2013年2月23日土曜日

KNK君の結婚披露宴

 今日は,2009年度に私の研究室から博士前期課程を修了したKNK君の結婚披露宴に出席するために,ホテル椿山荘東京に行って来ました.私は,新郎の恩師として,乾杯の音頭を依頼されていました.結婚式の集合時間よりも30分も前に到着してしまい,思いもかけず新郎のお父さんとじっくり会話することになったのですが,なにもかも新郎とそっくりなお父さんの振る舞いを見て驚くと同時に,やはり,教育は家庭にあるのだということを痛感しました.
 神前式の厳かな結婚式の後,11時30分より披露宴が始まりました.新郎新婦の上司の方のスピーチの後,私のスピーチとなりました.彼とは3年間,教える教わるの立場ではなく,一緒に研究していたこと.真面目かつ素直な性格で,私の無理難題をすべて解決して,立派な仕事を成し遂げたこと.彼の研究成果は,修了から4年経った今でも私の大のお気に入りで,今でも講演などで紹介させてもらっていることなど,研究者として感謝の気持ちを伝えました.
 そして最後に,彼のさらなる飛躍を期待して,少し厳しいアドバイスをさせていただきました.誰に対しても,本当に優しいKNK君,怒ったところや喧嘩しているところなんて見たことがありません.実は,そのことが心配で,昨晩本人に電話して,新婦と喧嘩しているか訊ねてみたのです.そしたら,最近は喧嘩するようになったと聞いて,安心しました.彼が新婦に対して,これまでになく本気なのだと思ったのです.これまで以上に本気で物事と向き合うようになれば,人と対立することが必ずあると思います.それでも,自分に道理があると思うのであれば,衝突することを恐れることなく,本気で向き合って欲しいと思うのです.それも,今の優しさはそのままに.難しいことかも知れませんが,彼ならきっと自分をうまくまとめて,他人を巻き込んだ大きな仕事をしてくれると信じています.
 その他,彼の友人のスピーチを聞いたり,会社の同僚の皆さんによる余興を見たりして,彼が本当に良い人達に囲まれてきたことがよく分かりました.私自身も,彼の人生に関われたことを,本当に嬉しく思っています.思い出に残る,本当に素晴らしい結婚披露宴でした.「永遠の幸を祈る」

2013年2月22日金曜日

大学で研究するということ

産学連携は,今の大学にとっては必須の取り組みです.大学は,役に立つ立たないを度外視して,純粋に研究に取り組めるところなのかもしれません.しかし,私が所属している工学系の単科大学では,企業との連携が強く求められています.当然のことだと思います.大学が企業と連携するメリットは,何と言っても現場の声が聞けることでしょう.現場で役に立つという裏付けは,研究の動機としては最強です.企業が大学と連携するメリットは,やはり,大学の自由度でしょう.日常の業務に縛られることなく,一つの問題に集中できることは,本当に大きいと思います.本来は,大学と同じように研究開発に専念できる研究所を企業が持つべきなのですが,昨今の景気の影響で,企業の研究所は存亡をかけて営業までしなければならないそうです.悲しい現実ですね.しかし,大学の研究室が企業の要望に100%応えられるかと言えば,それも難しいと思います.大学の研究の主力は学生です.本当は,教員⇒研究者が対応できればよいのですが,今の私には難しいですね.学生をほったらかしにして,すべての学協会の仕事をキャンセルすれば,出来るかもしれません.そういう教員もいると思いますが,それがHAPPYとは思えないんだな,これが.でも,来年度は自分で1テーマぐらいやってみようかなと思っています.

2013年2月21日木曜日

型技術 第4回編集委員会

 卒研発表会は終わりましたが,私個人の仕事は続く.型技術誌の第4回編集委員会に出席するために,午後から芝浦工業大学 芝浦キャンパスに行って来ました.そして,一ヶ月ぶりに寺巡りも再開(笑) 今日は,一つ手前の品川駅で降りて,赤穂四十七士の墓所があることで有名な 「泉岳寺(せんがくじ)」 を参拝しました.大きな山門,広い境内,立派な本堂,素晴らしいお寺でした.境内の左奥にある四十七士墓所は,予想よりも狭かったですが,整然と並ぶ墓碑を見て,厳粛な気持ちになりました.駆け足の参拝で,赤穂義士記念館や義士木像館を見学できなかったので,また,参拝したいと思います.

 14時から始まった編集委員会では,特集やインタビューの検討や,連載の担当の確認などが粛々と行われました.工業雑誌の読者が喜びそうな記事は,おそらく,機器やソフトウェアのユーザ事例だと思います.しかし,自社の事例を紹介したくないユーザも多いですし,紹介したくても原稿を書くことに慣れていないユーザもいます.原稿を依頼する記事は必要だと思いますが,もう少し取材記事があった方がよいのかもしれません.
 委員会終了後,7階にある「芝浦校友倶楽部」で,立食形式の懇親会が行われました.卒業生が自由に集い憩うための場所ということですが,とても雰囲気の良いラウンジで,やっぱり私学は違うなと思いました.でも,卒業生のためのこのような施設は,国立大学にあってもいいハズだよなぁ… 色々と学んだ一日でした.


修論&卒論お疲れさんコンパ

平成25年2月20日の夜,修論&卒論お疲れさんコンパを開催しました.配属された新人も研究室コンパに初参加.新歓は,また別に開催するんですけどね(笑) 途中からOBも飛び入りで参加して,楽しい夜となりました.

今日のテーマは,よくわかりませんでした(笑)

豚肉と白菜のミルフィーユ鍋?

酒粕鍋

パンに納豆とチーズを載せて食べる.長崎出身のKND君プレゼンツ.

森重プレゼンツの福光屋加賀鳶の純米生酒.これは美味かった!

中国からの留学生KK君プレゼンツの中国郷土料理.

中華風タコスみたい.美味かった!

OBのOTK氏プレゼンツのデザート.多謝!

 よいOBにも恵まれた.今年はOB会を開催する予定.乞うご期待!

2013年2月19日火曜日

卒研生,ここに輝く.

 今日は,電気通信大学 電気通信学部 知能機械工学科の平成24年度卒業研究発表会でした.私の研究室からも,5人の卒研生が,自分が取り組んできた研究内容を発表しました.以前から,卒業研究発表会の朝に布多天神社を参拝して,発表の成功を祈念しようと心に決めていました.そんな私の本気度を試すかのように,凍てつくような寒さで小雪の舞う中,境内に入り,誰もいない拝殿の前に立ち,奮発の150円を賽銭箱に投入して,祈りました.「天神様,いつもありがとうございます.学生達は頑張りました.頑張ったこと以上とは申しません.頑張ったことに見合うだけの達成感を,彼らに与えてください.」

 11時から,私の研究室の学生の発表が始まりましたが,ハラドキの私の気持ちとは裏腹に,堂々と発表する学生達の姿に,ただただ感動していました.心配していた質疑応答も,完璧とは言えませんが,自分で考えて,きちんと答えていました.他の会場のことは分かりませんが,贔屓目なしに,F室の発表では私の研究室の発表が一番良かったと思います.
 夕方の判定会議が終わって学生の居室に立ち寄ると,明日の取材のために準備している学生達の姿がありました.発表が終わったら開放感いっぱいで,何処かに行ってしまっても仕方のないところです.ここまでになったか.本当に,良い研究室になりました.明日の夕方から予定されている打ち上げコンパが楽しみです.

2013年2月18日月曜日

平成24年度 卒業研究発表会前夜

 いよいよ明日は,知能機械工学科の卒業研究発表会,私の研究室からは,5人の卒研生がそれぞれが取り組んできた研究内容を発表します.14時から,1月に研究室に配属された3人の新人を含めたメンバ全員が集まり,本番を想定した最後の予行演習を行いました.発表時間7分,質疑3分となっているので,発表時間は1秒たりとも超過することはできません.今日の練習では,きちんと結論までまとめても,時間を超過する人は一人もいませんでした.本当によく練習したと思います.発表は大丈夫,問題は質疑応答ということで,想定される質問を全員で出し合い,練習が終わったのは16時前でした.今年度のミーティングでは,学生どうしの質疑応答が,非常に活発になったと感じています.しかも,馴れ合いではなく,実に真摯に対応している.本当に良い研究室になったと感慨深く思うと同時に,このメンバで真剣に議論するのは,これが最後なのだと気が付きました.寂しいね.とにかく,明日は5人の晴れ姿を目に焼き付けたいと思います.

2013年2月17日日曜日

嵐の前の日曜日

 昨晩から,妻が友達と東京旅行に行って独りだったので,妻が帰って来る昼過ぎまで静かに過ごしました.今週は,月曜日は学部生産システム工学の試験と卒研発表会の予行演習,火曜日は卒研発表会本番と会議2件,水曜日は来客と取材対応と研究室コンパ,木曜日は型技術誌の編集委員会,金曜日は学外の方と研究打ち合わせ,土曜日は卒業生の結婚披露宴で乾杯の音頭と,なんだかとっても忙しくなりそうです.でも,卒研発表会が終わるまで待って欲しいとお願いしたのは私の方なので,予定が集中するのは仕方のないと思います.しかし,カレンダーを見てみると,どうやら3月半ばの精密工学会春季大会が終わるまで,ゆっくり考え事をする時間はなさそうです.例年,卒研発表会が終わると気が抜けて体調を崩してしまうので,明日明後日は燃え尽きて気持ちが切れてしまわないようにしたいと思います.

僕には,見えている

 今日,平成25年2月16日は土曜日でしたが,来週の火曜日に開催される卒業研究発表会で発表する研究室の卒研生達のプレゼンを確認するために大学に行きました.正直,今日大学に来ている先生は,かなり少ないようでした.自分の研究室も,おそらく,今日私が確認しなくても,本番でそのまま発表して合格すると思います.今は,目的のために最善を尽くすということを体感してもらいたいという一心です.おそらく,最善を尽くしても,完璧はないと思います.ただ,最善を尽くしていれば,後悔はしないハズです.発表が終わった後に,アレをやっておけばよかった,そうすれば答えられた.そういうことがないように.すべては,私自身の経験からです.経験は伝えるためにあるものですから.