2009年4月29日水曜日

人間の覚悟 → 大河の一滴

 今週,五木寛之氏の「人間の覚悟」という新書を読みました.五木氏の著作は,好んで読んでいるものの一つです.私は,五木氏の代表作ともいえる「大河の一滴」を30才ぐらいのときに読んで,強い衝撃を受けました.この本を読まなかったら,私は今の私ではないだろう,と言えるほどです.ある意味,私はこの本に救われたと思っています.五木氏に御礼の手紙を書こうと決意して,ずいぶん月日が経ってしまいましたが,必ず書こうと思っています.そんな五木氏も,もう70才を超えていると知って少し驚きましたが,私が読んだ大河の一滴の文庫本は平成11年発行のものですから,そんなものだろうなと思いました.
 人間の覚悟ですが,最近の出来事を事例としていますが,主張していることは大河の一滴からあまり変わっていないという印象です.どういう主張かと言われると困るのですが,一つだけ挙げると,どんな良いこと,悪いことも,考え方一つでどうにでもなる,というところでしょうか.でも,最後の7章は強く主張する文章が多く,印象に残りました.

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