2008年11月19日水曜日

推薦入試の危機

 今日は学部推薦入試の面接試験がありました.高校三年生を対象としたものです.私も担当の一人として面接しました.
 志望動機の他,物理,数学,英語について簡単な試問があります.実は最近,この推薦入試の受験者の学力の低下が問題になってきています.短時間の試験なので問題をずいぶん簡単にしているのですが,こちらの期待通りに回答できる人はあまり多くありません.一般入試ならばできないのは本人の問題だけなのでとやかく言いませんが,推薦入試は各高校が推薦する学生です.当然,水準以上の学力を期待します.しかし...指数関数の微分ができないというのは,とても推薦に値するとは思えません.
 物理はある程度できるのに,数学がまったくダメ,という学生も目立ちました.おそらく,数学が嫌いなのだと思います.でも,物理や化学は言うまでも無く,私の専門の生産システムでも数学を使わないことはありません.おそらく,数学を勉強する動機が不足しているのだと思います.興味のあることに数学を使うことが分かれば,一生懸命勉強するはずです.最近,工作機械の制御について話そうと思い,ラプラス変換について復習しました.やはり,目的があれば数学は楽しいです.
 すべて自己実現のための道具なのです.今はわからないかもしれませんが,いつか必ず使うときが来ます.

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