2012年10月31日水曜日

VERICUT Users' Exchange 2012 in Japan

というイベントで,「コンフィギュレーション空間に基づいた5軸制御加工のための工具経路生成方法」 というタイトルで講演するために,今日は東京ベイ有明ワシントンホテルに行って来ました.このイベントは,工作機械(5軸/複合旋盤/複合加工)GコードNCプログラム 切削シミュレーションソフト「VERICUT」 のユーザー会です.最近,私の研究室でも,これまで使ってきたシミュレーションソフトに替わるものとして導入し,大学院の講義でも演習をしていただいています.色々なご縁が重なって,今回,自身の研究について話す機会をいただきました.

 イベントの中で,米国本社社長とアジアパシフィックのカントリーマネージャーの方から,米国とアジアにおける製造業と VERICUT の現状と今後と展望について,それぞれ講演がありましたが,どちらの講演でも,VERICUT について貴重な意見をしてくれる日本のユーザーを大事にしているということが伝わってきました.同じような意見を,他の海外製CAMソフトウェアベンダーからもよく聞きます.まだ,加工に対するこだわりは,日本が一番ということでしょうか.

 VERICUT ユーザーの企業からも,同時5軸加工における事故防止について,VERICUT の動画を利用した分かりやすい講演がありました.私自身も経験のあるヒヤリハット事例もあり,興味深く拝聴しました.自社の失敗を公開する姿勢には,大変感銘を受けました.このような話題を提供してくれるユーザーがたくさんいたら,5軸制御加工の普及は加速するに違いありません.

 そして,私自身の講演ですが,今回はまあまあの出来だったと思います.先々週,金沢で同じような内容で講演したときの反省を生かすことができました ⇒「m-shige's log: 平成24年度第2回(第52回)最新加工技術に関する研究会」.続けて不本意な講演にするわけにはいかないと,自分にプレッシャーをかけていたためか,久しぶりに講演の直後に胃が痛くなりました.

 ユーザー会の後に行われた懇親会では,たくさんの人から声をかけていただきました.おかげで,30枚ぐらいあった名刺が無くなってしまいました.中には,「よく,型技術や機械技術の記事で,お名前を拝見します」 と言ってくれる方もいて,やっぱり,見ている人はいるのだと実感させていただきました.

 ユーザー会に貢献できたかは疑問ですが,自分自身にとっては大変有意義なイベントとなりました.お世話になったCGTech関係者の皆さまに,心より御礼申し上げます.

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