2017年3月11日土曜日

JSME RC272 第6回研究分科会

に出席するために,平成29年3月10日(金)の午後は 「(株)島津製作所 本社・三条工場」 に行ってきました.

 13時30分から始まった分科会では,島津製作所について何にも知らない自分に絶望しました.SHIMADZUの礎を築いたふたりの源蔵.仏具から転じた教育用理化学器械の製造から始まったルーツ.「GS YUASA」「ジーエス(GS)」 は旧・日本電池のブランドで,創業者である島津源蔵のイニシャルに由来するのですね.

 話題提供では,最新のX線CTシステムについて,X線の基礎から応用技術アプリケーションまで分かりやすく説明していただきました.私も20年ぐらい前に3次元計測・評価の研究でX線CTを利用していました.当時は精度的に力不足で厳密な評価は難しく,可能性を示すだけに留まりましたが,最新システムの精度は約5μmということで,用途によっては十分なレベルになっているようです.アプリケーションとして紹介されたダイカストの成形不良の解析は,加工学の講義でも紹介したいと思いました.

 14時50分からは,分析装置生産ライン,ターボ分子ポンプ生産ライン,サイエンスプラザを見学しました.磁気軸受形ターボ分子ポンプの生産ラインでは,偶然通りかかった偉い方と,ポンプの構造や運用,製造方法に関する議論で大いに盛り上がりました.サイエンスプラザでは,いつもお世話になっている万能試験機や分析天びんの他にも,高速液体クロマトグラフやガスクロマトグラフなど様々な分析機器が製造され,色々な産業で活躍していることを知りました.本当に,知らないことばかりです.

 17時30分からは,京都メディカルクラブのレストランで 「技術交流会」 となりました.大学の現状について,色々と情報交換しました.3月は人事の季節ですね.喜びと悲しみ,人事には色々な形があります.今の場所の,今の立場で,前向きに頑張っていくしかありません.2万歩近くも歩き,充実した一日となりました.

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