2014年12月15日月曜日

誰がために学協会はある

 先週から,学協会の活動に忙殺されていまして,講義の準備にも支障をきたすような状況になってきました.これでは,さすがにいけないと思い,午後からは本業に力を入れるようにシフトしましたが,それでも学協会の仕事に関するメイルが絶え間なく届き,さすがの私もキレました.そして,学協会は誰のためにあるのか? という自分自身への問いかけに対して,今までにない見方で向き合うことになりました.

 学協会の活動は,学協会のためではなく,会員のためのものだという,当たり前のことに気が付きました.今までの私は,完全に勘違いしていた.学協会を助けるために,会員に負担を強いるような取り組み方をしてきたような気がします.

 反対に会員の人は,「学会を食い物にしやがって」 と陰口をたたかれるくらい,学協会を活用するべきです.逆に,会員全員がそくらいの気持ちで学会を使い倒せば,学会自体も活性化すると思います.

 しかし,今の学協会の色々な料金は,使いまくれるような設定にはなっていません.これは,学協会が会員の立場から自身の活動内容を評価していない証拠.はっきり言って,上目線.自営業の人が,参加費が年会費よりも高いイベントに参加する気になるでしょうか? だから,年会費を3倍にして,全てのイベント参加費を無料にするというような考え方には大賛成です.

 私が,学協会の会員として,一番楽しみにしているイベントは,何と言っても,春と秋に開催される大会です.日本全国から同業者が集まって,「久しぶり! 最近,何やってるの?」「しばらく会わないうちに,面白いことやってるね」 そして,朝から晩まで議論して,地元に帰って,日常の活動に生かす.こんな雰囲気になる大会を楽しみにしている会員は多いと思います.だから,発表件数や参加者が数百という数字になるのでしょう.

 今までにない考え方で問題を整理することが出来て,なんだか頭がすっきりしました.とりあえず,自分が委員長をしている研究委員会の活動を見なおしてみたいと思います.学協会も,考え方を変える時期だと思います.

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