2010年11月18日木曜日

型技術ワークショップ2010 in 宇都宮

 今日11月17日は,「型技術ワークショップ2010 in 宇都宮」に参加するために宇都宮に来ています.朝6時前に自宅を出発,新幹線を利用して,8時過ぎには会場の栃木県総合文化センターに到着しました.街路樹のイチョウがとてもきれいでした.
 オープニング講演は「ハイブリッドスポーツ誕生ストーリー」という題目で,デザイン担当の本田技研の方と,生産担当のホンダエンジニアリングの方が講演されました.対象となった車はRC-Zです.従来の車は,設計工程でどんなにかっこいいデザインが提案されても,量産のための工程/作業設計を経るうちに,どんどん崩れていくそうです.RC-Zは,製造のためにデザインを諦めるのではなく,ピン角,ネガ面,つながりなど,デザインにあるものを忠実に際限するために,製造技術の方を改良したということです.これまでは,製造の可否を考慮して設計するものと考えてきましたが,今回の話はまったく逆の発想です.大変,感銘を受けました.
 オープニング講演終了後,昼食をはさんで2つのセッション,主にCAEに関連する8件の講演の座長を務めました.最初のセッションでは,プレス成形シミュレーションの内容が多かったです.いずれも,スプリングバック予測などを取り扱っていました.再現性は高いということでしたが,条件の設定が大変そうです.
 同じ部屋で最後に行われた放電加工のセッションで,大学の研究室の後輩のKMさんが発表していました.ワイヤカット放電加工に関するものでした.放電加工の加工液は,水と油の二種類が主に使われていますが,加工速度では水,加工精度では油,という住み分けのようです.環境の点では,水の方がよいように思えますが,どちらの加工液も交換が必要で廃液が出ますし,交換頻度やリサイクル性などを考えると,油の方がよいように思えます.今後は精密加工の需要が高まると思われるので,油加工液の利用が進むのではないでしょうか.大変,勉強になりました.
 最後に,地元栃木県産の農作物を使ったカクテルについて,特別講演が行われました.私は大手ビールメーカーの隙間を埋める地ビールの存在をリスペクトしていますが,このカクテルも言うなれば「地カクテル」です.ビールと同様,頑張って欲しいと思います.
 夜の懇親会では,宇都宮名物のカクテルで乾杯!やはり宇都宮名物の餃子も振舞われました.私は調子に乗って12個も食べてしまいました.どうも,外に出ると食べ過ぎていけません.懇親会終了後,理事が集まってJR駅近くのバーで二次会となり,ホテルにチェックインしたのは翌日の1時でした.とても充実した一日でした.

本日,以下のことばが一番印象に残りました.

「実際に
 それをやらないんだったら
 夢をみてもしょうがないんじゃないか?」


本当に,そのとおり.肝に命じます.

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