2013年7月27日土曜日

勉強は人間の使命

 平成25年7月27日土曜日は,まず,「MF-Tokyo 2013 プレス・板金・フォーミング展」 を見学するために,東京ビッグサイトに行って来ました.今年から,加工に関する講義の担当となり,レーザ加工や溶接について教えることになったので,これまで以上に幅広いリサーチをしなければなりません.平日は色々と対応しなければならないことがあるので,今回の展示会のように土曜日も開催していただけると,とても助かります.
見学して印象に残った技術は,インプロセス計測の結果を加工条件に反映するサーボプレス,ファイバーレーザの普及,ハンディタイプのレーザ溶接システムでした.ファイバーレーザについては,新機種を発表しているメーカが多く,正に今のトレンドだと感じました.また,レーザ溶接がTIG溶接のように手軽にできるシステムがあるということを初めて知りました.むしろ,TIG溶接よりも簡単そうに見えました.細かな組立溶接に有用だと思います.この溶接なら,女性でも出来そうだと思っていたら,実際に女性がデモンストレーションをしているブースもありました.逆に,このように細かな溶接は,女性の方が向いていると思います.あくまで個人的な感想ですが.

 12時半までに大体見学してしまったので,そのまま上野の 「国立科学博物館」 に行くことにしました.途中,山手線で上野駅を超えて鶯谷駅で降り,天台宗関東総本山 「寛永寺(かんえいじ)」「根本中堂」 を参拝しました.御本尊の薬師如来は,秘仏ということで拝めませんでしたが,真剣にお参りさせていただきました.

「国立科学博物館」 には,14時頃に到着,これから何度も来るだろうということで,1,000円で1年間,常設展の見学が無料となる 「リピーターズパス」 の手続きをすませ,早速,一番見学したいと思っていた 「地球館」 の2階にある 「科学と技術の歩み」 のフロアに突入しました.
 小惑星探査機 「はやぶさ」 が小惑星 「イトカワ」 から持ち帰った微粒子が,7月17日(水)から一般公開されていて,光学顕微鏡をとおして実際に観察できるということだったので,30分ほど並んで観察させていただきました.地球人の自分が,宇宙の遥か彼方を周回している小惑星のカケラを見ているのかと思うと,なんとも言えない不思議な気持ちになりました.
 フロアには,江戸時代から近代までの間に,日本で開発された科学技術が数多く展示してありました.このフロアだけの見学に3時間も費やし,今日は燃え尽きてしまいました.でも,本当に楽しかった! どれも興味深いものばかりでしたが,どの時代の先人達も,本当に偉大だと思いました.

 特に,日本で初めて量産された国産乗用車 「オートモ号」 を見たときは,思わず声をあげてしまいました.この博物館は,豊川順彌の仕事をきちんと評価しているのですね.素晴らしい!

 展示会,寺,博物館と見学して,興奮と混乱が交錯しているような状態ですが,どんなことでも勉強するということは楽しいですね.暑い夏は,涼しい館内でお勉強.オススメです.

2013年7月26日金曜日

JSME RC257 第8回研究分科会

 平成25年7月26日金曜日は,「日本機械学会RC257 革新的工作機械技術に関する研究分科会 第8回 研究分科会」 に参加するために,四ツ谷駅近くにある上智大学に行って来ました.途中の信濃町駅で降りて,東京四谷の総鎮守 「須賀神社(すがじんじゃ)」 を参拝しました.この辺りは,由緒あるお寺がたくさんありますね.いつの日か,ゆっくり散策したいです.

 13時30分から始まった研究分科会は,主査のSNN先生の開会挨拶の後,上智大学のSKMT先生が,「砥石作業評価のアプローチの成果とその将来展望」 という題目で講演されました.研削における砥石の表面をレーザでオンライン計測するという内容でした.計測の精度と速度が課題ということでしたが,非常に重要な基礎研究だと感じました.
 続いて,同じく上智大学のSMZ先生が,「工作機械産業ビジョン2020をどう推進すべきか」 という題目で講演を始めましたが,私は16時15分からの講義のために,途中で失礼させていただきました.配布された資料を見た瞬間,とても示唆深い講演になるだろうと確信したのですが,本当に残念無念でありました.

 今日で,担当している前期の講義のすべてが15回を終了して,一区切りとなりました.夜は夫婦で調布駅南口近くにあるワインと南欧料理の店で,温野菜,キッシュ,パスタなどの料理を,ビール⇒ワインで楽しみました.この店は,料理はもちろん美味しいのですが,なんといっても給仕してくれる男性の気遣いが心に染みます.本当に気持ちよく食事を楽しむことができました.そして,妻の厳しい審査を突破して,我が家の外食候補店として登録されることになりました.この店で皆さんと食事することを楽しみにしております.

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2013年7月25日木曜日

逆境が一番の修行期間

が,今日25日の 『日々のことば 本田宗一郎「夢」』 のことばでした.『順調に行っているときに思い悩み、苦心する人はいない。思うようにならず、「困ったな」というときにこそ、真剣に悩み、多くのことを学ぶ。逆境をくぐり抜けないで、成功しようなどというのは虫のいい話である。』 という解説が添えられていました.うーん.今回のことばには,諸手を上げて賛成とはいかないですねー
 人生でまったく逆境を体験しないなんて人は,ほとんどいないと思います.私の周囲を見回してみても,なんの苦労もなく,やりたいようにやっているなんて人は見当たりません.かと言って,逆境は必ずくぐり抜けることができるのかというと,そんなことはないと思います.不遇のままフェードアウトしていった人もたくさんいましたから.それに,逆境にも色々なタイプがあると思います.ほとんどの場合は,自業自得の逆境だと思いますが,他人から与えられる理不尽な逆境もあるし,逃げることのできない逆境もあれば,逃げることができる逆境もある,本当に多種多様だと思うのです.かく言う私自身も逆境の只中,現在の逆境からなんとか脱出して,あの時の修行期間があったから,今の自分がある,なんてかっこええことを言えるようになりたいものです.

2013年7月24日水曜日

スケールは,基本です

 私は,他愛のないモノの写真を撮って,ブログなどに掲載するのが好きなのですが,必ず,モノの横にスケールを添えるようにしています.これは,大学で配属された研究室内で徹底されていた方針で,すっかり癖になってしまいました.日常的なものであれば,一緒に写っているモノの大きさと比較することによって,おおよその大きさは分かりますが,研究などの場合,一般的なモノと一緒に撮るのは不自然なので,スケールと一緒に撮ることが基本となっています.

 例えば下の写真は,我が家の今晩のおかずの素材となったゴーヤです.スケールが分からないように,テーブルの上で単独撮影してみました.長さは何ミリに見えるでしょうか? Facebookに 「(問題)このゴーヤの長さは,何ミリでしょう?」 というコメントを添えて,この写真を投稿してみたところ,180mm,220mm,260mm,350mm,といった回答が寄せられました.

 答えは 「380mm」 です.1本100円以下という値段にもかかわらず,あまりの大きさに圧倒された妻が,2本も買ってきたうちの大きな方です.まな板からはみ出してしまうほどでした.知らないモノの大きさは,さすがに分からないと思いますが,よく知っているモノでも,今回の野菜などのように,大きさが決まっていないモノの大きさは分からないでしょう?

 どんなモノでも,誰もが知っているという保証はありません.というわけで,私はどんなモノを撮影する時でも,スケールを置き続けたいと思っています.不器用者と,笑いますか? 今晩のゴーヤチャンプルーは,圧倒的なゴーヤの緑が前面に出てくるような感じとなりましたが,少々苦いながらも,美味しくいただきました.夏野菜はいいですね.残りの1本も,美味しくいただきたいと思います.

2013年7月23日火曜日

綾瀬はるか 「戦争」を聞く

という岩波ジュニア新書を,今週の日曜日に買って,その日のうちに読了しました.リーディンググラスを使うようになって,読書量が確実に向上しました.最近,読書から離れていたのは,やはり,老視の影響が大きかったようです.

 この本は,広島出身の女優・綾瀬はるかさんが,被爆者や沖縄戦の関係者のもとを訪ねたときの様子を文章にしたものです.どうして,この本を買うことになったのか.綾瀬はるかさん,いいですよね.もちろん,綺麗な女性なんですが,それだけではないような気がします.どうしてなんでしょう? よく,分かりません.書店でこの本の表紙を見たときに,そういう気持ちだけがきっかけで,手にとって読んでみたのですが,何気なく読んだ部分がまずかった.思わず泣きそうになってしまい,慌てて本を閉じて,顔を伏せたまま店内をぐるぐる歩きまわり,落ち着いたところで,本をレジに持っていって購入したというわけです.

 掲載されていたエピソードは,どれも考えさせられるものばかりでしたが,特に印象に残ったものが二つありました.
 一つ目は,長崎原爆資料館で見たことのある 「遺体の傍らに呆然と立ちすくむ少女」 の写真にまつわるエピソード.資料館で読んだ説明には書かれていなかった真実と,最近になって実現した奇跡のような再会に,とても深い感動を覚えました.長崎原爆資料館の説明も,この事実を加えて変更されているかもしれません.
 二つ目は,真珠湾攻撃にまつわるエピソード.黒焦げになったアメリカの人の死体の写真に,大きな衝撃を受けました.考えてみれば,アメリカの人のこのような写真を,これまでに見たことがありませんでした.心の奥で,日本人は被害者なのだという気持ちがあるのかもしれない.日本人も加害者なのだという事実を考える,とても重要な機会となりました.このような写真が展示されることになったというハワイのアリゾナ記念館,必ず,見学に行きます.

 戦争は,多くの普通の人間を,想像もできないような人間に変えてしまう.人間が,人間でなくなってしまう.「伝えておかなければならない 大切な記憶」 でいっぱいのこの本,「ジュニア新書」 という肩書きに惑わされることなく,是非,多くの人に読んでもらいたいと思います.

2013年7月22日月曜日

藤田寛之のミスをしないゴルフ 飛ばなくてもスコアは上がる!

という本を,先週末読み終えました.ツアー通算15勝のうち,40歳となった2009年以降に9勝をあげ,2012年には43歳で日本ツアー賞金王,「アラフォーの星」 と呼ばれた藤田寛之プロは,実は私と同い年なんです.「いいね!」 している藤田プロのFacebookページで,この本のことが宣伝されているのを見て,思わず衝動買いしてしまいました.やはりFacebookは,マーケティングにとって,強力なツールだということを体感しました(笑)

 基本的には,NHK Eテレ で放送された趣味講座番組の内容と同じだったので⇒「m-shige's log: 「趣味Do楽」 でお勉強」,良い復習になったと思っています.同じ内容でも,異なるメディアを使って入力すると,さらに記憶が定着するような気がします.

 私のスイングの欠点は,手首を使いすぎてコックが早く解けてしまい,ハンドファーストの形にならないということです.これは,子供の頃に野球をして遊んでいた時のバカの一つ覚えで,打つ時に右手を押し込んだ方が打球が飛ぶということを知り,そのまま定着してしまった癖なのです.もちろん,ゴルフも手首を使った方が飛ぶような気がしますが,「どんな角度にでも曲がる手首を使って打つと、スウィングの軌道がブレやすく、方向性も安定しない」 というのが,藤田プロのスウィングの考え方です.打球が左右にバラついて安定しないという私の欠点にも,ぴったりと当てはまります.

 最近は,手打ちにならないように左脇を締めて左腕と体を一体化し,アドレスでフェースがボールをスクエアに捕える状態を作った状態で手首を固定したままスイングするように心がけています.おかげで,打音がだいぶ変わって来ました.今まではダフることが多く,打った感触も悪かったので,あまりいい気分で練習できていなかったのですが,最近は感触良く打てるようになってきたので,球を打つのが楽しくなってきました.今度こそ,開眼したと思いたい! 次回のラウンドが楽しみです.

2013年7月21日日曜日

参議院選挙2013

今日は,第23回参議院選挙が行われました.私達夫婦も,ゴルフスクールの帰りに投票所となっている小学校に立ち寄り,投票を済ませました.投票の後,掲示されていた投票率を何気なく見て,目を疑いました.40パーセントに届いていませんでした.しかも,各年代まんべんなく.帰宅してニュースを見たところ,どうやら全国的な傾向であるということが分かりました.うーむ… 今回の選挙は,これから数年間の国の行く末を左右する,とても重要な選挙だと思うんですけどね.

 ここで19時10分となり,八重の桜へ.鶴ヶ城が落城し,会津編も終わりですね.ここまでは,ザ・会津という内容でした.今後の,八重さんを中心とした新展開に期待します.

 そして,結果は自民・公明からなる政権与党の圧勝,開票開始直後に過半数を超えることが報道されるほどでした.国家公務員は,公職選挙法に違反する行為はもとより,政治的中立性に対する国民の疑惑を招くような行為は,厳に慎むように指示されております.なので,今回の選挙結果については,一切,私見を述べることができません.ねじれが解消されることにより,大きな力を手に入れた政権与党には,経済の再生はもとより,世界の恒久平和を第一に考えて,国政にあたって欲しいと思います.