2020年7月9日木曜日

令和二年七月の生命の言葉

 東京都神社庁が毎月発行している格言集「生命の言葉」.令和二年七月の生命の言葉は,柔術に独自の理論と合理性を組み込み,競技としての講道館柔術を開き,その思想が後の多くの武道家にも影響を与えた「嘉納 治五郎(かのう じごろう)」の言葉でした.

 人に勝つより自分に勝て

 アジア人初のIOC委員となった嘉納ですが,その「精力善用(せいりょくぜんよう)・自他共栄(じたきょうえい)」の考えは,柔術で身に付けた力を社会のために使い,対戦相手と共に成長するという理念で,近代オリンピックの精神と融合するものだったそうです.でも,今のスポーツを通じた教育理念は,ずいぶん違うものになっているような気がします.どのようなことも,まず,自分のためにやるという感じでしょうか? しかし,この考え方を批判するつもりはありません.健全な自己があってこそ,初めて社会に貢献できると思うからです.

 ああ! とうとう「生命の言葉」にもケチをつけるようになってしまった.いかんいかん! 健全な自己を確立しなければ!

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