2013年3月4日月曜日

「ラッキー」 ということ

 昨日,深大寺で御朱印を頂いたとき,「天台のしおり」 という天台宗のチラシ(?)をもらいました.このチラシでは,昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学の山中伸弥先生のエピソードが紹介されていました.書かれている内容は大変素晴らしいものです.抜粋して伝えることが難しいので,ここでは,読んでから自分で考えたことを書きたいと思います.

 数学や理学などの研究とは異なり,工学は一人の力だけでは大きな仕事はできません.山中先生が,受賞後にインタビューなどで,家族をはじめ,支えてくれたスタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えている様子を見ていると,医学は理学よりも工学に近いような気がしてきました.先週の土曜日に,今年度で定年退職されるMRT先生の謝恩会に出席させていただきましたが,その時のMRT先生も,自分の業績は学生やスタッフが居てこそのものだと,何度も感謝の気持ちを述べられていました.大きな仕事を成し遂げるためには,人間力が大事ということですね.

「私たちは日々の生活や仕事のなかで、さまざまな人やものごととかかわりのなかで生きています。そのことを自覚したとき、感謝の思いが湧き上がってくるのではないでしょうか。自らの業績を、『ラッキー』と表現できる謙虚さを身に着けたいものです。」

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