2010年3月31日水曜日

第12回RC240多軸複合工作機械の高度化技術に関する研究分科会

に参加するため,昨日の午後は東大本郷に行ってきました.最近,桜が咲き始めたというのに真冬のような冷え込みで,天気の良かったこの日は,気分的には「小春日和」という感じでした.
 今回の話題提供は4件でしたが,出かける直前までバタバタしていて,最初の講演には間に合いませんでした.2件目の講演は「ナノメカニクス」という,あまり聞いたことのないテーマでした.一般的なミリスケールの構造体に対するセンシングを,ナノスケールの構造体でどのように扱うのかという内容と理解しました.3件目の講演は,「大面積ナノ構造の高速転写と積層ナノ構造の製造技術」というタイトルで,型に彫られた微細なパターンを転写する技術に関する内容でした.事例が多くて分かりやすいお話しでしたが,最後に見せていただいた研究テーマを利用して研究室全体で遊んだことを紹介するビデオが強烈でした.最後の講演は「リスクマネジメントと失敗学」というテーマでした.失敗学といえば,畑村洋太郎先生が有名ですが,今日の濱口先生のお話しも,独特の調子に慣れるのに少し時間がかかりましたが,今の自分にも適用できる興味深い内容でした.
・失敗の上位概念を理解する(事実報告書×)
・失敗知識(いいわけも書かせる)
・フール・プルーフ:失敗したくでも失敗できない.
・フェイル・セーフ:失敗しても安全側に働く.
・未然防止は発明と同じ難しさがある.
紹介いただいた著作,是非,読みたいと思います.
 講演終了後,三つの工学系研究室を見学しました.東大の研究室の設備は本当にすごいですね.これで,同じ国立大学かと思うと,がっくりします.実験系の研究テーマでは,とても太刀打ちできません.我々はアイデア勝負だということを再認識いたしました.ただ,アイデアを実現する財力もあるんですよね.うらやましい.巨額の予算を当てるように,がんばりたいです.
 夕方から懇親会が山上会館地下で開催され,終了後は2次会となりました.このRC240研究分科会は今日で最後となり,次回からRC249として再スタートすることになっています.私は幹事を拝命しております.これまでの前任の先生方は,皆しっかりとした方ばかりだったので,大変なプレッシャーを感じております.開き直るというわけではありませんが,私らしいやり方でよい会にしていきたいと考えております.






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