2014年7月15日火曜日

変化を拒むものは敵

 組織の動きが停滞していると感じた時は,業務の効率化を図ることが一番だと考えるようになりました.効率化を図ることによって,人材や資金に余裕が生まれ,新しいことが動き出すきっかけになると思うからです.このような考え方をするようになったのは,型技術協会で企業の役員クラスの方と一緒に仕事する機会があるからです.大学人としては,大変恵まれた環境にいるということを実感しています.

 というわけで,学内外の色々な組織で,業務の効率化を図るために色々な提案をしているところなのですが,なかなか思うように進みません.「なんとか出来ているんだから,このままでいいじゃないですか.新しいことを覚えるのも大変だし…」 なんて言い草はまだマシな方で,「私の仕事を取り上げるつもりですか! これまでの私の仕事ぶりを,まったく評価してくれないんですね!」 なんて感情的になる人もいます.

 後者は,完全に個人的なエゴですな.こんな人罪に大事な業務を任せていたこと自体が,その組織にとっての一生の不覚,取り返しのつかないことをしてしまいましたね.そんな人罪は,適切な人材にリプレイスするのが一番なのですが,人罪スペシャルにされてしまったシステム運用を盾に,全身全霊による抵抗にあうことは必至です.そして,効率化への動きは阻まれ,組織全体の停滞が続くことになる.有能な人材も,どんどん離れていってしまうでしょう.

 ここで改革の取り組みを投げ出して,楽になることは簡単ですが,効率化された素晴らしい組織というものを,自分自身の手で実現してみたいという野望みたいなものもあるのです.自分でできることは全部やって,自分ができないことは同志に任せて,焦ることなく,一歩一歩進んでいきたいと思います.

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