2010年3月13日土曜日

ミルクレープを食す

 明日はホワイトデーですね.明日の晩は夫婦で外食する予定なので,前日の今日,妻にバレンタインのお返しをすることになりました.バレンタインのときと同じ店に行って,好きな物を選んでもらったところ,妻は「いちごのミルクレープ」なるものをセレクトしました.私は初めて見聞きした食べ物なんですが,ミルフィーユのパイ生地の替わりに,クレープを重ねたもののようです.なんでも,日本で考案されたお菓子だとか.私はクレープを好んで食べたことがないので,どんなものかと思っていましたが,夕食後のデザートで食べてみたら,これが絶品!いちごの味がよく調和しているとか,きちんと作る店で買ったということもあるかもしれませんが,絶対にミルフィーユよりもおいしいですね.このミルクレープを知ったということだけで,今日という一日がバラ色になりました.食べ物の力は偉大ですね.

2010年3月12日金曜日

後期日程試験

 今日は国公立大学の後期日程試験の日でした.私も試験監督として一日中対応しました.
 電気通信大学は,平成22年度に電気通信学部7学科から情報理工学部4学科へ改組します.この改組が入試にどのように影響するのか注目していましたが,ひとまずは成功だったと言えるようです.
 昼間コースの場合,前期日程の志願倍率は3.9倍から4.9倍に増加し,後期日程も8.0倍から9.0倍に増加しました.東工大や農工大の倍率が下がっている中で,倍率1の増加は特筆に値すると思います.特に,情報・通信工学科が,前期日程で6.6倍,後期日程で10.8と,例年にない高い志願率となったことには,正直,驚きました.大学としては,狙い通りだったのではないでしょうか.
 今日の後期日程試験も,受験する学生は出願者の半分そこそこ,というのが私のこれまでの感覚でしたが,どの部屋も6割ぐらいの学生が受験していたと聞きました.私の担当した部屋も,出願者87人中53名受験ということで,ほぼ6割でした.今日の様子だけでも,今年の人気が実感できます.この人気が続くようにしていきたいものです.
 それにしても,朝の9時から夕方の18時まで,1時間ちょっとの休憩時間を除いて,ずっと同じ部屋で試験監督だけするというのは,本当にきついものですね.書類か何かを持ち込んで内職などして受験生に見つかろうものなら,試験後に文科省にタレこまれて大変な問題になってしまうので,今日はずっと考え事をしていたんですが,あれもしなきゃ,これもしなきゃとか,どうも現実的なことばかり頭に浮かんできて困りました.
 もう週末ですね.明日は家で書類や本を読んで暮らします.

2010年3月11日木曜日

オフ会?

 原稿や査読の仕事と格闘していたお昼頃,2年前まで同じ学科に所属していて,今はKOGJ大学で活躍されているIM先生から突然のメイルがあり,今日の午後,用事があって電通大に行くので,夜に時間があったら飲みませんか?とお誘いを受けました.ほとんど脊髄反射で了承の返事をして,19時から,IM先生,M科から私とHSG先生,H科からKM先生,途中からM科のKBK先生も合流し,総勢5名で懇談会となりました.場所は,私が先週末に行った蕎麦屋です.そのときマスターから「光学迷彩の教授によろしく」と言伝を頼まれていたので,ちょうどいい機会だと思ってIM先生に提案したところ,二つ返事で決まったというわけです.
 KM先生とは初対面でしたが,昨年,名古屋で開催された講習会で聴講したKM先生の話がとても印象に残っていて,いつかお話したいと思っていたので,今回は良い機会となりました.IM先生とは,一年以上会っていなかったハズなんですが,最近始めたツイッターで時々会話していたので,あまり久しぶりという感じではなかったですね.ツイッターは,コミュニケーションツールにもなっているのだということを実感しました.
 うまい肴と日本酒を楽しみながら,お互いの近況から,研究のこと,学会のこと,査読のこと,情報教育のこと,iPhoneやiPadやKindleのこと,色々なことをざっくばらんに話しました.最後に蕎麦を一枚ずついただきましたが,何度食べても,ここの蕎麦はうまいですね.次回は黒い田舎蕎麦を大盛りで食べようと決心しました.
 あっという間の3時間でした.IM先生は忙しい方なので,今度はいつ会えるかわかりませんが,そのときを楽しみにしております.

2010年3月10日水曜日

パートナーと共に

 昨日の投稿には,思いもかけず大きな反響がありまして,正直,驚きました.投稿してから言い足りないことが幾つか出てきましたので,少し,補足させていただきます.
 勢いのある相手のパートナーになると,軍門に下る,というような印象を持つかもしれません.しかし,私はもう少し前向きに考えられるのではないかと思っています.
 例えば,今の中国の工作機械メーカーは,小型の工作機械を大量に生産しています.しかし,中国の工場の生産効率は,あまり高くはありません.どんな製品か忘れましたが,その製品の生産効率は,日本の1/30ぐらいだと聞いたことがあります.ここで「量産技術は日本の方が得意だから,そっちで 一緒にやろうよ.」ともっていきます.
 一方,高精度で大型の工作機械を生産する技術については,まだまだ日本に一日の長があり,今の中国では良いものは作れないと思います.当然,中国のメーカーも作りたいと思っているハズです.ここで「そういう機械は日本の方が得意だから,こっちで 一緒にやろうよ.」ともっていきます.
 単純かつ調子のいい話で,韓国や中国の人には怒られそうですが,逆に,韓国や中国の人だったら,このようにするのではないかと思っています.これからの日本人には,これぐらいの図々しさが許されるのではないでしょうか.逆に,これぐらいの図々しさがないと,対抗できそうにありません.
 もう一つ,大事な提案があります.それは,相手を我々と同じ土俵に上げる,ということです.例えば,CAD/CAMなどの製造系ソフトウェアの問題.日本で1ライセンスで500万円もするCAD/CAMソフトウェアが,中国では数千円で売られているということは,関係者の間ではよく知られている事実です.正直,頭にくる話ではありますが,逆に,パートナーとなった相手に諭すのです.「そんなことをしてはいけない.海外に進出する気はないのか? そんなやり方は,海外の工場では通用しない.」中国の工場が,きちんとライセンスを購入するようになったら,ソフトウェア業界にとって,とてつもなく巨大な市場になります.このとき,パートナーとなっている日本のソフトウェアベンダーをからませるのです.
#でも,これは政治家の仕事ですよね.
#日本の政治家は,何をやっているんですかね?

 最終的には,中国国内の生産システムに日本の技術を隙間なくからませ,日本の技術なしでは中国のものづくりは成り立たない,という状況になればいいなと思います.
 夢物語のような内容になってしまいましたが,言いたいことは昨日と同じように,韓国や中国のメーカーと共存を図るようにしなければならないということです.今は,両国とも日本の技術を認めて振り向いてくれますが,何もしないままでいれば,全ての技術レベルで追いつかれ,そのころに一緒にやりたいと言っても,見向きもされなくなると思います.今の彼らに技術を教えているのは,日本人技術者だということを忘れてはいけません.
 少し補足するつもりが,思わぬ長文になってしまいました.今回も私見ですので,ご理解のほどを.

2010年3月9日火曜日

日工会 第2回技術懇談会企画委員会

に出席するために,今日の午後から東京タワー前の機械振興会館に行ってきました.第1回委員会で提案されたとおり,大学研究者が企業を訪問して技術的な問題について検討する「訪問技術懇談会」を新たに企画・開催することと,特定の技術テーマに関する最新の研究開発動向について専門有識者を交えて情報交換を行う「産学技術懇談会」をこれまでどおり開催することが決まりました.産学技術懇談会で取り上げるテーマも議論しましたが,私はユーザの方を講師として招き,業界の現状と技術動向や,工作機械に対する要望などについて話を聞くという企画に関心を持ちました.鉄道,航空機,超精密関係のユーザが招かれることになりそうです.金型は,ペンディングとなりました...すいません...
 懇談会のテーマについての議論の中で,工作機械の制御・操作技術はどうだろう?という話題になり,最近,26年間世界一だった工作機械生産額が,2009年は中国にダブルスコアで負けたことを知り,二週間前の寄り合いで「日本の5軸加工がこんな状態なのは,あなたにも責任があるのではないか」とやさしく指摘されたことなどで,このような議論について敏感になっていた私は,日本のNC装置の問題について思うところをぐちゃぐちゃとしゃべってしまい,かなり顰蹙を買ってしまいました.自己嫌悪です.最低です.
 会議後に,会議室と同じ階にあるレストランで懇親会となりましたが,参加者の皆さんとは,工作機械業界について本音で話すことができました.委員長の先生は,これから日本の工作機械メーカーは,韓国や中国のメーカーと敵対するのではなく,パートナーとして交流し,共存の道を進むべきだと考えておられるのですが,私もこの意見に賛成しています.正直申し上げて,今後,日本の工作機械生産額が世界一になるのは難しいと思います.本当に悔しいですね.でも,このままでは,上から目線のまま消えていったアメリカの工作機械業界と同じことになりかねません.「あなた達の方が大きくて,パワーもあるかもしれないけれど,私達は先生.技術では負けませんよ」 という姿勢を,いつまでも貫くことができればいいなと思っています.
 当事者は簡単に割り切れるものではないということは理解しています.あくまで私見ですので,ご理解いただけると幸いです.

2010年3月8日月曜日

「学習」と「科学」

 学研の「学習」と「科学」が今月で廃刊になるということを昨年末に知りました.とても残念です.私は,小学校低学年から6年まで,両方とも購読させてもらいました.もう30年も前の話なので,覚えていることはそれほど多くありませんが,いくつか思い出を書こうと思います.
 「学習」は,国語と社会の雑誌.国語寄り.いつの間にか「学習」は季刊になっていたんですね.一番楽しく読んだのは,夏休み特集号でした.妖怪の短編集の挿絵がすごく怖くて,夜,眠れなくりました.アレクサンドロ・デュマのモンテクリスト伯を初めて読んだのも「学習」の特集号でした.最近になって,やっと原作を全て読みましたが,小学生でも楽しめるように,ずいぶん編集していたことがわかりました.自慢ではありませんが,私は「学習」の夏休み作文コンクールに応募して,佳作をいただいたことがあります.全国的なコンクールで初めて賞をもらい,誌面に名前も掲載されて,とてもうれしかったことを思い出します.
 「科学」は,数学と理科の雑誌.理科寄り.「科学」はなんといっても「ふろく」です.夏ごろのふろくで,水の入った容器を高く上げて,ボールを噴水で持ち上げるようなものがありました.遊びすぎて,その月の水道料が跳ね上がり,親に大目玉を食らったことを思い出します.「探偵セット」みたいなもののときは,家中の指紋を採取しようとして,家中を粉だらけにしてしまい,親に大目玉を食らったことを思い出します.カブトガニ飼育セットなんてものもありました.高校のときに等差数列の和の公式が出てきたときは「そんなものは,小学生のときに科学で読んで知ってるぞ」と優越感に浸っていました.
 「学習」がなかったら,私は本を読む楽しみを知ることもなく,こんなブログを書こうと思うほど文章を書くことが好きになったとは思えません.「科学」がなかったら,私は今の職業についていません.
 子供は,自分の苗床に蒔いてもらった種を取捨選択し,自分自身として育てていくと思うのですが,極めて良質な種が消えてしまいました.

2010年3月7日日曜日

活動しないと,何も書けません

 どうやら,最近流行っているという,胃からくる風邪のようです.明日からの仕事に支障が出ると困るので,今日は一日中寝ていました.昨夜から12時間以上寝たことになるでしょうか.午後のゴルフスクールもお休みしました.動かないと,何も起こりません.何か起こらないと,何も投稿できません.
最近経験したことのないほど,つまらない日曜日でした.やはり,健康第一ですね.みなさんも気をつけてください.
 こんな一日でも,胃腸が弱っているとき,お粥は本当にありがたい食べ物だということや,今まではからしをつけるのがデフォルトだった納豆が,からしぬきの方がおいしいかもしれない,と感じることができたのは新しい見地でしょうか.発見のない日というのはなさそうですね.

胃が壊れました

 どうも,週末の暴飲暴食がたたって,胃が壊れたようです.情報を受信することは出来ますが,情報を発信することができません.今日はゆっくり静養しながら,投稿のネタを考えることにいたします.