2012年9月19日水曜日

目標を達成するために

 祝日だった今週月曜日の夕方,NHKで 「走れ!手づくり自動車~山口・イマドキ大学生の挑戦~」 というドキュメンタリー番組を放送していました.先週末,精密工学会の会場となった九州工業大学で,オリジナルのレーシングバイクや鳥人間コンテストの飛行機など,学生が作ったホンモノのメカを見て刺激を受けていたこともあり,最後まで熱心に見てしまいました.

 自動車を作る学生達を指導する教授は,マツダの社員として,世界で人気のスポーツカー「ロードスター」の開発監督を務めた伝説の技術者です.この先生が,予定通りに作業が進まない状況を見て,リーダーの学生に 「目標を達成するために,何をしなければならないか明確にしないとダメだ」 と言っているのを聞いて,大きな衝撃を受けると同時に,こんな歳になって,こんなに短い言葉で,こんなに動揺してしまう自分の未熟さを痛感しました.

 確かに,一昔前と比較すれば,学生とのミーティングに費やす時間は増えているが,目標や作業内容を明確にしてきただろうか? 確かに,一昔前は細かく指示しなくても結果を出してくる学生が多かったが,昔のやり方が通用しなくなってきていると感じている今,さらなる努力が必要ではないのか.

 というわけで今週から,各学生が取り組んでいる研究テーマの最終目標,それを達成するためにクリアすべき項目と,それらの締め切り,それぞれの締め切りをクリアしたこと示すために見せるべきものなどを,明確にすることにしました.研究室の学生達は,私の変化に気がついたでしょうか? 結果として,これまでよりも細かく締め切りが設定されるうえに,明確な Evidence まで求められるのですから,突然厳しくなったと感じるかもしれません.

 しかし,もっと早くからこうするべきだったと感じています.これまでの私自身が,ずいぶん楽をしてきたのだと思います.時代はめぐり,人も変わりました.変わった人達と一緒に成果を出していくためには,自分の考え方も変えて,やるべきことをやらなければと思います.

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