2011年7月6日水曜日

足踏みは退歩

が,今日6日の『日々のことば 本田宗一郎「夢」』のことばでした.「これ以上はない、これが最善だと考えてしまうのは、その場で足踏みをしているようなもの。世の中はたえず進んでいる。足踏みは退歩にほかならない。どんなものでもまだまだ工夫の余地がある。それをお互いの心がまえとしたい。」という解説が添えられていました.これも当たり前のことのように感じますが,実践するのはなかなか難しいものです.
 自分のことから考えれば,まず,研究者の足踏みはありえないことです.研究者の足踏みとは,新しいことに何も挑戦しないでいるということです.私は,失敗することは退歩ではないと考えています.反対に,何かに応用しようという目的なく,漫然とやっている勉強は,前進しているつもりでも,仕事の上では退歩だと思います.目的のない勉強は「趣味」だと思います.でも,「趣味の勉強」は大事だとも思っています.私自身も,自宅では「趣味の勉強」をたくさんしています.勉強は,楽しい.
 諦めたり,満足したりして,現状維持に専念しようとすることは,あるかもしれません.しかし,維持しようとするだけでも,新しいことをしなければならないと思います.それもしないでいるならば,もはや消え去るのみではないでしょうか.ここでもやはり,「イノベーション」ですよ.

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