2010年2月18日木曜日

建て前ではなく,本音が知りたい

 今日も雪が降りました.最近,よく降りますね.9時から担当している生産システム工学の試験だったので,交通に影響がないか心配しながら大学に行きました.京王線が遅れているという情報がありましたが,試験会場の部屋に行ってみると,学生達もだいたい来ていたので,予定通り試験を実施することにしました.
 試験が終わって,昼食後,さっそく採点にとりかかりました.採点してみると,いつも前の席に座って熱心に聴いている学生の出来が悪いと嘆いたり,いつも寝てばかりいるという印象の学生がすばらしい解答を書いているのに驚いたり,つくづく自分は人を見る目がないな,と思いました.こんなことでは,人を値踏みするなんて,一生できそうもありません.
 今回の試験で一番がっかりしたことは,最後の問題に対する解答でした.「最近の日本の製造業は危機的状況にあるが,今後どのような方向に進むべきか,自分の思うところを述べよ」というような問題でした.これは感想文のようなものなので,自分の考えを200字ぐらい書いていたら,10点あげるつもりで出しました.この10点を放棄する学生が結構いました.まったく理解できません.講義中に私が語った私の意見を,そのまま書いてきた学生もいました.ちっともうれしくありません.他の問題は良く書けているのに,この問題だけ解答しない学生もいました.寒いですね.こういうことにならないように,来年度は普段から言い聞かせないとダメですね.
 何を知っているかではなく,何を考えているかが大事なのだと.

1 件のコメント:

Koichi MORISHIGE さんのコメント...

すいません.数名の学生はとてもよいことを書いて,私に喜びを与えてくれたことも明記しておきます.