2013年11月6日水曜日

実務派であるということ

 私をよく知っている人には理解していただけると思いますが,私は 「実務派」 だと思います.「実務」 とは,文字どおり 「実際の具体的な仕事」 のこと.実務派の反対は,理論派ですか? 私は,絶対に違いますね.これでも,学者なんですが,いいんでしょうか?(笑)

 子供の頃から,目に見えないものを信じることが出来ず,理科は好きだけど,電気は苦手でした.それに,理論通りの結果が出ることには興味が沸かず,人が手を入れる余地のあるものの方が好きでした.だから,機械科を選びました.こんなにハマっているのですから,とてつもなく,正しい選択であったと思っています.

 今,私が専門としている生産システムなんて,実務そのものです.確かに,理論はあって,それなりの答えが出てきますが,理論どおりに加工できることなんて,まず,ありません.理論なんか知らない現場の方が,良いものを作ったりする.なぜなんだろう? 何か,これまでに見つかっていない真理があるのでは? ワクワクしますね? 逆に,現場の人が困っているのを見て,話を聞いてみると 「ああ,それじゃダメだよ」 と,理論的に説明できたりする.「現場」 を挟んで,理論と実務が繋がっているんですね.工学って,素晴らしい!

 というわけで,とてつもない理論をブチ上げて,分野を引っ張るなんてことは,私には出来そうにありません.分野の皆様,ヘタレで,すいません.「実務派」 であることに胸を張って,目の前の現場にある仕事に打ち込みたいと思います.

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