私は研究者なので,論文を書かなくてはいけませんし,依頼原稿も書くこともありますし,それでなくても日常的に文章を書く機会が多いです.なので,良い文章を書くためのノウハウ本を,ずいぶん読んできました.その中でも,かなり影響を受けたと感じている 「文章のみがき方」 という本があります.辰濃和男著,岩波新書,2007年10月19日 第一刷発行.良い文章を書くために役立つ主題を一つずつ取り上げて解説する短い三十八章で構成されています.でも,全ての主題を満たすような文章は,とても書くことは出来ません(笑).
最初の章の主題は,「毎日、書く」.章のまとめも極めて単純で,「毎日、なにかを書く」 ということです.以下,引用させていただきます.
日々、たゆまずに書く。そのうちにはきっとあなた自身の文章が形をなしていくはずです。
毎日の素振りをせず、いくら野球の解説書を読んでも,野球がうまくなるはずはありません。日記は、野球でいう素振りでしょう。
必要になったからと,突然文章を書こうと思っても,思い通りに書くことはできないと思います.毎日書いているからこそ,必要になった時,すぐに書くことができるのではないでしょうか.
私にとって,毎日書いているこのブログは素振りのようなものです.書くネタがないという時でも,何かしら書いてきたおかげで,気が乗らない時でもそれなりの文章を書くことができるようになってきました.素振りの内容ではつまらないと思われるかも知れませんが,たまにはティーバッティングやトスバッティングをしたくなる時もあるので,これからも私の打撃練習にお付き合いいただけると幸いです(笑).
2011年9月6日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿