2013年5月25日土曜日

生誕44周年記念イベントを開催してもらいました

  今日は,来週が誕生日という私のために,妻が私の行きたいところに連れて行ってくれました.というより,行きたいところに付いてきてくれた,と言うほうが正しいでしょうか?(笑)ということで,お言葉に甘えて,上野の東京国立博物館の平成館で開催されている 「国宝 大神社展」 を見学することにしました.
  上野駅から国立博物館に行く途中,国立科学博物館の北側にある 「輪王寺(りんのうじ)」,通称 「両大師堂(りょうだいしどう)」 も参拝させていただきました.「両大師」 とは,「天海 (慈眼大師)」「良源 (慈恵大師)」 だったんですね.良源は,「元三大師(がんざんだいし)」 として地元調布市にある深大寺でも信仰されているので,少し,縁のようなものを感じました.
  東京国立博物館には学生だった頃に何度も来たことがありますが,大学教員となってからは一度も来たことがなかったので,平成11年に会館したという 「平成館」 に入るのは初めてでした.結局,特別展 「国宝 大神社展」 を見学するだけで,13時半から16時半までの3時間を費やしてしまいました.神社のアイテムはキケンですね.でも,やっぱり私は,実際に神社を参拝して,そこにあるものを見る方が好きですね.各地の神社が所有する国宝や十分を一ヶ所に集めて,それらを一度に見られるというのは,とっても有難いことなのですが…
  閉館まで少し時間があったので,「法隆寺宝物館」 を見学することにしました.これも,前回,私が来た時にはなかった建物です.館内には,法隆寺から皇室に献納された多くの宝物が展示してありました.どれも飛鳥時代のものなのに,完成度が高いものばかりで驚きました.やはり,法隆寺は別格ですね.今日は30分間でかけ足の見学だったので,次回,特別展を見に来るような機会があったら,時間を調整して 「法隆寺宝物館」 もじっくり見学したいと思います.そして,法隆寺に行きたくなりました(笑)

  夜は,結婚披露宴を行った都内のホテルで食事しました.昨年の結婚記念日のお祝いのときに利用した鉄板焼きの店の印象がよかったので ⇒「m-shige's log: 結婚8周年記念祝賀会」,今回も利用することにしたそうです.でも,20%ご優待券がなければ,とても利用できませんけどね(笑)
調理前の食材.この状態で,既に美味そう(笑)
北寄貝 ハモンイベリコと日向夏の取り合わせ
アーモンド香るグリーンアスパラガスの擂り流し
活車海老
サラダ
鰆のポワレ ホタル烏賊 桜海老のガレットと
高知県産仁淀川山椒を合わせて
そして,メインディッシュの 「季節の焼き野菜」 と 「特撰和牛ステーキ」 の写真を撮り忘れるというね… orz
ご飯 味噌椀 香の物
デザート.お祝いプレート付き.
  朝から晩まで私のためにアレンジしてもらいました.現在,私のことを一番理解してくれているのは妻でしょうね.本当に思い出に残る一日となりました.またしばらくの間,頑張ることができそうです.


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2013年5月24日金曜日

「㈱タックス」を見る

「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業のNEXT STAGE~」 の取材のために,平成25年5月24日(金)の午前は,東京都八王子市左入町にある 「株式会社タックス」 を訪問しました.以下,前回の投稿から引き続き,「である」調で書かせていただきます.

株式会社タックスは,1989年(平成元年)に操業開始.「TAX(税金)」 ではなく(笑),「TACS(タックス)」  という社名は,「Tokyo(東京)」「T」「Aluminium(アルミ)」「A」「Kanagata(金型)」「K」「Sekkei(設計)」「S」 から名付けられたものだそうだ.

 メーカーは,企画・設計した製品の仕上がりを,明確に把握してから製作に臨みたい.そして,一刻も早く量産に移りたい.そのための鍵となるのが,製品の雛形ともいえる 「試作品」 である.㈱タックスは,その試作品の製作を生業とする企業であり,その対象は,ヘリコプターの部品や船舶のモーターの部品,光学機器などの精密部品の他,日常的なものとしては,携帯電話や自動車部品など,実に幅広いものがある.創業当時は,NTTから民間に開放された電話機製造のための試作で忙しかったそうであるが,そのうち,同業者との差別化を図るために,樹脂製品だけではなく,アルミ製品の試作も試みるようになっていった.

初期の HONDA ASIMO の手の部品の試作は,一手に引き受けていたそうだ.

 タックスが採用している 「アルミ精密鋳造・真空注型方式」 は,切削加工や砂型を利用した鋳造による方式と比較して,製作日数やコストの削減という大きな利点がある.ユーザーからの仕様変更やリピート生産の要請にも,迅速に対応することができる.

 真空注型は,樹脂製の試作品を製作するときに用いられる.まず,何らかの方法でマスターモデルを用意し,その周囲にシリコンゴムを注入して主型を作る.そして,シリコンの主型の中を真空減圧し,その中に熱硬化性樹脂を流しこんで乾燥炉に入れ,樹脂を硬化させて成形品を作る.型の隅々まで樹脂が行き渡るため,アンダーカット部を持つなど複雑な形状も成形することができる.出来上がる複製品は非常に精度が高く,金型と比較しても,短期間かつ低コストで複製品を製作することが可能であり,半量産品にも対応できる.

 アルミ精密鋳造は,まず,①マスターモデルを用意して,②シリコンに形状転写した後,③その型に再度シリコンを流しこんで反転型を作り,さらに,④その反転型を石膏で作る.そして,⑤その石膏型にアルミを流しこんで真空減圧することにより,⑥肌面が綺麗で精密なアルミ製の鋳物を得ることができる.最近では,①の工程を省いて,③の反転型を作るために必要となる,②の型の形からマスターモデルにするのが一般的だそうだ.これは①のマスターモデルの反転形状を簡単に作成できる3次元CADの力が大きい.
左の二つは,①の工程を省いて作成された,②反転型のマスターモデル
②の型にシリコンを流し込んで作った③反転型
③の型に石膏を流し込んで作った④反転型
④の石膏型にアルミを流しこみ,真空注型で成形した部品
真空注型機

これからの試作に求められるのは,寸法精度や面粗度だけでなく,限りなく製品と同じ材料を使い,限りなく製品と同じ方法で成形され,重さや強度などの点でも,限りなく製品と同じ性能であるということだそうだ.そうでなければ,部品の性能を確認するための試験に対応できない.これは,最近もてはやされている3Dプリンタによって成形された試作品とは,かけ離れた世界である.3Dプリンタによる造形の欠点は,成形時間,製品の強度,樹脂の値段などの運用コスト… うーむ,まったくもって,話にならない… せいぜい,パーソナルな玩具を作って楽しむ程度であろう.試作屋としては,3Dプリンタを利用した成形技術には期待しているということであったが,タックスで行われている試作は,まだまだ製造業の第一線で活躍することになるであろう.

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2013年5月23日木曜日

現在の職業についた理由,きっかけについて

と質問された私の回答を聞いたら,きっと,がっかりするでしょうね.1997年の秋,博士後期課程の学生で学位が取れそうな気がしてきた私は,当時の指導教員だったTKUC先生から 「助手になれるよ」 と言われたので,「じゃ,それで」 とまるで居酒屋の店員に勧められたアラカルトを注文するような流れで大学教員の職を得ることができました.なんだか,今の若手研究者の人達には申し訳ないようなエピソードですいません.そのかわりと言ってはなんですが,「社会人になって実感すること(学生と社会人の違い,理想と現実)」 という質問に対しては,シニカルモード全開で,皆さんの期待に応えることができると思いますよ(笑) それでも,大学教員になれて,本当によかったと思っています.本当に,TKUC先生に感謝ですね.

2013年5月22日水曜日

型技術者会議2013 特別セッション②「こんな会社で働きたい(働いています)」打ち合わせ

  今日は,「型技術者会議2013」 の二日目,6月19日(水)の10時~12時に開催される特別セッション② 「こんな会社で働きたい(働いています)」 の打ち合わせをするために,愛知県豊川市一宮町にある 「オーエスジー アカデミー ゲストハウス」 に行って来ました.打ち合わせは,登壇者である7人の若手の皆さんに対する質問内容の検討が中心となりました.議論の結果,整理された質問内容は以下のようになります.

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●まず,現在の職業についた理由,きっかけについて(登壇者全員が対象)
・リクルート活動の過程など
●社会人になって実感すること(学生と社会人の違い,理想と現実)
・意図していなかった配属
・ストレスと感じたこと
・もっと勉強しておけばよかった
●仕事をする上で大切にしていること,目指すもの
 (今努力していること,将来の展望,理想とするもの)
・やりがいを感じた,大変だったエピソード
・思い出の出会いやことば
(こんなことがあったから今頑張れている,このことばを心に置いて頑張っている)
・海外勤務の経験など
●女性目線の質問
・女性だから得したこと・損したこと
・女性から見て男性社会に足りないもの
・男性から女性社員に期待すること
●最後にまとめとして,自分の考える「ものづくり」について(登壇者全員が対象)
(「ものづくり」は幅が広い表現なので,それぞれの職種や立場におけるものづくりでよい)
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まとめながら,どの質問も若手に限らず,すべての年代の方に聞いてみたい内容だと思いました.自分が聞かれたら,どうだろう? ちょっと,考えてみたいと思います.このセッション,登壇者の上司の方にも,是非,参加していただきたいと思います.

 昼食後,車で数分のところにある 「大池工場」 を見学しました.この工場は,超硬ソリッドドリル・エンドミルを生産している工場で,2年前に見学したことがあります ⇒「m-shige's log: 第98回型技術セミナー」.当時のブログの内容を見直しながら,何百台もの研削盤を管理・運営しながら,月産数万本にもおよぶ多種多様な工具を生産するのは,大変なことだと思いました.

 途中,無理をお願いして,近くに鎮座する 「砥鹿神社(とがじんじゃ)」 を参拝させていただきました.三河国一宮です.やっぱり,一宮は違いますねぇ.

 続いて,「GT(グローバルテクノロジー)センター」 を見学させていただきました.ここは,開発部門と切削試験室を集結させた製品開発の中核として,新製品の開発試験などを行なっているところです.ユーザーから寄せられる多様な課題に対応するために,様々なメーカーの工作機械が導入されていました.

最後に,豊橋駅近くの小料理屋で,会議の続きならびに懇親の会となりました.セッション担当になってから約半年,ようやくメンバの皆さんにお会いすることができました.ぞれぞれ,個性的な方ばかりでしたが,人のことは言えませんよね(笑)ご縁を大切にしながら,6月の本番に向けて,準備を確実に進めていきたいと思います.

2013年5月21日火曜日

「㈱菊池製作所」を見る

「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業のNEXT STAGE~」 の取材のために,平成25年5月21日(火)の午前中は,東京都八王子市美山町にある 「株式会社菊池製作所」 を訪問しました.以下,執筆作業効率化の都合のため,「である」調で書かせていただきます.

  菊池製作所は,1970年の創業から三十数年,「あくなき挑戦で未来を切り開く」 をモットーに,開発・設計から金型製作,試作,評価,量産に至るまでの 「一括・一貫体制」 を確立し,ありとあらゆる分野の新製品開発をサポートしてきた 『総合ものづくり支援企業』 である.
  設計,金型製作,モールド成形,プレス加工,板金,切削,ハンドモールド等,多種多様な加工が要求される製品に対して,試作品の製作から始まり,製品化した時点での量産まで一括して受注することによって,高品質・低コスト・短納期などの厳しい条件を克服しており,現在でも多くの一流メーカーと取引をしている.3次元CAD/CAMのデータに基づいた部品加工,メタルインジェクション,マグネシウム成形など,次世代の部品や新技術の開発にも積極的に挑戦している.
 開発・設計部門と設計データをオンラインで共有する国内9ヶ所の工場に,約200機種,300台を超える加工機械を導入して,短時間で試作加工およびその評価を行える体制を確立している.見学させていただいた本社3工場の設備だけでも圧巻であったが,福島工場はこの数倍の規模というから,本当に驚きである.
V33の新品12台が並ぶ新工場
ロボドリル9台で構成される加工工場
アマダのベンダーマシンも並ぶ
 社会貢献の一貫として,独自開発商品の開発ならびに産官学での共同研究開発を積極的に行っている.本社敷地内に 「ものづくりメカトロ研究所」 を併設,大学の研究室や地方自治体,公的機関などとの連携による新製品および新技術の開発や,地域に密着したプロジェクトの推進に力を入れている.その活動範囲は,研究開発だけにとどまらず,開発したノウハウを生かしたビジネス面のサポートも行っている.企業の枠にとらわれない組織や人との交流によって,新しいアイデアが生まれる.

 「パラレルリンクメカニズム」 は,6つのモーターが並列(パラレル)に配置されたステージを,3次元空間上の任意のポイントに高精度に位置決めする機構である.この機構を応用することによって,パイプを3次元的に曲げる加工機械,「パイプベンダー」 を開発している.単純な円管だけでなく,断面が複雑な形をしたパイプでも自由に曲げることが可能となり,今まで複雑な形状のため量産が困難であった商品の領域を広げることができる.
ステージの回転によって,曲率の大きい曲げ加工が可能

 少子高齢化が進む社会のニーズに着目し,「医療・介護用ロボット」 の開発にも力を入れている.下の写真は,開発したパイプベンダーによって製作された部品を使用した 「肘装着ロボット」 である.スパイラル状の保持具によってふるえをしっかりと抑えつつ,筋肉の動作を筋電センサーで読み取りながら,肘の曲げ伸ばしをモーターの力でサポートする.
簡易的なパワードスーツといえる

 下の写真は,空気圧を利用した 「Muscle Suits」 である.私だけ実際に体験させていただいたが,重さ20キログラムのウエイトを,曲げた腰を伸ばすだけで簡単に持ち上げることができた.少し練習が必要と思われるが,このような腰の動きの繰り返しが予想される介護現場では威力を発揮するだろう.
実は,パワードスーツ初体験でした(笑)

 全自動の 「排泄処理ロボット」 である 「マインレット爽」 の製造も手掛けている.マインレット爽は,要介護者に紙おむつと同じ要領で専用カバーを装着してもらい,排便・排尿した際,おむつ内のセンサーが感知して,寝たままで排泄物の自動吸引と局部の洗浄・除湿ができる 「ロボット」 である.介護・医療分野に,「ロボット」 と名のつく製品が急速に普及しようとしていることを実感した.
たくさんの人を幸せにするロボットになると思います.

 取材前の調査で,本当にたくさんの成形技術を保持していることに驚いたが,試作を手掛けている以上,どのような加工にも対応できなければならないということで,トータル的にコア技術を拡充してきた結果だそうだ.そして今は,それらのコア技術をどうやって生かすかという段階である.その思いが,自社製品の開発に懸ける姿に表れている.
 これまでどおりユーザーから依頼される仕事に加え,自社のトータル技術,産学連携,産産連携を生かした製品開発,そして,それを販売していく,この三本柱で進んでいきたいとのこと.長い年月を掛けて確立された生産技術に基づいた製品開発,これぞ正しく 「Makers」 ではないだろうか.機会があれば,是非,福島工場を見学したい.
取材が長引いて,昼食までご馳走になってしまいました.

2013年5月20日月曜日

近くが見えなくなりました

 どうやら,老眼らしいです.今年になってから,本を読んでいる時に目が霞むような気がしていました.最近,プラモデルを作っている時に,どうやっても作業対象が見えないので,もしやと思って眼鏡を外してみたところ,裸眼の方がくっきり見えるではありませんか.近視が進んだのかもしれないとも思いましたが,先週の人間ドックときの視力検査の結果は,昨年と同じくらいの数値でした.40台前半で老眼ですか… さすがにがっくりしていましたが,「裸眼で作業できることができて,よかったじゃない」 という妻の超ポジティブな励ましのおかげで,少し,元気出ました(笑) これからは身軽な裸眼で,読書とプラモデルを楽しみたいと思います.

2013年5月19日日曜日

焼肉は,食べ放題でいこう!

 今日,味の素スタジアムで開催された 「マニュライフ生命わくわくチャリティラン2013 駅伝&ハーフマラソン in 味スタ」 に参加したFacebook友達が,夕方から調布の焼肉屋で打ち上げをするということで,調布在住の私もスポット参戦させていただきました.

 本当に久しぶりに焼肉食べ放題を楽しみました.自分でも驚くくらい,たくさんの肉を食べて,確かに,お腹いっぱいで苦しくなりましたが,もたれるという感じはありませんでした.要するに,変な油を摂取しなければよいということですね.
 知り合ったばかりの人達とワイワイガヤガヤ,本当に楽しい夜となりました.でも,やっぱり食い過ぎた.苦しい…
最後の30分で,ハラミ三人前を完食した格闘家.

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