2012年5月9日水曜日

研究室所有の3Dプリンタが,稼動状態となりました

 去年の夏休み中,自分で組立を楽しんでいた(というより,苦しんでいた?)3Dプリンタの組立キットですが ⇒ m-shige's log: CupCakeCNC: 造形に成功!,結局,この造形成功の直後に,樹脂を押し出す部分が砕け散ってしまいました.その後,後期に突入して講義や卒研指導などで忙しくなってしまい,完全にお蔵入りの状態となっています.注目してくれていた読者の方がいたら,申し訳有りません.私も,悔しいです.

 しかし,研究室で3Dプリンタを所有するという夢は捨てきれず,昨年の10月に名古屋で開催された展示会で発見した,別の3Dプリンタ自作キット 「RapMan 3.1 3D Printer Kit」 を購入していました.本当は CupCakeCNC のように,自分で組み立ててみたかったのですが,作業に集中する時間を確保するのが困難だと痛感したので,今年度配属された新卒研生の導入課題として組み立ててもらいました.

 3月末の配属直後から作業を開始して,連休前には完成していたようです.その後,追加パーツの自作や,細かな調整などの作業を経て,今日の研究室ミーティングでお披露目となりました.

 意外と大きいです.造形エリアは,270 x 205 x 210mm.かなり大きなものも造形できます.でも,CupCakeCNC のような「萌え」は感じませんね(笑)「最小限のメカ」というイメージです.


 樹脂を溶かして射出するヘッド部分は,組み立て済みのものを購入しました.CupCakeCNC の組立で,一番苦労した部分だったので,このリスクだけは回避することにしました.この判断は正しかったと思っています.挫折感で終わるのは,私だけで十分です.


 やはり成形は,CupCakeCNC より安定しています.オーバーハングした形状などは,サポートの造形なしで樹脂を積んでいくのは難しいのですが,このぐらいの簡単なインペラなら,問題なく造形できるようです.


 今回の作業内容は,近々に研究室のWebコンテンツとして公開する予定です.完成した3Dプリンタは,オープンキャンパスなどでデモンストレーションを行います.皆さん,是非,見学に来てください.

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