今日は,日本機械学会のRC240 多軸複合工作機械の高度化技術に関する研究分科会で,埼玉県のJR桶川駅から車で30分ぐらいのところにある三井精機工業株式会社の川島工場を見学してきました.この会社が製造している5軸制御工作機械は,精度が高いことで知られており,航空機部品などの付加価値の高い製品の加工によく利用されています.他にコンプレッサも主力製品で,国内でしのぎを削っているトップ3社に含まれているということです.私は,これまでに色々な工作機械メーカーを見学してきましたが,三井精機を見学する機会はありませんでした.卒論や修論のまとめで大変な時期ではありましたが,今回は万難を排して参加させていただきました.
話題提供としては,主力製品の5軸制御工作機械とコンプレッサの紹介もよかったですが,航空機業界の最近の動向に関する話があり,大変興味深く聞かせていただきました.最近の航空機メーカーの勢力図や,ボーイング787など今後の新型機の動向などの業界に関する話から,最近の航空機の構造や,ジェットエンジンの仕組みなどの技術的な話まで,航空機に関する一般的なことがよくまとめられていました.学生のころ,航空宇宙工学の講義で学んだことがたくさん出てきて,とてもなつかしく思いました.
見学した組立工場では,組み立て途中の工作機械を見て,いかにも三井精機らしい精度重視の構造だなと思いました.特に主軸周り.ただ,最近の不況の影響で,受注はもう笑うしかない前年比8割減ということで,工場の中にもかなりの空きスペースが見られました.どの工作機械メーカーも同じような状況ということです.業界としての景気の回復は,まだ先のようです.
2010年1月29日金曜日
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