今日は,型技術協会と(社)プラスチック成形加工学会が主催する第108回技術交流会に参加するために,埼玉県東松山市にあるペッカー精工に行って来ました.池袋から東武東上線の急行で最寄り駅の森林公園まで一時間.(株)MヨシのSさんと一緒に昼食を食べようとしましたが,駅前に店らしきものが見えませんでした.一瞬,駅前のコンビニで何か買って,公園のベンチで食べることを覚悟しましたが,ランチタイムをよろこんで営業中の日本海庄やを発見出来たことは幸いでした.森林公園駅前にこの店があること,一生,忘れません.
交流会は,13時30分から始まりました.(株)ペッカー精工は,自動車部品内外装用,家電品用,携帯電話用,医療機器,ゲーム機などに供する金型の製作を手がけています.金型の種類も,射出成形用金型,チクソモールディング用金型,インサート金型,二色成形用金型,ホットランナー金型と多岐にわたります.
また,日本国内で唯一,韓国のNADA Innovation社よりE-MOLD 金型の製作ライセンスを取得しています.E-MOLDとは,金型表面の急速加熱急速冷却を行うヒートサイクル成形システムです.ヒーターを使った高温成形によるガラスやカーボン入りのナイロン,あるいは,スーパーエンプラの薄肉高強度,ウエルドレス,ハイグロス成形が可能となります.今日の技術交流会は,このE-MOLDを含めた「加熱・冷却金型」に関する話題が中心となりました.E-MOLDシステムを使うと,樹脂に含まれているガラスやカーボンが製品表面下に沈み込んでピカピカとなるうえに,ウエルドラインなどの成形不良も大幅に改善されます.私達が普段何気なく使っている製品の中にも,このような加熱・冷却金型で成形されたものがたくさんあります.話では聞いたことがある技術でしたが,実物を見て記憶に焼きつきました.成形サンプルもいただいたので,後期の生産システム工学のプラスチック成形の内容の時に紹介したいと思います.
2件の話題提供の後,加工の第1工場,仕上げの第2工場,トライ成形の第3工場という順番で見学しましたが,マシニングセンタ,NCワイヤーカット,NC放電加工機,成形機,積層造形機など,多数の機械が導入されており,樹脂成形に関することなら,なんでもござれ!という感じでした.
今回の技術交流会は,募集人数25名のところ参加者24名と満員になりました.参加者からの質問も多く,技術に関する注目度の高さを感じました.私自身も,本当に勉強させていただきました.交流会を企画された関係者の皆様に,心より御礼申し上げます.
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