2009年9月24日木曜日

ツバメックス見学

 今日は,型技術協会「金型多軸加工研究委員会」の会合で,新潟県燕三条のツバメックスを見学してきました.
 ツバメックスは,金型の設計・製造を手がけている会社で,業界としていち早く3次元CADを金型の設計に活用して,大きな成果をあげてきたことで有名です.見学でも,CADやCAMの作業をする部署に,多くの人員が配置されているのを見て,いわゆるIT化に力を入れているということがよく分かりました.この会社では,2次元の図面は一切使わずに,3次元CADのデータだけですべての作業を指示しているということです.加工に必要な情報を,属性データとして3次元CADのデータに付加するなど,独自の工夫がなされていました.このような工夫は,決して新しいことではありませんが,使うことを徹底することがなかなかできないものです.疑うことなく,3次元CADを使い切る,という感じでした.
 工場には,マシニングセンタや放電加工機などの工作機械だけではなく,たくさんの成形機も設備されていて,金型の製造だけではなく,量産にも対応できるということでした.マグネシウムのプレス成形にも積極的に取り組んでいて,試しに成形してみたというマツダRX-8のボンネットのインナーは指で持つことも可能で,その軽さには驚かされました.
 これまでに,オギハラや池上金型など,大きな金型の会社を見たことはありますが,今回のツバメックスも,負けず劣らず大きな金型の会社でした.

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