2014年3月17日月曜日

日本機械学会生産システム部門研究発表講演会2014

が,電気通信大学の東地区にあるA棟で,「製造プロセスからサプライチェーン,ネットワークコラボレーション,ライフサイクル等の生産システムに関する話題を中心に,研究活動および生産システム関連技術の発表・討論・情報交換の場」 として開催されました.実行委員長のTKT先生を支援するために,私も8時から会場の設営などを手伝いました.

 9時から始まった 「生産システムの設計・管理・評価(1)」 のセッションでは,私の研究室の修士2年KK君が 「5軸制御加工における加工面全体の工具姿勢変化の最適化」 という題目で発表しました.彼も,研究生として入室してから3年間,なかなか結果がまとまらなくて苦労したかもしれませんが,なんとか学会で発表することができて,よかったと思います.

 一般講演の終了後,15時50分からはじまった特別講演ですが,まず,本田技研工業株式会社 埼玉製作所の主任技師の方が,「本田技研工業株式会社 埼玉製作所 寄居工場の環境取り組み」 という題目で講演されました.工場全体で環境問題に取り組んだ新工場.『平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰』 を受賞した取り組みということですが,大企業の取り組みは,やはり桁違いですね.排出量が大きな企業が取り組めば,効果が絶大なのは道理です.他の企業も,是非,参考にしていただきたいと思います.

 続いて,電気通信大学 学長 梶谷 誠 先生が,「メカトロニクスと知のボーダレス化」 という題目で講演されました.最初は,学長の立場から「セクショナリズム」との戦いについての話題でした.「!諸悪の根源は(変化を嫌う)組織にあり!」「閉鎖的組織は腐敗する」 学長としての長年に渡るご苦労が伝わってきました.しかし,後半7割の,先生ご自身の研究活動についての話題は,本当に楽しかった! 学位論文の審査委員として,個人的にも大変お世話になった梶谷先生.梶谷先生の最終講義の完全版を聴講することが出来たような気がしました.この講演を聴けただけで,今回の講演会に参加してよかったと思います.

 久しぶりに参加した生産システム部門の講演会でしたが,スケジューリングに関するセッションの他に,積層造形に関するセッションの盛況ぶりが印象的でした.「アディティブマニュファクチュアリングにおける生産システム工学の研究分科会」 の活動も紹介されるなど,今後は部門の柱となりそうです.よい講演会でした.これからも,機会があれば参加させていただきたいと思います.

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