2008年9月25日木曜日

何でもみてやろう

 今日の午前中,お付き合いのある名古屋のメーカーの人事の方の訪問がありました.この会社は,私の学生時代からの研究テーマである5軸制御加工では世界でもトップレベルだと思います.付き合いも学生のころからですから,もう15年ぐらいになるでしょうか.ソフトウェアの共同開発なども試みたことがありますが,なかなかうまくまとまりませんでしたね.それでも,機会があればお互いを訪問するなどして,意見を交換することにしています.最近はずいぶんご無沙汰していましたが.今日は人事の方だったので,話題はやはり求人が中心になりました.名古屋といえばトヨタなどを中心とした自動車産業が盛んで,最近まではずいぶん景気もよかったようです.その景気もだいぶ減速してきて,来年はかなり厳しいという見通しですが,今年度はまだ大企業からの求人も多かったようで,学生の就職活動は比較的楽だったのではないでしょうか.その反面,中小企業の求人はかなり苦戦したようです.この会社は経営も堅調で,外から見ても社員を大事にしていることがよく分かる,とてもよい会社なのですが,普段の生活で製品が見られるメーカーと比較すると,学生に認知してもらう機会が少ないことは否めません.新聞などに広告を出しても,最近の学生は新聞を読みません.Webコンテンツを工夫しても,アクセスしてもらえなければ何にもなりません.やはり,テレビコマーシャルかと思いきや,最近の若者はテレビも見なくなってきたという話を聞いたことがありますが,本当ですか?でも,私も最近気になったコマーシャルは何かと聞かれると,特定のものをあげることができません.昔はコマーシャルのことだけでも話題になっていたのに.
 結局,見たいものに簡単にアクセスできるようになって,余計なものを見る機会が減った結果なのでしょうか.でも,見たいものだけ見て暮らすというのも,ちょっともったいないような気がします.知らないものの中にも,いいものがたくさんあるはずです.就職について言えば,たくさんの会社を見てみるのは大事なことだと思います.どんな会社でも見られるのは学生の特権です.でも,見て回るだけで終わるわけにはいかないので,いつかは決断しなければなりませんが.知名度や給料だけで決めることのないように.

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