2013年3月11日月曜日

苦境にあっても天を恨まず

 東京都神社庁が毎月発行している格言集「生命の言葉」.平成二十五年三月の言葉は,東日本大震災直後の3月22日に卒業式を行った,宮城県気仙沼市階上(はしかみ)中学校卒業生代表の言葉でした.

 苦境にあっても天を恨まず

 リーフレットの裏に抜粋が書いてありました.「橋上中学校といえば『防災教育』といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりにも無力で、私達から大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というにはむごすぎるものでした。つらくて、悔しくて、たまりません。…生かされた者として頭を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。…後輩の皆さん、橋上中学校で過ごす『あたりまえ』に思える日々や友達が、いかに貴重なものであるかを考え、いとおしんで過ごしてください。…最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。」

 この答辞,当時,ニュースで見ました.すばらしい答辞でした.こんなにすばらしい答辞,これまで聞いたことがありません.涙が止まりませんでした.一緒に見ていた妻が叫んだ「がんばれー!」 Webで「気仙沼 橋上中学校」 で検索すれば,ほんの一部ではありますが,この答辞の様子を見ることができます.

 あれから2年.正直,当時の計画停電などによって強いられた苦痛の記憶は,薄らいでいるように思います.今の暮らしが「あたりまえ」のものだと思うようになっていないか.一見,ありふれて色の無いように見える今が,実は眩しいばかりに輝いているものなのだと痛感した当時の気持ちを,今月の「生命の言葉」 は思い出させてくれました.

0 件のコメント: