昨晩は,調布の蕎麦屋で本年度最後の学科学生実験幹事会を開催しました.私の学科は,中間コースが3,4学期と5,6学期,夜間主コースが6学期に実験があり,統括幹事の私と,若手助教の幹事2名で全体的なとりまとめをしています.今週の学科会議で成績報告が終了し,今年度の幹事の仕事がほぼ終わったということで,今日は慰労会となったわけです.
今年は学科改組の関係で学科を横断した仕事が多く,統括幹事の私はそちらの方にかかりきりの状態でした.学科の実験の方は2人の幹事の方が自主的にやってくれて,本当に助かりました.学生実験に関して起こった出来事などについて振り返りながら,楽しくすごすことができました.
今回の蕎麦屋のマスターは,6年前までは金型職人だったという方です.話をふってみたら,どこからか自慢の作品を取り出してきて,説明しながら見せてくれました.
一つは,プラスチック成形用金型.16個取りのものの1ブロックです.ゲートはサブマリン.ほとんど放電加工と手仕上げだそうです.こういうものを見ると,やはり放電加工は必要だなと思います.
もう一つは,ナタのような刃物のミニチュア.ワイヤー放電で切り出したものから,研ぎ出したということですが,小さいにもかかわらず恐ろしい切れ味でした.レーザーか何かで刻印まで施されていて,大変なこだわりを感じました.
最後に,どうして蕎麦屋に転職されたのか聞いてみたところ,プラスチック金型はほとんど中国に出ていくことが分かって,見切りをつけたとおっしゃっていました.ここの蕎麦屋は,肴も良く出来ていておいしいですが,なんといっても蕎麦が最高です.元金型職人のマスターが作ったうまい蕎麦に舌鼓を打ちながら,少し複雑な気分になりました.
本当に和みました.やはり蕎麦屋で飲むのはいいですね.また来て,色々と加工の話を聞かせてもらおうと思います.
2010年3月6日土曜日
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