2009年5月4日月曜日

高学歴ワーキングプア

 先週,「高学歴ワーキングプア」という新書を読み終えました.副題が「「フリーター生産工場」としての大学院」となっていて,大学の教員としては無視できない気がして,4月に大学生協で購入した本でした.国策として大学院博士課程を増やしたのに,その受け入れ先の整備が不十分で,定職に就けない博士が増加している,という内容でした.どちらかというと,文系の話が基本となっているようですが,理系でもよく見られる問題が多く取り上げれていました.なんとなく知っていたことでも,他の人からはっきり言われるとショックを感じます.研究に没頭したいという熱意も大事ですが,博士課程進学は学位取得後の進路も良く考えておかなければならないということです.そういう私はどうだったか考えてみると,何も考えず,ただ研究したいから進学したような気がします.学位取得後も,指導教員の先生の勧めに従って,すぐに助手になることができましたから,とても幸運でした.今はこんないいかげんな考え方ではダメなのでしょうね.本当に,若者には大変な時代になったと思います.
 最後の7章「大学法人に期待すること」は,大学関係者は必読と思いました.どの本も,最後の章は気合が入っていますね.

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