今日の22時から,NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました.この番組は,いつも最初の方だけ見てみて,興味のない内容だと思ったらテレビを消してしまうのですが,今日の農業経営者の方の話は,最後まで興味深く見ることができました.
収穫される農作物の四割は,傷があったり,曲がったり,大きすぎたり,小さすぎたりで,そのまま出荷することができないものだと聞いて,大変驚きました.このような規格外の野菜は,加工品用として安く取引せざるを得ないため利益にならなかったのですが,これをカットして冷凍したものを前処理済みの野菜セットとして販売することで利益を出すようにしたということです.規格外のものは安く売るしかないという常識を疑った結果ということでした.工場の要求するものを提供するのではなく,収穫されたものにあわせて工場を稼動させるという考え方も,目からうろこが落ちる思いでした.まるで農作物を工業製品のように扱っているように感じました.でも,間違ったことではないと思います.久しぶりに元気が出る番組を見ました.
農業はもっとステイタスがあって良いと思います.でも,間違いなくこの国を支えてきたといえる工業にステイタスがあるかというと,そうでもないように感じます.目立つのはアメリカと同じようにサービス業ばかり.この不況で苦しんでいる姿を報道されるのは,工業に従事している人ばかりです.問題だと思います.このままではアメリカの二の舞です.
2009年6月2日火曜日
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