2010年3月4日木曜日

マスカスタマイズか,中小企業化か,

 トヨタ問題,ブレーキからアクセルだけでなく,他の問題点も指摘され始めていますね.最初の頃は,「ブレーキなんて,命に係わる重要なところなんだから,きちんと説明しろよ!」などと思うこともあったのですが,先週の豊田社長の,いわゆるベタ降りの謝罪会見の様子など見て,今では何か少し違うような気がしています.
 今回のブレーキやアクセルの問題は,いうなれば設定の問題です.私もオートチック車などを運転してアクセルを踏んだときに,不自然な吹き上がりだと感じることが結構ありましたが,「この車のアクセルは,こんなもんなんだろう」と思ってきました.最近,プリウスのユーザの方から話を聞く機会があったのですが,「ディーラーから電話があって,調整するからすぐに車を持ってきてくれと言うので,急いで持ち込んで調整してもらったけれど,何が変ったのかまったくわからない」と言っていました.
 たった一つの設定が,万人にとって最適ということは,ありえないのではないでしょうか.それでもトヨタは,色々な試験に基づいて多くのデータを蓄積し,できるだけ多くの人に対応できる必殺のパラメータを決定しているハズです.今回の場合,とにかく問題はないなどと言っていた最初の段階で,どのようにして各パラメータを決定したか理路整然と説明して,そのプロセスの妥当性を市場の判断に任せる,ということはできなかったのだろうかと,個人的に感じています.
 でも,もう謝ってしまったので,これからは寄せられる全てのクレームに対応するくらいの覚悟が必要です.こうなったら,各個人に適したパラメータをすぐに割り出して設定できる出来る仕組み,規模が大きいので「マスカスタマイズ」と言うのでしょうか,そういう仕組みを構築する必要があると思います.「マスカスタマイズ」は量産品向けの考え方ですが,現在のトヨタの規模で実現するのは容易なことではないと思います.スピード重視とか,トルク重視とか,コーナリング重視とか,いくつかの設定パターンを用意するというのも,一つの手かもしれません.
 設定内容とその決定方法を公開し,すべてを納得した人に購入してもらうという方法もあると思います.例えば,ポルシェやフェラーリを購入した人が,今回のトヨタのユーザーみたいに,ブレーキやアクセルが気に入らないなどと言うでしょうか?ポルシェやフェラーリは,自分達がよしとする車を作って,それを気に入った人が購入しています.でも,このやり方ではたくさんは売れませんね.でも,ポルシェもフェラーリも,たくさん売る気はないのではないでしょうか.でも,これからの日本のものづくりは,こういうスタイルが増えていくのではないかと思います.
 大きくはないけれど,自分達が本当によいと思える製品を作る会社がたくさんあって,消費者は自分が本当に欲しいと思えるものを購入する.大きな会社がたくさんの商品を扱うよりも,特徴的な商品を扱う小さな会社がたくさんあった方が,ユーザーとしては選択の幅が広がります.以前投稿した地ビールの話と合わせて見ていただけると幸いです.
 m-shige's log: もやしもん8
 門外漢が,勝手なことをしゃべりました.あくまで私見ですので,気分を害された方がおられましたら,何卒ご容赦ください.

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