2017年2月11日土曜日

情報生産者になる

 先日,各出版社が刊行している読書情報誌に興味を持っているという投稿をしましたが ⇒「m-shige's log: 読書情報誌にハマりそう?」,筑摩書房のPR誌・月刊 「ちくま」 の見本誌をウェブサイトから申し込むことができたので,とりあえず取り寄せてみることにしました.申し込んでから数日で1月号が手元に届きました.手作業を感じる仕事で,出版社らしいと思いました.

 ざっと読んでみましたが,最初に読んだ集英社の 「青春と読書」 と比較して小さな活字で重厚なイメージです.内容が専門的な連載については,途中から入り込む隙は感じられませんでした.連載小説は,なんとかついていけそうです.名物らしい巻頭随筆については好みが別れると思いますが,自分は面白いと思いました.

 しかし,上野千鶴子という人の新連載 「情報生産者になる」 は,大変素晴らしい内容でした.6ページの内容を要約して伝えるのが難しいです.とりえず全部読め! という感じです.研究者は情報生産者.インプットした情報を加工して生産物にする過程が情報処理.情報生産の最終ゴールは情報生産物をアウトプットすること.アウトプットが相手に伝わることが大事.アウトプットは基本的に言語的生産物.ノートの1ページが,あっという間に文字でいっぱいになりました.何度も読んで,理解を深めたいと思います.

「研究」 を教えることは難しいということがよくわかりました.卒論発表が終わって落ち着いたら,研究室の輪講でコピーを配布して,全員に読ませたいと思います.そして,この連載を読むためだけに 「ちくま」 を1年間だけ定期購読することを決めました.今後の内容が楽しみです.

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