2008年11月1日土曜日

JIMTOFの土曜日

 今日は,午前中に昨日の夕方外出しているうちにたまった仕事を片付けて,3限にBコース生産システム工学の講義でした.すいません.木曜日から長時間しゃべってきたため,途中から声が出なくなってしまいました.今ものどが痛いです.今月の週末は試練です.
 講義後,国際工作機械技術者会議のレセプションパーティに出席するために,JIMTOF2008の会場である東京ビックサイトに行きました.本当は,今日と明日の13時から16時までは出展しているポスターセッションの説明員としてポスターの前に居なければならなかったのですが,講義だったために説明員は大学院生に任せていました.16時ぐらいに会場に到着しましたが,パーティ開始の17時半まで時間があったので,学生と一緒に1時間ほど展示を見てまわることにしました.途中で昨年M精機に就職して見学に来ていたSN君と合流して,M精機のブースを中心にじっくり見ました.SN君は色々な工作機械の部品の試作を担当していて,今回展示されている工作機械の部品も,いくつか作ったということです.自分の作った部品を使った機械が展示されているとうれしいだろうと思ったら,そうでもなさそうでした?
 会場でお会いした関係者の方の話では,今日はとても混んでいて,人が通れなくなったところもあったそうです.明日もおそらく混むでしょう.パーティ会場に移動する途中で,初日にお会いした「ナッちゃん」のたなか先生を特設ブースに見かけたので声をかけました.直売用に持ち込んだ単行本は売り切れ寸前で,このままでは会期中もたないということで,現在は売る量をセーブしているということでした.うれしい悲鳴ですね.やっぱり,この漫画はJIMTOFに似合います.
 パーティは,国際会議のレセプションということで挨拶は通訳付きでした.日本語の微妙な表現も納得の英語にしていた完璧な通訳に驚きました.まさしくプロです.昨晩のパーティと2次会で食べすぎ飲みすぎだったため,今日は寿司やそばなど,あっさりしたものをいただこうと思っていたのですが,結構食べてしまいました.19時頃に中締めとなり,本当は2次会などがあったのかも知れませんが,明らかに疲れを感じたので,今日は帰らせていただきました.

工作機械国際懇親パーティー

 昨日の6,7限は知能機械基礎実験で,加工に1時間以上もかかった作品が二つもあり,撤収したのは22時半でした.今日の3,4限は知能機械工学実験でした.ほぼ半日後に同じ実験をやるということになり,正直,今日の実験では説明の途中で意識が飛びそうになりました.
 夕方から日本工作機械工業会主催のパーティーに出席するために両国国技館に行きました.実は両国国技館に入るのは初めてです.相撲のメッカなのに,相撲以外の用事で入場することになり,日本人としてちょっと複雑でした.歴代優勝力士の写真(?)や升席に囲まれた不思議な会場でした.パーティーはJIMTOF2008で併催されている国際会議に出席している海外の要人なども招かれていました.北陸の石川県から「金沢素囃子(すばやし)」と「炎太鼓」を呼び寄せて披露していました.間に,新日本フィルハーモニー交響楽団によるアンサンブルの演奏もありました.どれも見ごたえ,聞きごたえがありましたが,炎太鼓の激しさが一番印象に残りました.

2008年10月30日木曜日

JIMTOF2008開幕

 今日,JIMTOF2008が開幕しました.私は朝一番で東京ビックサイトに行ってきました.中小企業などのユーザーは,土日祭日に来る方が多いので,平日の今日は空いていたと思います.
 最初に,業界最大手といえるM精機のブースに行きました.私の研究室の卒業生のKD君とKM君が,説明員でつめていることを知っていたので,表敬訪問のつもりでした.2年目のKM君は初めてのJIMTOFということで,少し落ち着きがありませんでしたが,5年目のKD君は,もう中堅といった感じで堂々としていて,自分のやっている仕事について詳しく説明してくれました.二人とも一台の大型複合加工機で関係があるようです.これからもよい工作機械を世に出すために,がんばってください.
 今日はスーパージャンプ増刊Ohスーパージャンプに連載中の「下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん」の企画展示コーナーに,作者の「たなかじゅん先生」が来ると聞いていたので足を運んでみると,はたして,たなか先生ご本人にお会いすることができました!持ってきていた最新刊にサインをいただいたうえに,大きなパネルのナッちゃんを背にした記念撮影にも応じてもらえました.メディアに製造業が取り上げられる機会が少ない中,これだけ人気のある鉄工所漫画の存在は大変貴重です.これからも応援していきたいと思います(と言っても,単行本を買うことぐらいしかできませんが)
 今日は午後から用事があったため,大きなブースをざっと見ただけでしたが,日曜日から三日かけてじっくり見学する予定です.

2008年10月29日水曜日

おじいちゃんの大切な一日:御礼

 今週の日曜日,m-shige's log: おじいちゃんの大切な1日 という投稿をしましたが,本日,牧野フライス製作所様から,その絵本が送られてきました.おそらく,このブログを見て対応されたのではないかと思います.ありがとうございました.心よりお礼申し上げます.また,先の投稿にはちょっと批判がましいところもあり,関係者の中には気を悪くされた方もいるかと思いますが,何卒ご容赦ください.怒ったというわけではなく,もったいない,残念だ,という気持ちで書いたことだけはご理解いただきたいと思います.
 さっそく,ざっと目を通してみましたが,挿絵に工作機械がある絵本は新鮮で,なんだかうれしくなってしまいました.でも,ちょっと難しそう(?)なので,後でじっくり読ませていただきます.必ず,感想を投稿します.
 このブログに研究室以外から反応があったのは初めてです.しかも,こんなにドラマチック.ブログを立ち上げてよかったと思います.

2008年10月28日火曜日

研究生は取りません

 今日の夕方,来年度から研究生にして欲しいと希望している中国からの留学生と面談しました.日本に来てちょうど一年ぐらいということで,日本語がまだ少し不安そうでしたが,日常会話は問題ないという印象でした.人物としての問題はないと思います.
 でも,私は原則として研究生は取らないことにしています.就学ビザを目的とした悪用や,責任教員としての負担などの問題もありますが,一番の理由は,研究活動を第一の目的とした集団の中に,それ以外のことを目的とした存在を認めたくないのです.私のこのような考えは,研究室の学生も感じていると思っています.研究室で昼間から就職関係の作業をしたり,英会話などの個人的な勉強をしている学生にちょっかい出したりしているのも,このような理由からです(止めさせるところまではやりませんが)
 今日の学生にも,まず,来年2月に予定されている私費留学生を対象とした入学試験を受けるように伝えました.正式な試験に合格してきたら,私が入室を断る理由はありません.他の学生と同様に指導するつもりです.これからの試験勉強は大変と思いますが,来年度から一緒に活動できるようにがんばって欲しいものです.

2008年10月27日月曜日

投稿動画の再生回数ランキング

 ニコニコ動画に動画を投稿するようになって,早いもので今日で一ヶ月になりました.ここで,これまでに再生された回数のベスト3についてコメントしたいと思います.
 第三位は「同時6軸制御によるキャラクタライン加工」でした.あまり見られない加工ということで評価されているようです.しかし,二日後に投稿したバージョンアップ版の再生回数は,あまり伸びていないです.新しい動画の方がきれいに撮れていて,再生時間も長いのですが...

 第二位は「同時5軸制御によるインペラ加工」です.正直,最終的には,この動画が一位になると思っていました.でも「マイリスト」への登録数は一番でした.汎用的な動画として使われているのかもしれませんね.

 第一位は「同時5軸制御によるチューブ加工」でした.第二位のインペラ加工の動画にダブルスコアという圧倒的大差をつけての優勝です.この加工の良さが分かるとは,ニコ動を見ている人のレベルの高さがわかります.

 もう再生回数も伸びなくなっていますが,コメントなどでコミュニケーションもとれてよかったと思っています.今でもコメントを書いてもらうことを,あまり期待せず,楽しみに待っています.一方,YouTubeに投稿した同じ動画の再生回数は寂しいものです.こちらはユーザー登録しなくても見ることができるので,研究室のWebコンテンツにリンクを作ろう考えています.
 とりあえず,動画の投稿は一段落といったところです.今年の研究成果でいいものが出てきたら,また投稿しようと思います.

2008年10月26日日曜日

おじいちゃんの大切な1日

 今日,ゴルフスクールを終えて着替え,ラウンジで妻を待っているときに置いてあった朝日新聞を読んでいると,国内のある工作機械メーカーが,子供向けの絵本を発刊したという記事を見つけました.
「おじいちゃんの大切な1日」(幻冬舎/牧野フライス製作所・重松清・著)2008年8月31日初版発行
 内容は詳しく覚えていませんが,工作機械に関係のあるおじいちゃんと孫の話ということでした.文章やイラストは有名な人が担当されたようです. 15,000部発行したということですが,市販する予定はなく,まずOBや関係者に配り,3000部程度を学校など希望する団体に配布すると書いてありました.
 工作機械を一般の人たちにアピールすることは大事だと,これまでこのブログでも書いてきました.子供を対象とした工作機械の絵本は記憶になく,とてもよい試みだと思います.
 しかし,このような本が8月に発刊されていたということを,10月も終わろうとしている今日になって初めて知りました.そして,家に帰ってきて詳しく調べようとインターネットで検索しても,書名,出版社,著者,発行年月日しか分かりません.朝日新聞には問い合わせ先が書いてありましたが,これでは朝日新聞の紙面を見た人しか入手できません.しかも,配布先を学校などの団体に限定するとなると,この本が一般の子供の目に触れることはほとんどないと思います.これでは,せっかく作った本が,あまりにももったいないです.無償で配布するつもりならば,私だったらPDFファイルにしてWeb上に公開します.
 今週末から東京ビックサイトで開催されるJIMTOF2008で,この絵本が見られることを期待したいと思います.