2012年3月28日水曜日

型技術協会 第11回金型多軸加工研究委員会

 平成24年3月27日火曜日は、型技術協会の第11回金型多軸加工研究委員会に参加するために、岡山県にある(有)田中鉄工所に行ってきました。この会社は、岡山県の総社市と倉敷市に工場を持ち、航空機、鉄道車両、建設機械などの大型の加工物を、大型の多軸工作機械20~30台をフル稼働させて加工している会社です。工場も見学させていただきましたが、建機用の大きなタイヤの金型のベース、船のターボチャージャーの部品、チップマウンタのボディ、工作機械の主軸頭、パラボラアンテナの部品など、実に多種多様な大型の部品を加工していました。
 説明の中で、特に印象に残ったのは、新幹線の車両の加工に関する話でした。昔、NHKの番組で、新幹線の車両を加工している会社が紹介され、新幹線の車両は職人さんが板金で作っていて、大変な技術が要求されるというような説明があったのを覚えています。しかし、700系以降の車両は、航空機の部品と同様に、無垢材からの削り出しになっているそうです。板金職人の育成が難しくなってきたことや、同じものを作るのが難しく、量産に対応できないことなどが理由だそうです。必然的なことだと思います。
 その他、現場の話を色々と聞かせていただき、大変勉強になりました。生産に関する技術は現場にあるということを再認識した一日でした。

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