2009年5月2日土曜日

伝承は計画的に

 今日は,今年の3月に修了したMZさんが,研究の引継ぎのためにわざわざ来学してくれました.
 私の研究室の現在の研究テーマは,5軸制御加工,工作機械操作インターフェイス,産業用ロボット応用,作業設計支援システムと,大きく四本の柱があるのですが,作業設計支援システムのテーマだけは,MZさんが退室してから担当者が一人もいなくなってしまいました.昨年度は,進学希望者が少なかったので,こうなることはある程度覚悟していました.しかし,このテーマは2003年あたりから初めて,やっと形になってきたもので,まだまだやることもあり,ここでやめるわけにはいきません.そこで,前任者にわざわざ来てもらって,後継者である4年生のYJ君にシステムの使い方などを教えてもらったというわけです.
 力を入れたいテーマに人数を集中したいところですが,どのテーマも止めたくないので,各年度で担当している大学院生が一人はいるようにしないと,今回のような引継ぎをセッティングする必要が出てきます.今年は大学院進学を希望する4年生が4人もいるので,全員合格すれば引継ぎは問題ないと思いますが,入試に絶対はないので楽観視できません.進学希望者は,このまま研究室に残れるように,全員EC専攻に合格して欲しいものです.

2009年5月1日金曜日

再会,土産よ

 本日は学生実験の第二班の第二週でした.全員,きちんとデータを作ってきてくれました.当たり前の事ですが,計算機室で自習することが定着しているということなので,本当にうれしいです.今週の班は,スプロケットや軸継ぎ手など機械科の学生らしい作品が多かったので,これもうれしいことでした.ドラえもんやガンダムもいいですけれど,やっぱり機構を設計して欲しいですから.
 そして,一番うれしかったことは,今年度高専から編入してきた学生が,去年のオープンキャンパスで私の研究室の4年生が小型NC工作機械で作りながら配布していたネームプレートを持っていて,見せてくれたことです.思わぬ再会に,つい大声が出てしまいました.写真を撮らせてもらえばよかった.作ったメンバーも,喜ぶのではないでしょうか.

2009年4月30日木曜日

学科の新歓コンパ

 今日は本年度から採用された助教の二人の歓迎が開催されました.二人とも3月まで学生だったということですが,さすがに若いですね.汚れを知らないと言うか,本当に純粋な気持ちが伝わってきました.これからつらいこともあるかと思いますが,今日の気持ちを忘れずにいて欲しいと思います.私は,新人のときの気持ちを忘れてしまいました.

2009年4月29日水曜日

人間の覚悟 → 大河の一滴

 今週,五木寛之氏の「人間の覚悟」という新書を読みました.五木氏の著作は,好んで読んでいるものの一つです.私は,五木氏の代表作ともいえる「大河の一滴」を30才ぐらいのときに読んで,強い衝撃を受けました.この本を読まなかったら,私は今の私ではないだろう,と言えるほどです.ある意味,私はこの本に救われたと思っています.五木氏に御礼の手紙を書こうと決意して,ずいぶん月日が経ってしまいましたが,必ず書こうと思っています.そんな五木氏も,もう70才を超えていると知って少し驚きましたが,私が読んだ大河の一滴の文庫本は平成11年発行のものですから,そんなものだろうなと思いました.
 人間の覚悟ですが,最近の出来事を事例としていますが,主張していることは大河の一滴からあまり変わっていないという印象です.どういう主張かと言われると困るのですが,一つだけ挙げると,どんな良いこと,悪いことも,考え方一つでどうにでもなる,というところでしょうか.でも,最後の7章は強く主張する文章が多く,印象に残りました.

2009年4月28日火曜日

親は黙って!... いてください

 あくまで個人的な意見ですが,最近の親は子供に係わりすぎだと思います.進学や就職など,子供のことが心配なのは分かりますが,私が子供だったらうるさいとしか言いようがありません.今時の大学生は,そんなことはないんでしょうか?逆に,子供の方が親に助けを求めているのでしょうか?
 私が博士後期課程に進学することを両親に告げたとき,父親は絶句し,母親はふらふらと寝室に引きこもってしまいましたが,それ以降は私に何もいうことはありませんでした.私も,そのような両親を裏切るまいという気持ちで,これまでがんばってきたつもりです.今ではさすがに両親も安心しているでしょうが,それまでは心配だったはずです.
 私の両親は,大学の私の居室に来たことは一度もありません.それどころが,私が学生の時から電通大に来たことがないのです.一度,両親が車で私の官舎に遊びに来たときも,目の前にあるのに大学を見たいとは言いませんでした.他人が見たいと思わないものを,親だからと言って見るものではない,と思っているのではないでしょうか.とっても古い考え方なのかもしれませんが,親とはこういうものだと,私は思います.

2009年4月27日月曜日

協会長と懇談

 今日の午後,現在型技術協会の会長を務められている大阪の大学の先生がわざわざ来学され,1時間半ほど懇談しました.型技術協会の会長の任期は二年で,現会長は今年が二年目です.話は,最近の不況の影響で集客が低迷しているセミナーなどの企画に関するものから始まり,型技術に関する国際的な催しの必要性,最後は協会の活動の枠を超えて,これまでの経緯にとらわれない,今後の金型産業のあり方などについて,率直に話し合いました.やはり,大学の教員同士なので,普段考えていることが似ているのか,話が合うように感じました.型技術協会や金型業界のことを真剣に考えておられることが伝わってきました.何より,他の用事のついでだとは思いますが,二十歳以上も年が離れている私と話すために,わざわざ時間を作っていただいたことに,大変感銘を受けました.私もやる気が沸いてきました.今後もがんばりたいと思います.

2009年4月26日日曜日

ビール余話

 私は,ほぼ毎日晩酌していますが,妻と二人で350mlの缶ビールを一本というささやかなものです.そのため,ビールの味には相当こだわっていて,一番のお気に入りはサントリーのプレミアムモルツ,二番目はエビスビール,その下はかなり差があって,サントリーの普通のモルツというのが我が家のビールランキングです.独身のころはビールの味にそれほどのこだわりはなく,発泡酒などもかなり飲んでいたのですが,最近では発泡酒はうまいと思えるものが少なくなり,ほとんど飲まなくなりました.飲める発泡酒を強いてあげれば,サントリーの金麦,キリンのストロングセブンぐらいでしょうか.どちらも,落ち着いた席で飲もうというものではなく,屋外のバーベキューなどで飲んだことがある程度です.
 このような状況の中,最近,キリンの主力銘柄といえる一番搾りが大きく変わりました.具体的に言うと,これまでは麦とホップという主原料の他に,コーンやスターチなどを混ぜていたのですが,新しい一番搾りは麦とホップだけを使用しているようです.そのため,味がかなりクリアになり,おいしくなったと思います.サントリー モルツに近いレベルでしょうか.一番搾りは,いわゆるプレミアムビールではなく,値段も手ごろなので,酒飲みの私にとってはうれしい出来事です.
 ちなみに,私はアサヒのスーパードライはどうしても好きになれません.でも,このビールは結構人気があるんですよね.とても不思議だと思っています.どういうところが好きなんでしょう?機会があれば,スーバードライファンに聞いてみたいところです.