2009年3月28日土曜日

大原散策

今日は,京都 大原 三千院を目指しました.朝食は,流れで京都タワーの下で朝マックになりました.午前中は歩きまくる予定だったので,一番ボリュームのあるメガマフィンをセットで注文して食べました.が,まずいですね,これは! 味わうのが苦痛で5分で食べつくしたため,予定より早く,8時前のバスに乗ることができ,大原には9時前に到着しました.
 大原といえば,「京都 大原 三千院 恋に疲れた 女が 一人」とかいう歌がありました.それ以来,一度は来てみたいと思っていました.天気は曇りでしたが,かなり肌寒く,時々粉雪が舞いました.とりあえず,第一目標の三千院です.女子高の修学旅行らしき団体をやり過ごしながら,ゆっくり見学できました.行きのバスからですが,大原ではお年寄りが目立ちました.若い人はあまり来ないのですかね.でも,庭園などは手入れも行き届いていてすばらしいものでした.一番印象に残ったのは,苔生したわらべ地蔵.拝観料を払ってみるものなので,ブログなどに写真を投稿できないのが残念ですが,一番和みました.昔の人が作ったもので現代の私こんなに和むというのは,ちょっと不思議な気分です.
 三千院の出口から右に行き,実光院を見学しました.ここの庭は本当にすばらしい.個人的には,今日見た庭の中では一番でした.この庭で,10月から咲き始め,春まで花をつけているという「不断桜」をはじめて知りました.庭には鹿威しが響き,とてもいい感じだったので,水が溜まっていっていって鳴るまでの様子をじっと見ていました.
 実光院を出て,勝林院に立ち寄った後,宝泉院を見学しました.ここで印象にのこったのは,入り口からは富士山のように見えるゴヨウマツの木です.書院からは三つの幹に分かれた松の木に見えるのですが,これもまた立派でした.先の実光院に続いて,ここでも抹茶とお菓子をいただきました.無粋かもしれませんが,お茶やお菓子が付いていない拝観料も設定して欲しい.京都を観光すると,拝観料がばかになりません.今日も4箇所合計で2,500円も払いました.無粋ですいません.
 本当は寂光院も見ようと思っていたのですが,いいものばかり見て消化不良になりそうだったので,三千院の門前の土産屋で昼食を取った後,京ゆばやしば漬けなどの土産を買い込み,12時発のバスに乗って京都駅に戻った後,13時42分発の新幹線で帰京しました.
夕方から大学で作業していると,午前中に京都に居た自分とのギャップに苦しみますが,やはり大原を散策できてよかったと思います.静かな気持ちで,色々と考え,整理することができました.機会があれば,今度は鞍馬山などにも行ってみたいものです.

2009年3月27日金曜日

RC240研究分科会 in 京都大学

 今日は,日本機会学会の多軸複合工作機械に関する研究分科会に参加するため,京都大学にやってきました.京都大学は,工作機械に関する研究では歴史があり,今日の話題提供4件も,すべて京都大学の方からのものでした.内容は,工作機械の制御技術,計測技術を融合した加工システム,5軸制御工作機械の運動精度評価などでしたが,最後に聞いた機械構造物の構造最適化に関する研究の話が,これまでに聞いたことがない内容で,とても刺激になりました.脳もうれしかったのか,自分の研究に関するアイデアが,ぽぽぽっと沸いてきました.少し整理する必要がありますが,面白いことができそうです.
 実は,今日の会場の建屋には,4月から本学のMN先生が転出してくることになっているのです.MN先生はまだ東京だと思いますが,先週送別会をして送り出した助教の人は,もうこちらに来ていると聞いていたので,空き時間に少しぶらぶらしてみたのですが,会うことはできませんでした.こちらでもがんばって欲しいです.
 今日は京都に泊まり,明日は郊外を少し観光してから帰京する予定です.

2009年3月26日木曜日

燃える北天

 今日の夜は,池袋でIS精密の社長さんと懇談しました.この社長さんとは不思議な縁が重なり,色々と話すようになりましたが,こうなったのも,目指すところが極めて近いからなのだと,話しているうちに確信しました.でも,どう考えてもあちらの方が企業の社長として奇跡に近い存在です.あまりにぶっ飛びすぎているため,大学の先生に話しても,まともな議論にならないような話題で,ずいぶん盛り上がりました.というより,私の方が圧倒されていました.でも,普段考えていることをそのまま言葉にすることができて,スッキリした上に,これからの目標も明確になった気がします.少し,自分の考えをまとめてみようという気になりました.

2009年3月25日水曜日

このブログのあり方

 このブログもいつの間にか投稿200回を超えていました.半年以上続いていることになります.内容が偏らないように,できるだけ色々なことを書いてきたつもりでしたが,振り返ってみると研究室の学生に対して語ることが多かったような気がします.でも,外出した私が学外で何をしているか分かるなど,コミュニケーションの一つの手段として有用だと思っています.
 先週の同僚の送別会の2次会で,ある研究室で私のブログを見ていることを知りました.研究室の学生の親御さんも,時々見てくれているようです.卒業した研究室のOBが見ると,相変わらずの私,あるいは変わった私を感じるかもしれません.どちらにしても,このような形で色々な人と係われることは,ちょっとうれしいことです.
 ブログも,毎日書いていると,時には書くことがつらいことがあります.特に1月や2月の一番忙しいときは,書きたいこともあまりないし,書けば書いたでおもしろくないことばかり書いているし,見ていた人も面白くなかっただろうと思います.今でも暇というわけではありませんが,気分的には余裕があるので,ゆったりと自然体で書けていると思います.できれば,1,2月も今のような気持ちで書けるようになりたいものです.

2009年3月24日火曜日

卒業

 今日は卒業式,正式には学位授与式です.私の研究室からも7人が研究室から出て行きます.1年間,2年間,3年間と,学生によって共に過ごした期間は異なりますが,まだ教え足りないというのが率直な気持ちです.特に1年しか教えられなかった人たち,心配です.が,一度は耕したつもりなので,今年度の経験を忘れずにがんばって欲しいと思います.
 博士前期課程の学生3人は,昨年度に引き続き,全員投稿論文を書いていきました.2年続けて3本も論文が出るとは,私の教員生活が10年と短いとはいえ,聞いたことがありません.「君達はすばらしい」 後輩達も,このすばらしい流れを引き継いでいって欲しいと思います.
 夕方から,私を招待する形で謝恩会を開催してもらいました.このような謝恩会は毎年やってもらっていますが,今回は企画されないのではないかと毎年覚悟しています.今年も招待されて,本当にうれしく思います.毎年プレゼントをもらいますが,今年は私にではなく,今年度は色々とあった私の家庭が平穏になるように,ブルートレインのNゲージ スターターキット・スペシャルをいただきました.私の妻を,いわゆる「テツ」であると想定した,巧みな作戦ですね.まさに「将を射んと欲すれば,まず馬を射よ」.こんなところでNゲージをもらう教員もどうかと思いますが,これが私の研究室のカラーなのです.
 2次会でカラオケを楽しみ,10時半ごろ解散しました.今日限りの学生もいました.卒業しても,研究室に遊びに来て欲しいと思います.

社会に出て行く君達に,言葉を贈ります.

No Risk, No Fun. (苦あれば,楽あり)
今の自分に満足,絶望することなく,常に現状に対する挑戦者たれ.


社会に貢献できる社会人になってください.

2009年3月23日月曜日

新人配属

 今日は卒研配属の発表があり,私の研究室にも6人の新人が配属されました.例年,5名の配属が標準的なので,今年は1名多いことになります.4人のAコース4年生は,ロボメカ工房の活動や学生実験などで,よく知っている学生ばかりでした.あとは,Bコースの過年度の学生が一人ずつ.これから付き合ってみなければ分かりませんが,現時点ではバランスのよい構成ではないかと感じています.私の研究室に配属される学生は就職希望の学生が多いのですが,今年は大学院進学を希望する学生が多いようです.なんとなく,今年も楽しませてくれそうな予感です.

2009年3月22日日曜日

平泉旅行(2)

 昨日の平泉旅行です.朝までぐっすり眠ることができました.最近は朝が早かったり,夜に深酒したり,外泊したりなどが続いたので,こんなにぐっすり眠ったのはひさしぶりです.朝風呂をいただいたのち,朝食会場で食べた朝食は,うれしいけれど残念と言うか,普段の我が家の夕食の内容を超えるものでした.朝からこんなに食べたのは久しぶりです.この宿の食事は満足できるものでした.
 チェックアウト後,宿の送迎バスで9時ごろ平泉駅に到着しました.最初に柳之御所跡と無量光院跡を見学した後,お目当ての一つと考えていた高館義経堂を訪れました.ここは,15年前にきたときにその眺望のすばらしさに感嘆したところで,変わらぬ風景が見られることを楽しみにしていました.しかし,残念ながら期待は裏切られました.高館のある丘の真下に有料道路ができていたのです.15年前は田園のみが広がっていました.私が訪れた冬は一面の銀世界で,時が経つのを忘れるほどでした.その5年後ぐらいの秋にここを訪れた私の後輩も,一面の稲穂で黄金の海のようだった,と言っていました.そのような景色はもう見ることはできません.車の騒音もひどく,静寂も失われていました.
 失望感を振り払うように,観光のメインとしていた中尊寺に向かいました.金色堂を目指して杉並木の参道を登っている途中で,先ほどの道路の他に,もう一つ道路を作ろうとしている様子が見えました.車や工事の騒音も聞こえました.15年前は本当に静かなところで,こんなところに多くの国宝級の史跡があることが奇跡に思えました.私は地元の人間ではないので,とやかく言う資格はありませんが,このような開発が,世界遺産登録を目指している平泉にとって,よい方向進めるものとはとても思えません.宝物館は新しくなって,見学しやすいものになっていました.金色堂は15年前と変わらずすばらしいもので,沈んでいた私の心を安んじてくれました.
 中尊寺をあとにして,毛越寺まで歩きました.15年前は午後から天候が悪化して,毛越寺はゆっくり見ることができなかったのですが,この日はじっくり見学できました.この寺を見学して思ったのは,どんなにすばらしいものも,世話する人がいなくなったら朽ちていくだけだ,ということです.中尊寺も毛越寺も,今はだいぶ整備されているようなので,これからもなんとか現状を保存していって欲しいと思いました.
 毛越寺をあとにし,平泉から一関にローカル線で移動し,一関でそばを食べ,15時48分発の新幹線で帰京し,家には17時半ごろ帰ってきました.
 色々と暗い話をしてきましたが,旅行自体は楽しめました.本当です.私にとって,旅行は,旅行中よりも,帰ってからよかったと思えるものです.しばらく平泉に行く気にはなりませんが,機会があったら15年後ぐらいに再訪できればと思います.