から読書の世界に逃避していますが,逃避した世界が悲劇では気晴らしにならないので,読んでスカッとする本を選ぶようにしています.このような目的には,池井戸潤さんの小説は最適だと思います.社会派小説が持ち味であることも,私にとっては ◎(ニジュウマル)です.シリーズ第3弾の 「ロスジェネの逆襲」 が文庫本になるのを待ちたいと思いますが,我慢できずに,単行本を買ってしまうかも知れません(笑)

2014年2月3日月曜日

「山のホテルカレー」を食す

 今日の夕食は,去年の12月に友人と箱根を旅行した妻が,宿泊したホテルでお土産として買ってきた 「厳選された素材と、プロの技。山のホテル料理長がこだわり抜いた、オリジナルカレー」 でした.レトルトとはいえ,一箱735円(税込)もする贅沢なカレーです.ココ壱に行った時の私の定番,野菜カレー+2辛=690円(税抜)よりも高いですねー でも,スパイスとフルーツの絶妙なコラボレーション,きわだつ香りと深いコクを家庭でも気軽に味わえるということで,買い求める人がかなりいたそうです.
 食べてみた感想としては,かなりスパイシーな風味だと思いました.レトルトということで,肉類は評価の対象にはなりませんが,ルーを味わうだけで十分に楽しむことができました.ホテルのWebを見たところ,レストランで食べるとサービス料込みで2,000円以上もするみたいなので,これは確かに,お土産に買いたくなる一品ですね.こんなことを書いているうちに,箱根に行きたくなってきました…

2014年2月2日日曜日

「図書館内乱」を読む

 有川浩さんの小説 「図書館戦争シリーズ」 の第一巻 「図書館戦争」⇒「m-shige's log: 「図書館戦争」を読む」に続いて,第二巻の 「図書館内乱」 を,土日の夜を使って読了しました.どうやらこのシリーズは,ラノベというより,ラブコメみたいになってきました… うーん,ラブコメだけは,ちょっと性に合わんのよ? ということで,このシリーズを読むのも,ここまでかなー などと思いながら読んでいたのですが,気になる終わり方で,続きが気になるので,とりあえず,第三巻の 「図書館危機」 も,買っておこうと思います.