2014年4月20日日曜日

新装版「不祥事」を読む

 昨日の午後に実家に帰ってから,パソコンが使えない時間がまる一日あったので,持っていった池井戸潤氏のエンタメ小説 「不祥事」 の文庫版を,一気に読了することができました.先週からスタートした日本テレビ系ドラマ 「花咲舞が黙ってない」(主演:杏)の原作本です.このドラマの再放送も,実家で観ることができました.率直に言って,ドラマは 「半沢直樹」 の方が面白いですね.カメラアングルというか,作りが粗いような気がします.原作は,銀行における不祥事を題材にした短篇を絡めたような作りになっていて,テンポの良さはそのままに,「バブル組」 とは違った面白さがあって,そこそこ楽しめました.

 感想としては,「銀行で働いている人も大変なんだなぁ…」 私は,銀行という組織自体が大嫌いなので,そこで働いている人に対して厳しい態度をとってしまうのですが,彼らは決められたルールに従って仕事しているだけで,何の落ち度もありません.
 私は,現金を扱う作業が苦手です.「お金のことで冗談を言ってはいけない」 と,厳しく教えられてきたためか,お金に対して大らかに振る舞うことができないのです.例えば,学科で作った教科書を販売して集金したお金を扱っているだけで,不安でいっぱいになります.もっと高額の取引を,間違いは一切許されず,毎日毎日絶え間なく処理する.給料が高いとはいえ,そんな仕事を生業にすることなんて想像もできません.今後,テラーの人に対してだけは敬意を払って接することができそうです.
宗家 源 吉兆庵 「黄金の梅」

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