2010年3月1日月曜日

将来性を信じブレずに臨む

 今住んでいるマンションのトイレは,タンクレスのウォシュレットです.恥ずかしながら,40才にもなって初めてウォシュレットのトイレを自宅で使うようになりました.使うまではなんとも思っていなかったのですが,使ってみると,これは止められませんね.反対に,私と結婚するまでウォシュレットを使ってきて,官舎で使えなくなった妻のことを思うと,不憫でなりません.
 今日,定期購読している日経ものづくり3月号が郵送されてきました.特集は「真・定番商品で未来を拓く」.不況でも安定して売れ続けている定番商品の事例として,TOTOのウォシュレットの記事が50-51ページにあります.
 読んでみると,知らないことばかりでした.米国生まれで,国産化は私の生まれた1969年.小中学生のときに使った記憶はありません.実際に売れ始めたのは,1990年代ということですから,10年以上も売れない期間があったということになります.需要が安定している便器と言う商品があったからということもあるでしょうが,よく商品として維持していたものだと思います.ただ,もっと感銘を受けたのは,売れない時期でも品質を向上させる努力を継続していたということです.必ず理解してもらえるという将来性を信じて.そして,理解してもらえるようになってからも進化し続けています.
 温水を使用時に瞬間的に加熱する機能.吐出量と速度をコントロールして,節水しながらも汚れをきれいに落とす「ワンダーウェーブ」.掃除しやすいように配慮したデザイン.

 定番商品を開発し維持していくためには、「開発者全員でユーザーのことを考え続けることが重要」(同社)という。定番商品だから進化は不要ではなく、定番商品だからこそ進化が必要。それには、様々な視点から商品力を高めていくことが肝要になるのだ。

 こんなにユーザーのことを考えて開発された製品のユーザーになれたことを,本当にうれしく思います.しかし,我が家のウォシュレットが最新のものではないということも判明してしまい,少し,がっかりもしています...

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