2011年7月2日土曜日

嘆きの丘の聖なる星

 今日は,「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を観に,府中の映画館まで行って来ました.私が「ハガレン」を観るなんて,驚く人がまだいるかもしれませんが,妻と一緒になって以来,ロボットアニメよりファンタジーアニメの方が好きになってしまったような気がします.ヘタレですいません.このハガレンも,妻が大好きだというので一緒に見るようになり,私もすっかりハマってしまいました.今回の映画も,前売り券まで買って,観に行くのを楽しみにしていたものです.
 この映画,今日が封切り初日でありました.実は,私は封切り初日の映画を観たことが一度もありませんでした.今週,何気なく専用Webサイトを見ていて,来場者特典として「鋼の錬金術師 第11.5巻 ~旅立ちの前に~」を先着順にプレゼントするという情報を入手し,どうせ観るのなら,もらえるものはもらっておこうと,思い切って出かけることにしました.
 映画館に着いたのは2回目の開演の30分前.いい席どころか,席が取れるかどうかを心配していましたが,それなりの席をあっさり取ることができました.特典の11.5巻も,あっさりゲットすることができました.正直,拍子抜けでした.開演時間になっても,空席が目立ちました.やはり,TVアニメも雑誌の連載も終了している今になって,番外編みたいな内容の映画は厳しかったのかもしれません.
 しかし,映画自体はよくまとまっていて,それなりに楽しむことができました.やはり,ハガレンの良さは「テンポ」ですね.グラフィックの荒さが少し気になりましたが,動きが激しいアニメなので,目くじらを立てるほどではありませんでした.ハガレンが好きな人なら,十分楽しめる内容だと思います.妻も満足しておりました.
 おそらく,ハガレンの新作はこの映画が最後になるのではないかと思います.少し寂しい気もしますが,これでいいのだと思います.

2011年7月1日金曜日

「原発のウソ」

という新書を,今日の昼に大学生協で見つけました.最近,原発に関する本を一冊読んだばかりですが, ⇒ m-shige's log: 「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」 先週末,品川駅の新幹線ホーム上の書店で,この本だけ売り切れになっていたので,どんな本なのか気になっていました.早速購入して何気なく読み始めましたが,あまりに衝撃的な内容に引き込まれてしまい,3時間足らずで読みきってしまいました.東海村の臨海事故で被曝して亡くなった作業員の人の話では,思わず涙がこぼれました.今は,絶望感で胸がいっぱいです.私は今日のこの時から,反原発の側に立つことにいたします.もっと早く,このような考え方に辿り着くべきでした.これまでの自分の不勉強を恥じ入るばかりです.

2011年6月30日木曜日

【エッセンシャル版】 ドラッカー Part1

 読まずに積んであった週間ダイヤモンドのドラッカー特集「みんなのドラッカー」を,今月の頭にやっと読んだ⇒ m-shige's log: みんなのドラッカー と思っていたら,今月半ばに,またもやドラッカーの特集号 「【エッセンシャル版】ドラッカー」 が出てしまいました(笑).これも迷わず購入して,今度はすぐに読んでしまいました.そろそろネタ切れではないかと心配していましたが,今回の特集も面白かったです.特に興味深く読んだ記事を紹介していきたいと思います.

 まず,「Part 1 ドラッカーが語りかける」の最初の記事,ドラッカーから非営利組織論の薫陶を受けた愛弟子の方のエピソードの内容に,大変感銘を受けました.
 この愛弟子の方が博士課程に進むことをドラッカーに事後報告したときに「クレイジー!」と言われてしまい,その真意を尋ねたときの言葉.

「ギルドって知っているかい?靴のギルドというものもあって、それになるためには完璧に美しい靴を作るテストがある。博士論文なんてギルドになるために作る靴だね。左足のぶんしか作らないんだから、どんなに立派でも使い物にならない。そんなくだらないものはさっさと書いてしまいなさい。」

「ギルド」については,広辞苑第五版に以下のような解説があります.

ギルド【guild】
中世ヨーロッパの同業者組合。同業の発達を目的として成立。11世紀にまず商人ギルドができ、12世紀に手工業者ギルドが派生。都市の政治的経済的実権を把握、中世都市はギルドにより運営されたが、近代産業の勃興で16世紀以後衰退。

 愛弟子の方は,この言葉の意味を「博士号を取るだけでは、社会になんの貢献もしないのだから、それ自体を目的にするな」 ということだと理解されたようです.とても真摯な態度ですね.

 私も博士号については,まったく同じ考えを持っています.一般的に,研究者は学位を取ってからの活動期間の方が長いのです.学位を取るための活動は,ほとんどが自分のためだけの活動です.もちろん,学費を払っているわけですから,自分のことに専念する資格がある.しかし,学位を取ったことだけで満足してはいけません.数年間の学生生活で専門分野を極めることなど不可能なのです.むしろ,その後も研鑽を積み重ね,確立した専門性を社会に還元するように努めるべきだと思います.

 以上の意見は,あくまで一工学者の私見です.文系と理系でも異なると思いますし,学位に対する考え方も色々あると思いますので,あくまで私の個人的な意見として見ていただければ幸いです.

 その他にも,幾つか紹介したい記事がありますので,後日,投稿したいと思います.この特集号,オススメです!

2011年6月29日水曜日

電通大と学生運動

 私は,現在勤務している電気通信大学の卒業生でもありますが,私が入学してから既に20年以上が経ちます.入学当時にあった建物は,ほとんどが改築,あるいは取り壊され,現在の東地区で当時のまま残っている建物は,現役のものとしては本館とC棟,他にあげれば,現在は東34号館と呼ばれているらしい東地区の一番奥にある旧生協食堂周辺の建物ぐらいでしょうか.
 今日,そのC棟で仕事をしていたのですが,一緒に作業をしていた年配の先生が,3階の教室の廊下側の窓に残っているテープの跡は,学生運動のピークといえる1968年(昭和43年)の東大紛争の頃,その教室に立てこもった学生が,廊下側から内部が見えないように目張りをした跡だと聞いて驚きました.本学でも,学生運動があったことは伝え聞いていましたが,話を聞いただけだったので,こうやって明確な痕跡を見ると実感みたいなものが湧いてきます.また,当時は先に出てきた東地区の生協食堂にも学生が立てこもったそうで,食堂のカレーを食い尽くしたということです.
 今の学内の様子からは,昔ここで学生運動があったことなど想像もできませんが,入学当初のことを思い出す機会となりました.電通大,本当に変わりました.

2011年6月28日火曜日

「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」

という本を,この前の土日に大阪に行った時の行き帰りの新幹線の中だけで読み終えました.この本,実は妻が立ち読みしていて目からウロコが落ちたということで買ってきて,私にも是非読んで欲しいと貸してくれたものです.最近,書店でよく見るようになった,原発事故に関する書き下ろしです.とても読みやすい文章で書かれており,特に後半はテンポよく読むことができました.
 原発事故に関係する内容については,正直,あまり目新しい点はなかったというか,想定内の内容でしたが,第3章「自然エネルギー幻想と石油のウソ」の内容は,目からウロコでした.目次を見てみても,「水力発電は自然を破壊する」,「バイオエネルギーは国が失敗を認めた」,「太陽電池はドイツでも厳しい」,「石油は8000年大丈夫」などと,国内で一般的と思われていることとは真逆の考えが書いてありました.私は環境問題の専門家ではありませんので,論破することなどできませんが,一応,論理的に述べられているので,こういう考え方もあるのだなぁと思いました.
 特に印象に残ったことは,石油危機や地球温暖化などの問題も,ある組織が自分の利権を拡大するために提唱したものかもしれないということです.私がよく「正義とは各自が定義するもの」と言っていますが,石油危機や地球温暖化も,もしかすると同じようなものなのかも知れません.
 どのような問題についても,色々な人の考えを聞くことは大事なことなのだと思いました.

2011年6月27日月曜日

I先生の結婚披露宴:余話

 今日の朝,昨日の結婚披露宴で引出物としていただいた,鶴と亀を模した紅白饅頭を食べました.餡がぎっちり詰まっているなど,なかなかの美味でしたが,食べるのがもったいないと思うほどの美しさでした.リビングテーブルの上には,披露宴の最後にいただいた小さな花束の花が飾ってあります.楽しかった昨日の披露宴の余韻が残るすっきりとした気分.震災後から,最高の精神状態で日常業務に突入しました.
 午後,昨年本学科からTDUに転出したT先生が,突然訪問してくれました.前に会ったときよりも少し太って,髪にも白いものが目立つようになっていましたが,前に会ったときよりも元気そうでした.思えば,I君がまだ本学に居た頃は,T先生と三人でよく飲みに行ったものです.当時の様子を懐かしく思い出すと同時に,このタイミングで二人に会えたことの偶然に驚かずにはおれませんでした.人との出会いは本当に偶然の産物であり,何にも替えがたい大事なものなのだとつくづく思いました.
 

2011年6月26日日曜日

I先生の結婚披露宴

 今日,平成23年6月26日日曜日は,大学の研究室の後輩で,現在は徳島大学で教授をしているI先生の結婚披露宴に出席しました.気が付いてみれば大安吉日.さすがです.以降は,プライベートモードに切り替えて,I君と呼ばせていただきます.
 宴会場階で,久しぶりに会う後輩の顔を見つけた時,「なんでここにいるの?」と思わず訊ねてしまいましたが,「ああ,研究室の同期なんだ? とすると,あいつも,あいつも,来るのかなぁ?」と思っているうちに,その面子が次々と現れて,久しぶりの再会を喜ぶと同時に,近況報告をしあいました.全員,生産技術に関する仕事をしていているとのことです.中には,金型製作に携わっている後輩もいて,思わず型技術協会の活動を紹介なんかしてしまいました.
 披露宴では,まるでトレンディドラマのような二人の馴れ初め話にびっくりしました.詳しく話すことはできませんが,偶然って,本当にあるのですね.ヒントは,「グレープフルーツ」と「新幹線」です.でも,よく考えたら,この広い世界で男女一組が結婚するなんて偶然そのものですから!かなり変わっているけど,ありかな?みたいな?
 披露宴の最後の方になって,やっと酒を飲ませようと新郎新婦のところに出向いていきましたが,まったく使われていない足元の「魔法のバケツ」を見つけて驚愕しました.それまでに,かなり酒をつがれているように見えたのですが,すべて干していたのですね.顔を見ると既に真っ赤で,ただでさえ人前で話すのが苦手なのに,最後の挨拶は大丈夫なのかと期待,じゃなくて,心配していましたが,期待どおり,じゃなくて,心配したとおり,最後の挨拶では居直ったのか,完全にアドリブモードに突入してしまい,これまでに聞いたことがないほど楽しいスピーチとなりました.でも,こんなときでも自分をさらけ出せるI君に感動!
 新婦の方は,とても綺麗で,しっかりした人に見えました.新婦の友人の方がスピーチで,「ゆりのように綺麗で,ひまわりのように明るくて強い人.」とおっしゃっていましたが,本当にそのとおりだと感じました.見たこともないような優しい顔で新婦と話すI君を見て,「大丈夫,これはいい夫婦になる!」と確信しました.

 I君,結婚おめでとう.新しい職場で色々と大変でしょうが,奥さんと力を合わせて頑張ってください.今後ともよろしくお願いします.

 「永遠の幸を祈る」