2008年9月11日木曜日

第3回型技術基礎講習会

 今日は,名古屋工業大学で開催された型技術協会主催の講習会で講演しました.この講習会は「CAD/CAM、切削加工の基礎から応用まで」とタイトルにもあるように,金型製造技術に関するいくつかのトピックの基本的な部分を解説し,新人などの教育をサポートすることが目的です.型技術協会では昨年からこのような初心者を対象とした講習会の開催を試みています.今回の受講者も,通常のセミナーと比較して若い方が多いように感じました.
 私は「CAD/CAMの基礎」という題目で一番初めに講演しました.CAD/CAMの歴史と意義,3次元CADのデータ構造,曲線・曲面の表現手法,CAMにおける処理などについて,かいつまんで話したつもりですが,質問がなかったことなど,手ごたえはいまひとつでした.率直に言わせていただくと,私が伝えたいことと受講者が期待していることがずれているような気がしました.受講された方は,CAD/CAMの使い方や有効的な活用方法など,いわゆるテクニックのような内容を期待されたかも知れません.私はCAD/CAMの仕組みを知ることは,それを使うときにも必ず役に立つと確信しているのですが,難しかったという声が聞こえたところをみると,もう少し話し方を工夫すればよかったかもしれませんね.回収したアンケートの結果を見てみないと分かりませんが,話した内容が少しでも役に立つことを願うばかりです.他の3件の講演はとても分かりやすく,自分の講義で話してみたいと思う話題もいくつかありました.後期の生産システムの講義に反映させたいと思います.
 講習会終了後,夕食に名古屋名物のひつまぶしを食べに行くことになりました.大学から駅までの移動の途中で通った鶴舞公園は,なかかか雰囲気のいい公園でした.お目当ては,熱田神宮の近くにある「蓬莱軒」という店です.ここはひつまぶし発祥の店ということです.私はこれまで,きちんとしたひつまぶしを食べる機会がなかったのですが,出てきたひつまぶしはさすがに有名な店だけあって,味もボリュームも大満足でした.でも,ひいきにしている地元調布の「鈴木」の出す白焼き重も負けていないと思いますよ.
 充実した名古屋出張でした.


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