今日は，精密工学会の第382回講習会
「あなたの英語に革命が！！ ～日本語から叩き直す英語講座～」 を聴講するために，神楽坂にある
「東京理科大学 森戸記念館」 に行ってきました．
私が大学院生となって，英語の論文を書くことになった時に，事例がたくさん載っている参考書として購入した本が，当時早稲田大学教授だった篠田義明先生の著作
『科学技術論文・報告書の書き方と英語表現』（日興企画） でした．以来，この本をむさぼるように熟読しながら，多くの英文を書いてきました．現在の私の英語力は，リスニングもスピーキングも最低ですが，リーディングとライティングがなんとかなっているのは，この本のおかげだと言っても過言ではありません．
その篠田義明先生を講師としてお招きし，３コマ２時間半も講義していただくという講習会が企画されていると知って以来，万難を排して聴講するつもりでスケジュールを調整してきました．そして万難を排し，今日の日を迎えたというわけです．
篠田先生の講義，本当に勉強になりました．予定の時間を20分も超過していましたが，それでも用意されたテキストの内容を消化することはできませんでした．本来は３日でやる内容だということですから，おそらく，１日あっても足りなかったのではないでしょうか？ 内容がとても濃いので，聞いた内容を完全に消化することができませんでした．何度聴講しても，新しい気付きがあるというのも頷けます．篠田先生の講義を聴講できる電機大の学生を羨ましく思いました．
夕方から開催された
「名刺交換会 交流会」 で，篠田先生にご挨拶する機会を得，持参していた20年前の本にサインしていただきました．感無量，涙が出そうになりました．著作の内容から，厳しい方ではないかと想像していたのですが，話してみると大変気さくで，とても優しい方でした．
「知らないだけ．勉強すればいい．」 というお言葉が印象的でした．本当に，勉強することに終わりはありません．
他人に教えるようになった自分が失いつつあった 「知る」 ということに対する本当の喜びを思い出したような気がしました．素晴らしい講習会でした．今回の企画に携われた関係者の皆様に，心より御礼申し上げます．
